マーケティングの現状と未来を語る

2014年ヤフトピに8度の記事掲載。わかりやすい裏読みでメディア取材多数。マーケティングコンサルタント。個別相談も受付中

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月17日より、ユニクロの新しいプロモーションUNIQLOOKS(ユニクルックス)が始まりました。Facebookを使った世界同時キャンペーンです<日本、アメリカ、イギリス、フランス、中国、香港、韓国、台湾、ロシア、マレーシア、シンガポール(店舗を展開する11の国と地域)>。ユニクロはこれまでUNIQLOCKなどWEBプロモーションを積極的に行い、世界から高い評価を受けてきました。日本国内では、黒木メイサ、松田翔太、サッカーの本田圭佑を起用しTVCM、店頭作りを展開していますが、WEBプロモーションには特に力を入れている理由があります。

ファーストリテイリングの柳井正会長兼社長は2015年までに海外での売上が日本を上回る計画を持っています。社内公用語を英語にするのは、それに備えてという面もあるでしょう。WEBプロモーションが重視される理由もここにあります。一つはWEBプロモーション、特にソーシャルメディアは国々が持つ文化の違いを超えていくという事です。つまり、今までTVCMやグラフィク広告などは、その国では評価されても世界的に認められるものではなかったのです。広告の祭典、カンヌ広告祭(今年から名称変更予定)でグランプリやゴールドライオンを獲得するCMやグラフィックを見ても、日本人には受け入れられないというものも多数あります。逆に、日本で良いとされているTVCMやグラフィックもカンヌでは全く受け入れられないということもあります。WEBに関しては、企画によってその障壁が薄まったり、無くなったりするのです。例えばUNIQLOCKは世界各国の人達が登場する事によって成功しました。今回のUNIQLOOKSも世界各国の人達が登場するので成功することでしょう。

今回のUNIQLOOKSは大成功したUNIQLOCKの一歩も二歩も先を行っています。世界各国の人達が
登場している点は同じですが、UNIQLOCKはあくまでクリエイターが人選、クリエイティブを作っています。一方、UNIQLOOKSはクリエイターは、ユーザーへのクリエイティブプラットフォームを作っており、クリエイティブそのものの作業はしていません。ユニクロファッションをどのように着こなすか、どのように見せるかを作るのはユーザーなのです。ここは大きな違いです。クリエイティブそのものではなく、クリエイティブプラットフォームを作ったこの企画を、世界各国の広告祭がどのように評価するか個人的には非常に楽しみにしています。結果はどうであれ、グローバル化していく日本の広告主にとって、コミュニケーション戦略を構築していく上で参考にすべき事例でしょう。

UNIQLOOKSが今までのプロモーションと異なる点はユーザーが写真をアップロードするだけでなくFacebookの「いいね」を投票出来る点です。これは評価するユーザー、評価されるユーザーが楽しいだけでなく、評価の高かったユーザーをモデルに起用してマスメディアも含めた広告に起用することも出来ます。そして、大変重要なポイントとして、「いいね」評価を調査分析することで売場作りの参考にしたり、売筋商品の選定に役立てる他、商品作りそのものに活用する事が出来るのです。また、UNIQLOOKSはアップロードされた写真の商品を表示し、ECサイトへも連動させています。UNIQLOCKは従来のクリエイティブ文脈の延長線上でのブランディング、UNIQLOOKSは
新しいクリエイティブ文脈で作られた進化形CRM(Customer Relationship Marketing)と言えるでしょう。

広告が事業と強く結びついた素晴らしいキャンペーンスキームです。このスキームは海外展開を意識した企業だけのものではありません。国内でもソーシャルの力を貸してもらうこと、CRMを意識することは重要です。コストを抑えて、効果を上げる、そんな広告作りの意識を、広告会社も、広告主も持って欲しいと思います。そして、日本の99%を占める中小企業も、この意識を持って欲しいと思います。広告宣伝費の少ない中小企業こそ活用すべきですし、中小企業の活性化なくして日本経済の浮揚はないと考えています。「そうだ」と思われる企業の方、弊社でもお手伝いしますのでお気軽にご連絡ください。

http://uniqlooks.uniqlo.com/


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