マーケティングの現状と未来を語る

2014年ヤフトピに8度の記事掲載。わかりやすい裏読みでメディア取材多数。マーケティングコンサルタント。個別相談も受付中

全体表示

[ リスト | 詳細 ]

記事検索
検索
11月21日に衆議院が解散され選挙が行われることとなった。

消費税の10%増税は2017年に延期されたものの、安部首相は2017年の消費税増税は絶対に実施すると公言した。

有権者がどの候補者、どの政党に入れるかは自由だ。また私自身、マーケティングコンサルタントなので、政治の中身については触れない。

今回、ブログに書きたいのは、選挙に対するメディアの報道と有権者の意識についてだ。

ちょうどマニフェストという言葉が流行り出した頃から、メディアの報道は各政党が何を掲げているかということが多くなったように思う。各政党のマニフェストを比較して、争点を整理して、政党間の違いを視聴者にわからせる仕組みだ。政党や政治家本人に関しても似た部分がある。

政党や政治家は、未来に向けての展望を語るとともに、他との差別要素を伝えていく。

しかし、もっとも重要なことは、有権者と候補者、有権者と政党との信頼関係だ。つまり政治家や政党が選挙で掲げたことに対して、有権者は投票したのだから、選挙で掲げたことがどれだけ、どのようになされたのかを検証することが大事なのだ。有権者が期待したことを、本当にやってくれたのか、やりかけてくれているのか、やろうとしたのかが信頼関係のベースなのだ。

口先ばかりで何もやってくれない人が信用されないのは、政治の世界だけでなく、ビジネスの世界でも、日常の交友関係でも同じだ。信頼関係があるからこそ、その人に任せようと思い、未来を託すのだ。

メディアで、政党の主張を伝えたり、政党間の主張の整理をすることは必要なことだ。ただ、それ以上に、前回の選挙で主張した内容がどれだけ実施されたのかを確認することが重要だ。それとともに政府与党だけでなく、政府与党の政治家や野党が何をやってきたのかをしっかり伝えることが必要だ。

ソーシャルメディアが普及したとはいえ、テレビや新聞の影響力は今もって大きなものがある。特に政治関係のニュースについてはとても大きい。だからこそテレビや新聞などのメディアは、この部分をしっかり伝えるべきだろう。

また有権者は、候補者や政党の未来への明るい主張に期待ばかりしないようにしたい。前回の自分の投票を振り返り、投票した候補者・政党の行動結果がどうたったのかを把握し、これからも本当に信頼できるのかを判断することから始めたい。

今回の選挙で問われているのは政治家や政党だけでなく、メディアや有権者も同じなのだ。

■ 日本スポーツ史に残る錦織の偉業の数々

テニス全米オープン、男子シングルスで準優勝に続き、世界のトップ8人しか出場できないATPツアーファイナルにアジア人として初めて出場し、準決勝まで進むという偉業を成し遂げた錦織圭選手。


すでに全米オープン準優勝で、日本のスポーツ史上でも五本の指に入る素晴らしい選手に成長したと感じたが、世界の4本に残り、あとわずかで優勝というところまで来た。こんな凄い選手が日本から出るということは想像もしていなかったので、本当に驚き、嬉しく感じている。


テニス選手としては身長は高いのでサーブが凄いわけではない。またナダルのように力強さがあるわけでもない。もちろん史上最高のプレイヤーであるフェデラーのような天才的なプレーでもない。プレーにおいても、インタビューにおいても、いたって地味で、ひたむきな様子が伝わってくる。ここまで人気が出た理由の筆頭は、世界の強豪をバタバタと倒していく姿にあるが、この実直な姿は同年代だけでなく錦織選手の親の年齢世代までをも引きつけている大きな理由だ。


