マーケティングの現状と未来を語る

2014年ヤフトピに8度の記事掲載。わかりやすい裏読みでメディア取材多数。マーケティングコンサルタント。個別相談も受付中

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最近の「社会貢献マーケティング」の例として森永製菓さんを上げたいと思います。
森永製菓さんの「1チョコ for 1スマイル」です。

支援手法 : 森永製菓のチョコ1個購入につき1円を支援団体を通じて寄付

支援内容 : 2009 フィリピン における教育支援プロジェクト
       2009 カメルーン における教育支援プロジェクト
       2009 ガーナ   における教育支援プロジェクト
       2010 エクアドル における教育支援プロジェクト
       2010 インドネシアにおける教育支援プロジェクト

支援団体 : NGOプラン・ジャパン/NGO ACE

協力企業 : サークルKサンクス、スギ薬局など流通各社、ABCクッキングスタジオ等

対象期間 : 1月1日〜2月14日(購入)

告知媒体 : TVCM(宇多田ヒカル楽曲)を始めとするマスメディア、ツイッター

聞くところによると、本活動を実施してからチョコレートの売上げが数十%伸びているということです。この活動の成功のポイントは、いくつかありますので下記をご覧下さい。

1. TVCMでも大々的に告知したこと
2. 多様化するバレンタイン商戦の中で、新たな取り組みとしてニュース性を帯びたこと
3. 自分が関わったお金がどこに流れるのか事前に明確になっていること(HP)
4. 関わったプロジェクトの進捗状況が確認できること(HP)
5. 支援団体と現地との下調べとパイプがしっかりしており、企業の自己満足になっていないこと
6. 流通各店が協力してくれているため、店頭POPなどでも告知できていること
7. TVCMのBGMを歌った宇多田ヒカルさんもHPなどで協力していること
8. 他の企業が「おまけキャンペーン」「レシピ」などをパッケージ裏面で大々的に宣伝する中、森永製菓(特にDARS)は本プロジェクトの告知に大々的にスペースを割いたこと
9. チョコの原産国であるガーナなどの教育環境に配慮した支援先を選んでいること。つまり、企業のビジョンや企業活動の根幹と関わる支援内容になっていること

以上の点から、本プロジェクトはとても良い形になっています。また、その結果、前述の通り、商品の売上自体も好調という結果を得ています。最近ではツイッターを使い、さらなる広がりを作ろうとしています。今後は、ソーシャルメディアの友好的活用が本プロジェクトの更なる発展の鍵になってきます。

社会貢献マーケティング導入にあたっては、「社会貢献活動と企業の利潤追求活動を分けるか、分けないか」というのは常に議論になるポイントでしょう。人によっては「社会貢献」を旗印ににして「企業の利益追求」をさせるのは正しい支援方法ではないという方もいます。まだまだ、これから本格化するマーケティング分野ですが、私はこう考えています。「卵が先か、鶏が先かは置いておいて、正しいことをしようとしている企業に利があるべき」ということです。企業は利益を追求しなければなりません。一方で社会に対する責任もあります。杓子定規に考えるのではなく、フレキシブルに考え、世の中にとってプラスになる企業を支援していくことが大事だと考えます。一方で、企業が正しい活動をしているかどうかは消費者はチェックしなければなりません。そして、社会貢献を単なる利益追求の旗印にしているだけの企業にはNOをつきつけなければなりません。幸い、ソーシャルメディアという有効なメディアが消費者にはあります。マスメディア全盛の時代とは異なり、主導権は消費者が持っているのです。

「1チョコ for 1スマイル」のウェブサイトはこちら
http://www.morinaga.co.jp/1choco-1smile/index.html


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