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コンサルタント、プロデューサー。経営の戦略アドバイスからマーケティング(広告・PR)の実行案まで、まさに川上から川下まで実践できることが私の強みの一つだとよく言われる。当然ながら、クライアントの事業成長や売上向上、ブランディング、世の中の空気作りなどに携わるため、知識と経験だけでなく分析能力や戦略構築能力、実行するにあたって最適な人材・企業を選ぶ人脈なども必要とされる。これらのことは、私だけでなく多くのコンサルタントやプロデューサーにとって大事なことだ。しかし、コンサルタントやプロデューサーにとって最も重要な要素は何かと聞かれたら、私は迷わず一言で答えられる。それは「仕事で泣けること」だ。
コンサルタントやプロデューサーの多くは、頭で考えてもそれなりに戦略は構築できる人が多い。しかし私は現場を見も知りもしないで、頭で考えて戦略を書くのは間違いだと経験上感じている。その一つは、紙やパソコンの上の数字では出て来ない生々しい現場の空気感や人の声などだ。この現場の情報をどこまで重視するかは別問題として、現場を知らないで判断を下すのは、あまりにも危険なことなのだ。
しかし、私が現場を見て、知ることを重視している理由には、やや違う理由がある。それは本当にクライアントのことを考えて結果を出そうと思ったら、経営者と話すだけでなく現場の人とも話し、現場の仕事も一緒になってやってみる経験も必要だと強く感じているからだ。つまり、本気で仕事をしようと思ったら、時間や労力がかかるかもしれないが気になることは自然にやってしまうものなのだ。
私が仕事でもっとも重要としている「仕事で泣けること」とは、クライアントを成功に導いたことによる喜びの涙だけでなく、クライアントと一心同体になっているからこそ感じる悔しさの涙だったりもする。最近でこそ80%以上の確率でクライアントの課題を解決し、目標を達成するコンサルティング、プロデュースができるのだが、若い頃には正直まだまだ今ほどではなかった。ただその当時から言えるのは「仕事で泣ける」くらい真剣にクライアントと向き合い、時にはクライアントに痛いことも言っていた。
コンサルタントやプロデューサーと聞いて良い印象を持っていない企業の方は、私から見ればコンサルタントやプロデューサーに絶対的に必要な資質がなく、知識ばかりを机上の空論として振りかざすコンサルタントと出会っていたからではないだろうか。
結果を出す確率の高いコンサルタント、プロデューサーとはそういう人ではないのだ。
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