全米オープン準優勝時、私は錦織選手の経済効果を150億円から200億円程度と試算した。比較対象として他のスポーツイベント、出来事を挙げさせて頂いた。


■ 他のスポーツイベント、出来事との経済効果比較

2020年 東京オリンピック 約20兆円

2002年 日韓ワールドカップ 3000〜4000億円

2011年 なでしこジャパンW杯優勝 約3000億円

2003年 阪神タイガース優勝 約1500億円

2014年 田中将大 メジャー入り 約350億円

2012年 ダルビッシュメジャー入り 約250億円

つまり、イベントや出来事の規模が大きくなればなるほど、経済へのインパクトが大きい。なぜなら、経済試算とは、そのことによって、どれだけのお金が動いたかということだからだ。錦織選手の全米オープン準優勝時は、まだ田中将大やダルビッシュの方が、スポンサー契約、スポンサー関連消費、グッズ販売、一般競技者への波及効果などが含まれる経済効果試算においては有利だったからだ。


メジャーリーグは年間100試合以上やっている。広告露出効果を考えると、スポンサーやグッズ販売なども大きくなりがちだ。また10歳以上の野球の競技人口は約800万人とテニスの約470万人と比較しても圧倒的に多い。つまり、全米オープン準優勝時点では田中選手やダルビッシュ選手の方が経済効果をもたらしていたのだ。

■ 錦織選手が作る2つのテニス人気

しかし状況は変わった。錦織選手の活躍によって1つではなく2つのターゲットがテニスに向き始めたのだ。テニス人気は確実に高まり、競技人口も増加の兆しを見せている。

まず一つ目は子どもだ。錦織選手に憧れた子ども達がユニクロのウェアを着て、ラケットを買い、スクールに通い始めた。都内のテニススクールでは、全米オープン準優勝後またATPツアーファイナル後に問い合わせが増え、新規会員も増えている。それだけではない。錦織選手がテニス留学していたIMGニック・ボロテリーアカデミーへの短期・長期留学の検討者も増えているという。

もう一つは40代以上の大人だ。子ども達の親世代もテニスへ関心を持ち始めたのだ。そもそも40代以上の世代は、大学などのサークルでテニスをやっていたり、軽井沢や富士五湖へ行った際にテニスをしていた世代、すなわちテニスブーム全盛期の人達だ。

残念ながら、テニス人気は年々落ち込み、全国のテニスコートは年々減少していった。しかし、錦織選手の素晴らしいプレー、世の中の盛り上がりを見て、テニスへの興味を再び持ち始めたのだ。これほどまでにテニス熱が盛り上がったため、、錦織選手以外の魅力溢れるプレイヤーが揃っていることにあらためて気づいたのだ。フェデラーのテニスの美しさ、ナダルの力強いプレー、王者ジョコビッチの風格など個性あふれるプレイヤー達も魅力的なことがわかったのだ。また、錦織選手のコーチであるマイケル・チャンの他、ステファン・エドバーグやボリス・ベッカーなど40代以上の人達がテニスをしていたころの名選手がコーチになっていることもプラスに働いている。こうした状況の変化によって、自分の子どもにテニスをさせようというだけでなく、自分自身ももう一度テニスをしようと思うようになってきているのだ。

錦織選手個人のキャラクターとしての注目度が高まるだけでなく、テニスそのものへの注目度の高さは、企業のテニスへの注目度を高める。4大大会へのスポンサード、選手個人へのスポンサードやスポンサードに伴う関連商品開発・販売、イベントの実施など、テニス熱はますます盛り上がっていく可能性が高い。

野球やサッカーと比べると、テニスの大会数、テレビでの放映数は少ないのだが、野球やサッカーと異なり老若男女が「自分事」として楽しめるスポーツがテニスだ。錦織選手自体の商品価値が上がっているだけでなく、テニスというスポーツ自体への波及効果を考えると、経済効果は400〜450億円程度になったと考える。

■ 経済効果1000億円への可能性とハードル

錦織選手の経済効果はさらに増して行く可能性はある。そのためには錦織選手ひとりが注目されるのではなく、テニスそのものがもっと注目されるようになることだ。錦織選手の陰に隠れているが伊藤竜馬選手やダニエル太郎選手などがさらに活躍することも必要だが、それ以上に必要なことはテニスそのものの魅力をダイレクトに伝える場を作ることだ。

