マーケティングの現状と未来を語る

2014年ヤフトピに8度の記事掲載。わかりやすい裏読みでメディア取材多数。マーケティングコンサルタント。個別相談も受付中

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カラオケ業界は、景気動向に左右されやすい業界の一つだ。景気が良ければ、食事をしたり飲みに行った後に、カラオケも行く。ところが景気が悪ければ、仲間や友人と食事を行く機会も少なくなり、その後にカラオケに行く機会も少なくなる。個人消費の低迷に加え、人口減少の流れもあり、日本のカラオケ市場は緩やかに縮小傾向に入っている。

日本人のカラオケ離れ、特に特に若者のカラオケ離れが加速している理由とは一体なんだろうか?

■ カラオケ人気が落ちて、フェス人気が上がっている理由

若者のカラオケ離れが著しい。そもそも飲みに行かない若者が増えた。会社付き合いだけでなく、プライベートにおいても飲みに行かない若者が増えている。飲みに行かないということは、二次会であるカラオケに行く機会は必然的に少なくなる。

最近の若者は「自分のペース」ということを重視する。一人一人、趣味嗜好も多様化している。その結果、人に合わせて無理矢理いやなことをするということが少なくなった。カラオケに行けば、多くの時間は人の歌を聴くことになる。会社で行けば、気が乗らなくても人の歌を聞き、手拍子をしたり、拍手をしなければならない。自分のペースで過ごしたい現代の人達にとってカラオケは楽しい場でも、ストレス発散の場でもなくなってしまったのだ。

同じ音楽関係でも、カラオケとは異なりライブやフェスは大人気だ。ライブの場合、自分一人で行くこともあれば、ファン仲間と行くこともある。時にはソーシャルメディアを通じて知り合ったファン同士で行くことも増えている。フェスの場合、自分の好きなアーティストを聴きに行くのだが、参加者がそれぞれ自分の好きなアーティストを応援している楽しい雰囲気が好評だ。それだけでなく、それまで興味の無かったアーティストの魅力を発見する楽しみを見いだす人もいる。自分のペースを崩さずに楽しめるからことも、ライブやフェスの人気は上昇し続けている要因の一つだ。

現在のカラオケ業界各社は顧客獲得のためにさまざまな取り組みを行っている。その中には成功しているものもあり、失敗しているものもある。次に、それらを一つづつ取り上げて、マーケティング的に説明したい。

■ マーケティングの成功例

「自分のペース」で楽しむことが出来るという点をうまく捉えたのが「一人カラオケ」だ。昨今「一人焼肉」など、一人で楽しめるような試みは業界問わず増えている。カラオケも例外ではないのだ。「ワンカラ」と呼ばれる一人カラオケ専門店があるが、そこではプロがレコーディングで使用する数十万円もするノイマンというマイクを設置しているブースもある。広いスペースではないが、充実した設備で一人で納得いくまで歌えるということで人気が出ている。

また、アーティストとコラボした部屋を設けているカラオケ店もある。好きなアーティストとコラボした部屋があれば、ファンならば費用や場所に関係なく訪れたくなるものだ。 しかしPR効果として、すでにいくつかの前例があり、あまり期待は出来ない。

ここでポイントになるのは、タイアップはメジャーなアーティストでなくても良いということだ。ROI(費用対効果)を考えれば、メジャーなアーティストを起用して、少数のコラボルームを作るよりも、知名度は低くても根強いファンがいるアーティストを起用して、多数のコラボルームを作る方が良い。現在は、メジャーなアーティストとのコラボルームがいくつか見られる程度だが、今後カラオケ運営企業は、上記ポイントを留意した方が良いだろう。

■ マーケティングの失敗例

失敗例としては”ファミリー層の取り込み”方法だ。カラオケ店の多くは休日と夜の料金が高い。そして必ずワンドリンクを頼むというシステムを取るカラオケ店も少なくない。家族4人でカラオケ店に行って1時間で5000円弱という料金も、都内では少なくないのだ。小さい子どもに、居酒屋の酎ハイグラスのようなグラスでのワンドリンクを必須にするのはいかがなものか。休日料金をファミリープランとして安くするなど料金パッケージに工夫をしなければならない店は多い。またファミリー層を取り込むには、おいしい料理を揃えることも重要だ。1室の人数が増えれば増えるほど、歌わない人達の割合は多くなる。ポテトやピザばかりのメニューではなく、美味しい料理を取り揃えることは、ファミリー層の獲得には重要だ。

ここでポイントになるのは、すべてをカラオケ店でやる必要は無いということだ。カラオケ店のまわりには飲食店が存在するケースが多い。既存市場で顧客獲得競争が激化しているファストフード、デリバリーフード、ファミレスなどと業務提携し、彼らに届けてもらうというスタイルを取れば、お互いハッピーだ。

■ カラオケ離れを招いている最大の要因

AKB48、嵐、EXILE、アナ雪など人気があることからもわかるように、若者やファミリー層は歌が嫌いになったわけではない。カラオケ離れが続いている最大の要因は、約30年前から続くカラオケ店のスタイルが時代に合わなくなったことなのだ。時代とともに、人のライフスタイルも考え方も趣味嗜好も変わる。時代のニーズをしっかり掴まえれば、カラオケ離れを防ぐことはそれほど難しいことではないはずだ。

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歌いたい歌が少なくなった

2015/9/12(土) 午前 7:17 [ sesamum_K ]


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