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4月1日に消費税が8%へと上がった。高価格な商品に関しては3月末までの駆け込み購入が多かったことと、節約しようという意識がはたらくことで4月以降の買い控えはあるだろう。しかし一部の動きを除いては、高価格帯以外の製品に関しては大きな混乱もなく、比較的すんなりと4月を迎えた。多少の買い控えはあれど、大きな影響にはなりそうにない。
外食産業はどうだろうか?消費税増税の影響は、高級レストランには響くだろう。また、毎日のお父さんのランチにも響く。少ないお小遣いの中でやりくりするお父さんたちにとっては3%もバカに出来ない金額だ。
2014年2月期の業績を上方修正した吉野家。牛すき鍋御膳が好調で、利益率が回復した様子だ。2013年秋に発売された牛すき鍋御膳。好調の様子を見て、競合各社とも牛丼をやめて、高価格帯商品である「すき焼き」系メニューへと主力商品をシフトさせる戦略を取った。その後、各社とも業績は改善している状況だ。CMにおいて、吉野家が牛すき鍋御膳の美味しさを伝えれば、すき家は自社こそがすき焼きの元祖だと言わんばかりのCMを展開した。
マクドナルドに関しては客数減や売上減を止めようと、カサノバCEO体勢のもと改善を続けている。私はスタッフ教育こそが改善の第一歩になると考えてているのだが、定点観測をする中で、クルーから笑顔が徐々に出るようになっている。まだまだ第一歩の第一歩に過ぎず、十分な状況ではないが、明らかにスタッフ教育を意識し始めた。広告ではハッピーセットなど子どもをターゲットにしたCMを増加させてきた。
このような状況において4月を迎えたファストフード各社。マーケティングにおいても、今までとは路線を変更してきた。
すき家は牛丼(250円)と商品価格の安さをCMでもアピールし始めた。マクドナルドは100円マックをCMやヤフーバナー広告等でアピールし始めた。マクドナルドにおいては、店頭で飲み物だけ頼む客に対して「チキンクリスプ100円です。いかがですか?」とスタッフのセールストークにも入っているようだ。2013年秋頃から方針転換をし、徐々に業績を改善し始めて来たファストフード各社も、消費税増税においては「価格訴求」をメインに変えた。
戦略的には5月下旬あたりから、各社とも価格訴求をやめ、2013年秋以来続けて来ている路線にマーケティング施策をシフトしてさせていくことだろう。ファストフード業界の経営・マーケティング争いに、心の休まる間はなく、マーケッターは日々、店舗と競合の動きを確認しながら調整をしながら走らなければならないだろう。
■ ヤフートピックス、「日経ビジネス」「財界」等メディアで掲載された関連情報
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