テニスの4大大会はメルボルン、ニューヨーク、パリ、ロンドンだ。現在、ATPツアーファイナルはロンドンで行われているが、過去には上海でも行われてたことがある。そこで、ATPツアーファイナルの日本招致が実現できれば、日本でのテニス人気は一気に爆発するだろう。ATPツアーファイナルは世界のトップ選手だけが出場できる大会であるとともに、エンタテイメントでもある。現在、日本での最高レベルの大会は楽天オープンだ。試合的には、ワウリンカ、ラオニッチ、錦織選手レベルシードであることが多く、ジョコビッチ、フェデラー、ナダルといった本当のトップ選手たち同士が戦う大会ではない。またATPツアーファイナルのエンタテイメント性は、世界のどの大会を見てもない。つまりATPツアーファイナルは特別なのだ。

2020年に向けて、日本におけるテニスの聖地「有明」は改修予定だ。残念ながらセンターコートの「有明コロシアム」の収容人数は1万程度だ。観客数が2万人弱となるATPツアーファイナルを考えると「有明コロシアム」以外の施設、例えば「東京ドーム」などで開催することも検討すべきだろう。幸いプロ野球はシーズンオフだ。

さてテニス業界の盛り上がりへの展望は明るいのだが懸念すべき点がゼロでもない。それは、今のテニス人気はまだ錦織選手一人に大きく頼っているという部分だ。錦織選手一人に頼る割合を少しづつ低くしていくことは必要だ。野球やサッカーはスタープレイヤーが複数出やすいプロスポーツだ。しかしバドミントン、ラグビー、ハンドボール、ビーチバレーなど人気選手が出ても、後が続かなければブームで終わってしまう。その時に重要なポイントは2つある。まずスタープレイヤーが活躍し続けること、もう一つは競技自体の楽しさに魅力をもってもらうことだ。

2015年1月に開催される全豪オープンからスタートするテニスシーズン。どんな選手でも怪我もあれば、好不況の波もある。錦織選手はいずれグランドスラムを取れると思うが、いつも勝てるとは限らない。テニス業界はテニス人気を高め、定着させる戦略を早急に構築する必要があるのだ。錦織選手ひとりに日本のテニス人気を背負わせる状況が続けば、テニス人気は定着せず、経済効果1000億円などは夢物語でしかなくなりかねない。

■ 最後に

2014年の全米オープン準優勝、ATPツアーファイナル準決勝進出。錦織選手の次の目標は4大大会の一つを制覇するしかない。プレースタイル、コートとの相性、本人の状態を考えると、最大のチャンスは全米オープンだろう。かつて野茂選手がメジャーリーグの扉を開き、日本人選手が続々と海を渡り、それとともに日本人観光客が大挙したように、2015年の全米オープンは日本人ファンが大挙する姿が目に浮かぶ。私もできれば観戦に行きたいものだ。

私はマーケティングコンサルタントとして定点観測をしている。データだけでなく、現場を知らなければ、机上の空論ばかりを展開する使えないコンサルタントになってしまうと考えているからだ。定点観測をしている例をいくつか紹介すると、家電量販店、デパート、ファストフード、ファミレス、ホテル、駅、電車内、街角などがある。クライアントからの依頼ではなく、コンサルタントとして必要不可欠な情報を得るための行動だ。

■ 減った中国・韓国からの旅行客。増えた東南アジアからの観光客

2014年になって、大きな変化を感じることがある。それは外国人観光客の消費についてだ。2010年頃まで、中国、台湾、韓国からの旅行客が銀座や原宿に溢れかえっていた。しかし、日中関係・日韓関係の関係悪化にともない、驚くほど中国人や韓国人観光客数が減ったのだ。2014年頃からは、中国・韓国からの旅行客に変わるように、東南アジアからの観光客が一気に増加した。2014年4月のビザ要件緩和の影響もあり、タイからの観光客数は目に見えて増加していった。最近ではタイだけでなく、東南アジア各国からの旅行客も増えている。

