マーケティングの現状と未来を語る

2014年ヤフトピに8度の記事掲載。わかりやすい裏読みでメディア取材多数。マーケティングコンサルタント。個別相談も受付中

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雑誌が苦しい、広告が効かないのはなぜか。
その構造的な問題について今日はお伝えします。

STEP1 趣味が多様化した

STEP2 雑誌の種類は増えるものの、各部数は落ちた

STEP3 部数が落ちたので、広告収入が落ちた

STEP4 インターネットのますますの繁栄で「活字情報=タダ」が定着してきた

STEP5 不況

STEP6 ますます雑誌は売れなくなった

さて、ここまでは普通です。実はこの裏に、さらに売れなくなっている原因があります。


STEP7 売れるために編集と広告の境目がなくなり始めた(編集は聖域でした)

STEP8 広告費を出せば、広告だけでなく記事まで重要度が増すようになりつつある

STEP9 本来、トレンドを作る記事が、そうではなくなってきた

STEP10 さらに編集者のアンテナが低下(もともとの傾向が加速)

STEP11 さらに雑誌の部数減少

STEP12 さらに広告主離れの加速

また、ここには書いていませんが、出版社のコストダウンの観点から、編集機能を外部プロダクション
やライターに移管することが非常に多くなっていると感じます。その結果、編集部自体はさらに
その力を弱めているとも言えます。

すでに日本の読者にとって、雑誌はトレンドを作るものではなく、有名ショップや有名ブランドの
露店(宝島社の付録戦略<読者はすでに付録が購入目的>)としての扱いになっています。

ただ、これは一時的な状況であり、インターネット利用が加速すればするほど、この露店的な役割や
有名ショップや有名ブランドの販売的な役割はインターネットが担うようになります。
その段階で、独自価値を発信出来ない雑誌自体の意味はなくなってしまうので廃刊ラッシュは加速
することになるでしょう。

雑誌が特定のターゲットを狙ったメディアという認識は終わりを迎えました。
と言うよりも、本来出来るはずの役割を雑誌自体が放棄してしまいつつあるがゆえに、
ターゲティングにも適さず、かとってテレビのように数千万人にリーチ出来ることでも
なくなってしまっているのです。したがって、広告主は当然ながら離れていきます。

先日、米国出張の際に「ファッションが教えてくれたこと」というVOGUE編集長のアナ・ウィンター
の映画をみました。ファッション業界においてのトレンドを作り続けている女性です。
彼女には、スタッフにもわからない先見の明があり、またそれとともに自分を信じ続ける頑固とも
言える意思がありました。これからのことは、誰もわからないのに、自信を持って作ろうとする
その姿勢こそが、本来雑誌に最も必要な「情報価値」の創造だと感じます。

雑誌は考え方に応じて様々な発展方法が可能です。中長期的な戦略も含めて、きちんと考えない限り、
ほとんどの雑誌に10年後はないでしょう。

閉じる コメント(5)

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雑誌の廃刊や新聞の衰退が進んでいるのには、確固たる原因があると思います。雑誌や新聞を広告で成り立たせようとしたからだと思います。ここで、どういう雑誌や新聞を作ろうとするのかはっきりした方向性を示さないと益々じり貧に追い込まれると思います。

2010/1/13(水) 午後 4:47 時間の流れ

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雑誌広告に係わってきたものとして最近の雑誌界の状況は心配です。
衰退の原因は.灰好蛤鏝梱広告予算獲得のために編集記事か広告かわからない雑誌になってきて雑誌が独自の情報発信メディアにならなくなったことが大きいと考えます。ならばそのような情報はインターネットを検索すれば済むし、情報の速度でいっても他メディアに負けているのですから、独自の視点のない雑誌は魅力がありません。外部に任せることはその方が良い場合があります。前にマスコミで活躍してる人たちを多く抱えて活発だった光文社、集英社も社員や役員に目のある人がいなくなっています。

2010/1/14(木) 午後 1:32 [ clover1355 ]

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ごぶさたでした。
雑誌作りが長かったので、寂しい限りです。
広告=押し売り、が定着した為、広告部は、メディアプロモーション部と名前を変え、編集員は、取材先で、営業・・・
とにかく、書店で売るは、無しと思います。

2010/1/15(金) 午後 1:24 [ kouentosake ]

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はじめまして。
広告って、子供のころのほうがよく記憶に残っています。
今のは、誰がでてたか、どんな感じだったかも、印象にのこらない広告が案外多いような気がするのですが・・・

2010/1/15(金) 午後 5:49 [ 幸運の銭亀 ]

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ものすごく久しぶりにおジャマします。

雑誌の記事をネット配信で記事ごとにバラ売りするとか、
も〜どうなってしまうの?という状況です。

これは音楽業界で起こってることの後追いでしょうか。
1曲買うけどアルバムは聴かない、みたいな。
そしてコピーされまくるという…

2010/1/16(土) 午後 7:42 [ teshi_gawara ]


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