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THE YASHIRO CONTE SHOW「ReLOVE」

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今回の舞台は
南米サッカーでいきたい
家城 先日4人で座談会やった時に、篠原さんが新聞配達の
   アルバイトをやってることがわかったんですよ。

望月 あ、そうなんですか!? 家が遠いことは知ってましたけど。

家城 団地を走って、新聞配ってるんですって。

加藤 なるほど。鍛えてないみたいな言い方をしてたけど、
   あの体は日々の鍛錬でできていたんだね。
   篠原さん、役にぴったりだよね。
   怖いくらい動物っぽさがあるというか、見えないくらい動いていて。

望月 残像見えそうなくらい、動いてますよね(笑)。

家城 何をしていても躍動感があるというか、
   パワーを持て余してる感じがありますよね。
   劇団に入ってる人って、クセが強いくない人が多くないですか?

望月 そうですかね。
   啓さんと篠原さんがたまたま強いってだけじゃないですか?

加藤 そんなこと言ったら、芸人さんだってクセは強いでしょう。

家城 芸人は自分でネタをつくるし、セルフプロデュースも含めて
   ちっちゃい会社みたいなことをしなきゃいけないんで
   クセが強かったり、わがままだったりする人が多いんですよね。
   劇団の人もそういう色みたいなものがあるんじゃないかなって
   思ったんですけど、どうですか? 
   役者さんにもきっと、いろんなジャンルがありますよね。

加藤 細かく言ったら、無数にあるよね。
   まず、どこで始めたかっていうのが大きくて、
   繋がりだとか呼ばれて公演に出て行く中で広がりながらも、
   全く開拓できていない土地というのもあって、
   その人達のことは知らないままでいるというか。

望月 小劇場といっても、数はめちゃくちゃありますから。

家城 僕みたいによしもと所属だったり、元芸人だとか芸人が
   書いたものに出るっていうジャンルも存在するんですかね?

加藤 どうだろう? 以前、家城さんがコンビのときにやっていた
   『カリカMEETS』(註:カリカの2人が4人の役者さんとそれぞれ約30分間のコントをする公演)
   とかは、役者からすれば出てみたいって思うんじゃないかな。
   コントっていう括りの中で参加できるのも面白いしね。

家城 僕は面白い役者さんと知り合いたくて、開拓していくために
   やっていたところもあったんです。芸人と役者さんって、
   それぞれ特色があるじゃないですか。で、芸人がやるより
   役者さんがやったほうが面白いものもあるから、そういうものを
   見せたかったという感じですね。
   今回の『魔王コント』はどういうものとして見てますか?

加藤 自分が参加しちゃってるからねぇ……。ただ、面白くなれば
   いいなという祈りのもとやってます。

望月 家城さんとしては、どうなんですか? 
   芸人さんより役者さんのほうが明らかに多い今回の現場で、
   いろいろと想定したことってあったと思うんですけど。

家城 稽古の段階で、自分が書いたものを上回っている感覚が
   あるのは嬉しいですね。書き手としてちょっと負けたなって
   いう気持ちもあるんですけど(笑)、稽古の段階で(演じ手が)
   物語を押し上げてくれる感覚を味わえているのはありがたいです。

加藤 脚本は設計図みたいなもので、演出や役者の芝居でより立体的に
   なっていくものだから。

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望月 私、家城さんとは初めましてなので、最初どうしていいかまったく
   わからなくて……。で、何も言ってくれないから。

加藤 ははは。それは家城さんが悪いね(笑)。

家城 僕が悪いです(笑)。でも、言わなかったのは理由があるんです。
   望月さんは、書いているイメージとの相性がすごくいい感じがしていて。

望月 あ、それはわかります。確かにやりやすい役だなとは思いました。

家城 だから大きなテコ入れをする必要はないし、稽古している中で望月さんが
   イメージしながら修正してくれる範囲で(演出が)補えているので、
   単に言うことがないだけなんです。
   啓さんもそうですね。とは言え、序盤は結構なペースで言わせて
   もらいましたし、あと何日かすればみなさんがそれぞれの役を物語に
   フィットさせてくれるだろうっていう手応えも感じているから、
   今はあんまり言わなくてよかったなとも思ってます。
   舞台ってサッカーに近いなと思っていて。例えば、サッカーって
   勝ったら選手の手柄なんです。

加藤 点を取ったとか?

家城 はい。だけど、負けると監督が責任を負うことになる。
   だから今回は演出家として、みなさんが舞台や稽古場でやりやすいのは
   どういうことなのかを一番に考えてます。
   もちろんプランは出しますけど、ギッチギチの日本サッカーよりは
   南米サッカーのスタイルでいきたいなと思いながら、やってます。

家城ならではの
生きた哲学が散りばめられている
望月 あと家城さんの台詞って結構難しいですよね。

家城 それって、文法がおかしいっていうことですか?

望月 確かに語順も特徴的ですね。普通は何か言われて「うん」って聞いて、
   その後ステップがあって到達するんだけど、
   その手順がごそっとなくて到達点まで行ってるっていうか。
   ただ言ってるだけでは届かない台詞が多いですね。

加藤 哲学があるというかね。哲学を発するときは理解して
   言うところまで持っていかないといけないじゃないですか。
   丸憶えしても対応できないというか、上っ面だけ発しても
   観客には届かないところが家城さんの特徴で、
   面白いなと思うところだなって。

望月 うんうん、演じていて手応えを感じる役者さんは多いんじゃないかなと
   思います。

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加藤 モッカモッカ(加藤啓と辻修のユニット)で書いてもらった時は
   日常の言葉もあったし、『カリカMEETS』の時もわかりやすかった。
   けど、今作は家城さんの哲学がそのまま台詞に乗ってるから、
   その要素を押さえながら役に入っていかなければいけない難しさが
   あるんだと思う。それに、本から引っ張って来た言葉じゃなくて、
   今までに何かあったのかなって想像するような、
   家城さんならではの生きた哲学が散りばめられているところも面白いよね。

望月 はい。私も好きな台詞、結構あります。

家城 あぁ、本当ですか。
   家族、地域、国、世界……どの場所を大事にするのかによって、
   愛の基準って変わるじゃないですか。
   例えば家族を基準にすれば家族を守ることが一番大事だけど、
   世界を基準にしたらそうじゃない。

加藤 愛の単位ね。

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家城 はい。僕、『SLAM DUNK』がすごく好きなんですけど、
   桜木花道という主人公を通して3年生の赤木剛憲と木暮公延の
   物語を見せているんだと思うんです。
   今作もそうで、人間側から魔王側の人間模様を見る物語なんですよね。

加藤 そういうところ、面白いよね。渋い! 作家だね!

望月 ニクい演出ですねぇ〜!

家城 ふはははは! ありがとうございます!

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