■ 2014年10月の免税範囲の拡大

2014年10月には、食品をはじめ免税範囲が拡大した。これを機にデパートによっては食品フロアに免税カウンターを設けるところが出た。またドン・キホーテのようなディスカウントストアも大々的に免税をアピールし、店内には外国語のPOPがところ狭しと並ぶようになった。免税範囲拡大以前より、原宿竹下通りにある100円ショップのダイソーの客の半数以上は外国人観光客であったが、免税範囲の拡大によって、渋谷や新宿のドンキの外国人観光客割合も半数に迫る勢いで伸びている。

もう一つ言えるのが、家電量販店における外国人観光客数の激増だ。こちらに関しては、徐々に戻ってきた中国人観光客の姿が増えている。国と国との関係と、人と人の関係は違う。日本に観光したことがあったり、観光地としての日本の良さを聞いた中国人や韓国人の観光客が、国と国の関係の状況を鑑みて我慢するのにも限界はある。また、私たち日本人のほとんどは、中国や韓国からの観光客一人一人に対しては、あくまで人間としての接し方である。国と国の関係がどうなろうと、人と人の交流レベルでは何も変わることはないだろう。

余談であるが中国人や韓国人はむしろ積極的に日本に来てもらいたいし、私たちは人と人のレベルで友好を深めていきたいものだ。今やソーシャルメディアが情報やコミュニケーションのインフラとして成立している。かつてのように国の発信する情報がすべてではない。万が一、国と国の関係が良くない方向に行こうとしても、国民同士の友好関係があり、ソーシャルメディアがあれば、状況は良い方向に向けることが出来る。それはオバマ大統領の誕生、アラブの春など諸外国で起きた例をみれば明らかだ。

さて脱線から戻って本筋の話をしよう。

アベノミクスによる円安誘導の効果、日本で買えば不良品や偽造品を買わされることがないという安心感もあり、中国人観光客の家電量販店での消費が活発化している。ジャンルによっては客の50%以上が中国人であるという話も珍しくない。また、その商品群における日本人の平均購買単価よりも、中国人は高額な商品を購入する傾向にもある。2013年頃から店頭のショールーミング化が進み、ネットショッピングに売上を脅かされている家電量販店にとって、中国人観光客の存在はとても大きいのだ。

■ 2020年に向けての明るい展望

2020年に訪日外国人観光客数2000万人を掲げる日本。ようやく2014年に入り、アジア諸国を中心に日本観光のアピールに力を入れ始めた。今まで中国や韓国に負けていたディスティネーション(訪問先)としてのアピールはこれからだ。また日本を観光したことのある人が増えて行けば行くほど、日本のディスティネーションとしての魅力は口コミで広まって行く。もちろん、東南アジアの所得が上がるので、そもそも中国や韓国よりも遠く、費用もかかる日本に来ることが出来るようになる。

日本人の高級品への購買欲が停滞する中、これからますます外国人観光客の消費に期待せざるをえない販売店やメーカーは増えていくだろう。


テニスのATPファイナル、予選ラウンドBグループ。錦織選手の第二戦は、テニス史上もっとも素晴らしい選手と言われているロジャー・フェデラーに6-3,6-2のストレートで敗北した。ここ数年のテニス界は、ジョコビッチ、フェデラー、ナダル、マレーのBIG4と呼ばれる選手がおり、そこに食い込むようにワウリンカ、フェレール、ラオニッチ、錦織、ベルティヒなどがいる状態だ。錦織選手は初戦でBIG4の一角であるマレーをストレートで下し、第二戦のフェデラー戦勝利への期待も高まっていたのだが、結果としては完敗に終わった。

ファーストサーブは入らなかったものの錦織選手の状態はとても良かった。第1セット第1ゲームから、いきなり120%の力でプレーしていたように思う。120%とはパワーのことだけでなく、狙うコースの厳しさだったり、試合展開の作り方も含む。通常、勝利への駆け引きをしながら徐々にペースを上げ、ここ一番で仕掛けて行くテニスの世界では、最初から120%で攻めて行くことはあまりない。錦織選手は、その120%のスタートを見事に成功させ、序盤はフェデラーと互角に戦った。

