ものづくり共和国ブログ

ものづくりの楽しさ、厳しさ、大切さを現場で働く「ものづくり男」が責任編集でお送りします。

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2009-1-31

いやーどきどきしますねえ。なにがって、もうすぐ本メルマガが100号!!
編集長は、きっと素敵な100号記念を考えてくれているでしょう。きっと、おそらく、たぶん・・・・

さて、もの国がきっかけとなってお知り合いになれた京都機械金属中小企業青年連絡会の顧問をしています。宴会にしか行かないので、あんまり役に立たない顧問なのですが、たまには、お世話になっている京都のお役に立とうと思い立ち、東京に行きます。私の話はともかく、色々なところで中小企業連携の事例になっている京都試作ネットの関係者が東京で一同に会します。ぜひ、お越し下さい。地元関西でも、これだけの関係者が集まって、話を聞く機会は少ないです。
景気の悪い今だからこそ、元気になる話と、連携を広げるためにもお出かけ下さい。詳細、申込みは、下記ホームページより。

京都試作フォーラム2009 in 東京 2月6日(金) 都道府県会館にて
http://www.ki21.jp/sisaku/forum2009/index.html

17日は、大阪で、こんなの(「モノ作り中小企業 関西フォーラム」)のやります。
http://www.kansai.meti.go.jp/3-5sangyo/sapoin/kansai_forum.html


農商工連携をヒントになにか対策を考えませんか

今年度、中部経済産業局で農商工等連携の審議委員を務めています。リーマンショック以降の世界経済の混乱は、単なる不況というよりは、大きな構造変化が進んでいるというようにも見えます。

日本のものづくりも、ある意味で大きな変革期に差し掛かっているといえるでしょう。自動車産業の凋落振りは、人員の削減など大きな社会問題になっていますが、その実態はかなり前から変化していたことが理解できます。2005年段階で、日系自動車メーカーの生産台数2000万台のうち、国内で生産されているのは総数の半分約1000万台。さらに国内で生産された台数の約半分が海外輸出向け。要するに日系自動車メーカーの生産台数の半分は海外工場のものであり、さらに全体の4分の1が海外市場での販売だということになります。

今回の不況以前から、すでに国内市場は少子高齢化の影響が出始め、縮小傾向にありました。また、海外工場の品質の向上などから、低価格車を中心に、近い将来、繊維産業や家電産業と同様、海外での生産、国内への輸入ということが主流になるであろうことは予想されていたことだったといえます。

もちろん、これほど激しく経済状況が悪化するとは誰も予想しえなかったことです。昨年の夏頃までに書かれた論文や記事などを読んでも、今となっては苦笑するしかない予測があふれています。(いかに経済学者や経済評論家が役に立たないかが露呈してしまったと自虐的に述べている人も多いが・・・・)

さて、農商工連携は、そうした日本のものづくりの一つの方向性を考える上でおもしろいのではと考えています。審査をしていると、様々な取り組みがなされていることがわかって、暗いニュースばかりの中で少し明るい材料を見出したような気になります。

以前、東北地方のある農家の方と話していて、「他の産業と比べてご覧、農業ほど、機械化や自動化、IT化、合理化が遅れている産業はないよ。機械化や自動化なんていうと、どうも農薬や消毒薬の大量使用とかと結び付けられて、悪いイメージがあるが、ぜんぜんそうじゃないのにね。ノスタルジーだけで農業を見て、それでいて安い輸入品と比較して、安全だけどその輸入品と同じように安いものなんていうのだから参っちゃうよ。その上、機械化、自動化するなだなんてさ。」と笑いながら言う方がいました。

台風シーズンの時、しばしば農家の方が水田の様子が心配だからと行って雨の中、出て行き、増水した川や水田で亡くなるというニュースを目にすることがあります。「田舎の人は馬鹿だなあと、都会の人は笑うのだろうな。でもね、いまどき、遠隔で水位の監視も、調節もできないんだよ。だから、出かけなきゃしょうがないんだ。」

確かにそういわれるとそうなのです。工業の優れたノウハウが、農業に生かされることなく、生産性も、労働環境も改善されないまま日本の農業は今まで来たのかもしれません。今こそ、工業で培ったノウハウや技術を農業に生かす時期に来たのではないでしょうか。こんな風にいうと、すぐに農業の工業化とか、農業工場とかがイメージされて、どうもマイナスの評価が多いのですが、そんな単純なものではないと思うのです。

農商工連携の事例で多いのは、地元の名産の野菜などを使って、新しい商品の製造販売を行うというもののようです。それぞれ個性があり、おもしろいのですが、いろいろ考えさせられてしまう事例もあります。
まず、大同小異、どこかで見たこと、聞いたこと、食べたことがあるなあという商品が多いこと。これはある程度仕方ないことなのでしょうけれど、市場調査が非常に重要になってきます。その場合、二通り分かれて、どうもマーケティング会社やコンサルタント会社にうまく踊らされてしまっているケースや、思い入れが強すぎて「ここまでやっているのだから、売れるはず」というようなケースが見られるようです。 次に、もともとの経営状況が良くない上に、経理などをきっちりやっていない中小企業や個人商店がけっこうあること。確かにやろうという意志があり、複数の企業や関係団体が協力する機運になっていることは分かるのだけど、今までの経理や経営がきちんとされていないと、帳簿などから「実行するだけの体力があるのだろうか」と不安視せざるを得なくなります。
最後に、これは一緒に委員をやらせていただいている農業関係の方が、いつも真剣に怒るのですが、どうも農業生産者の方たちの取り分が少ない。「どうせ捨てていたのものの活用だから、ただでもいい」なんて言う人がいると、「そういう考えでは、連携にならない」と批判するのですが、確かにその通り。今までのやり方がそうであったせいか、肝心の加工ノウハウなどは第三者に握られているというようなケースもあり、やはり「コアコンピタンスは自分で握らないと利用されるだけになる」というのは、農商工連携に限らず、重要なことな訳です。

ともあれ、今回の不況と経済構造の変化の中でも、私たちはその先を見て、考え、行動しつづけなくていけないわけで、その新しいきっかけに農商工連携がなっていけばと私は期待して、このお仕事をしています。

ネタはまだまだ全国に転がっているに違いありません。こういう時だからこそ、若手の経営者には複数の企業で、なにか新しい動きにチャレンジして欲しいですし、商工会や商工会議所などの団体の現場の職員の方には、アンテナを充分に働かせていただいて、ぜひ地方から新しいものづくりを生み出すきっかけを探していただきたいと本当に思う今日この頃です。

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