■ 全盛時に近かったフェデラーのプレイ

錦織選手は良かったのだが、それ以上に良かったのがフェデラーだ。史上最強のテニスプレイヤーと呼ばれるフェデラーだが、全盛期は数年前のことだ。今は33歳。全盛期のプレーを知っているものからすれば、現在のプレーは物足りない。そのフェデラーがこの試合では全盛期に近いプレーを見せた。錦織選手が主導権を握ってプレーしても、前回のマレー戦のようにBIG4を含むすべての選手が普通は取れないようなストロークのエース級のショットをフェデラーはエースで返した。自分が120%の力を出しても相手に及ばない状態。錦織選手としては、ここ数年無かった状態ではないかと思う。

BS朝日で放送していた松岡修造さんも、この状況を見て「失礼な言い方かもしれないが、フェデラーが引退するまで、あと何回できるかわからない。その状況で、最高のフェデラーと戦える機会は貴重」というような発言をし「フェデラーを感じ、さらに自分のステージを上げ、強くなれ」ということも言った。そして第2セットの後半からは、あの熱い松岡さんの言葉数がほとんど無かった。

私は錦織選手や松岡さんとは天と地ほどかけ離れているが、私なりにテニスにすべてをかけた時期がある。学校の修学旅行に行かず、インターハイ関係の試合を優先した。1年365日、ラケットを振り、本気で日本チャンピオンを目指したこともある。だから、多少はテニスのことがわかる。昨日の試合は異常な状態だったのだ。

自分が120%でプレーしても、相手に及ばない。コートに入れば、誰の助言も受けられず、自分しかいない。錦織選手の置かれた環境は、どうしようもない状態だった。ただ、そんな状況でも、錦織選手は必死に考え、最後までまったく切れることなく素晴らしいプレーを続けた。テニスをやっていたから、わかるのだが、この手の打ちようもない状況において、最後まで切れずに、しかも素晴らしいプレーを続けるのは身体的にも精神的にも相当つらいものがある。松岡修造さんが無言になったのも、どうしようもない状態がわかるからというだけでなく、その状況の中でも切れずに戦っている姿に感動したという点もあるのではないだろうか。

■ 羽生選手、錦織選手に見るスーパースターの条件

先日、フィギュアスケートのグランプリシリーズ中国大会でアクシデントに見舞われた羽生選手。強行出場には賛否両論が渦巻いた。選手生命を考えたら、何か懸念点があれば棄権した方が良いと考えるのは普通だろう。しかし、最終的にすべてを背負うのは本人だ。羽生選手がリンクに立てば、誰のアドバイスも受けられない。錦織選手がコートに立てば、誰のアドバイスも受けられない。選手生命がどうのこうのではなく、今自分がなすべきことを、自分の責任で判断している限り、アドバイザーや観客に過ぎない私たちがどうこう言える話ではない。そこで棄権したり、あきらめて後悔するのか、それとも出場して後悔するのか、それを決めるのは選手自身でしかない。


普通の人が「無理だ、無謀だ、できない」と言うような状況であっても、突破していくからこそ時代は動き、人々は感動するものだ。普通に考えれば、無理をしない方が良い。そして良い状態の時に、良いプレーを見せれば良い。しかし、それはスポーツの上手な選手のことだ。数年、数十年に一度のスーパースターとは、多くの人が無理と言う状況でも想定外のプレーを見せる。だから、人は感動し、時代は変わる。錦織選手も、羽生選手も単なるうまいスポーツ選手ではないのだ。

■ 最後に

フェデラー選敗戦後のインタビューで「これを良い機会にしたい」と語った錦織選手。そこには悲壮感はなく、どこか楽しげな雰囲気と今まで以上の目の輝きがあった。第3戦のラオニッチ戦。すでに予選敗退が決まっているラオニッチだが、BIG4の次の座を狙う意味で、ラオニッチも一勝は取りたいところだろう。決して楽な相手ではない。ただ、錦織選手はやってくれることを期待したい。そして出来れば決勝でフェデラーと再戦し、勝利し、新たな伝説を作って欲しい。

2014年11月9日放送の「LIVE MONSTER」(日本テレビ系)で、椎名林檎がキャバレー経営の夢を明かした。キャバレーを経営したい理由については「だってもうCDダメでしょ、生よ、生。これからは生よね」と言い、CD不振による影響に言及した。

■ ますます活況となる「生」市場

確かにCD売上は不振だ。それだけでなくダウンロード音楽の成長も頭打ちになりつつある。人々は音楽を買わなくなっているのだ。その一方で、フェスやライブなど「生」のエンタテイメントは活況だ。

スポーツ界も同様の傾向にある。プロ野球のテレビ視聴率は期待できないが、球場への観客動員は順調だ。つまり「生」のスポーツは活況だということだ。

来年10周年を迎える。AKB48。「会いに行けるアイドル」として登場した彼女たちが今でも力を入れているのは秋葉原のAKB48劇場などの小劇場や握手会だ。CDも売れ、ダウンロードもトップであるAKB48でも、力を入れているのは「生」なのだ。

椎名林檎さんが言うように、これからの時代はますます「生」が活況となる。すでに日本のトップミュージシャンの中には武道館やドーム公演よりも、ホールやライブハウスでの公演を重視する人達も増えてきた。ファンにアーティストの魅力を生で伝え、アーティストはファンの気持ちを生で感じる。ある意味、エンタテイメントの原点に立ち返っているとも言える。

■ アーティスト引退後のビジネス

椎名林檎さんのキャバレーはあながち冗談や夢物語とも言えない。アーティスト引退後は、カラオケスナックやライブバーのような飲食店を経営するアーティストは多い。ホテルのディナーショーではないが、昔からの固定ファンによって支えられ、アーティストとして人生を全うするのだ。

残念ながら、今の時代はヒットやトレンドの流行り廃りのスピードが早い。引退後まで固定ファンをつかめる人がどれだけいるかを考えると、現役時代から引退後のビジネスに繋がるようなやり方をしていくのが効率的だとも言える。それはアーティストにとっても、ファンにとってもとても嬉しいことだ。

最後に、スポーツ選手の引退後について触れよう。サッカー選手や野球選手。有名になっても、その後のビジネスに苦戦している人は少なくない。コーチや監督になれる人は一握り。飲食店経営を始め、失敗したり成功したりしている話もよく聞く。

これらスポーツ選手の引退後の受け皿としても、一つの組織や団体を組織して、引退後の選手がスポーツを教えてくれるスクールを作ったり、ファンだったスポーツ選手と話ができるカフェを展開したり、学校訪問などボランティアを行う仕組みを仕掛けたりすることも必要だろう。現役選手でいる時間よりも、引退後の時間の方が長い。現役時代の輝きを、最大限活かす形を取ることで、スポーツ選手もファンもハッピーな形が作れるはずだ。

■ 最後に

椎名林檎さんの視点は面白い。このような個性があるからこそ、長年に渡って根強いファンが多くいるのだとあらためて感じる。彼女の中では「大人がちょっといいエッチな気持ちになったりとかしながら、お酒飲んだり、小上がりに上がると私がスクール水着でフラフープしてる」ようなキャバレーをイメージしているらしい。ぜひ、時代に新しい楔を打ち込んでもらいたい。

.
ラッキーマン
ラッキーマン
男性 / 非公開
人気度
Yahoo!ブログヘルプ - ブログ人気度について

過去の記事一覧

検索 検索
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

よしもとブログランキング

もっと見る

[PR]お得情報

話題の新商品が今だけもらえる!
ジュレームアミノ シュープリーム
プレゼントキャンペーン
ふるさと納税サイト『さとふる』
11/30まで5周年記念キャンペーン中!
Amazonギフト券1000円分当たる!

その他のキャンペーン


プライバシー -  利用規約 -  メディアステートメント -  ガイドライン -  順守事項 -  ご意見・ご要望 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.

みんなの更新記事