マーケティングの現状と未来を語る

2014年ヤフトピに8度の記事掲載。わかりやすい裏読みでメディア取材多数。マーケティングコンサルタント。個別相談も受付中

過去の投稿日別表示

[ リスト | 詳細 ]

全1ページ

[1]

世界的にCDが売れない時代が続いている。そしてアメリカではダウンロード販売も頭打ちになった。ミュージシャン、スガシカオさんは「ダウンロードだと製作費が全部赤字、CDを買って欲しい」とも発言した。日本においては、ライブは活況だが、ライブの入場料だけでミュージシャン・音楽ビジネスが成り立つようなビジネスモデルにはなっていない。今の音楽ビジネスで大きな利益を得るための手段は、コアなファンに対してのグッズ販売なのだ。その意味では、CDにいろいろなおまけをつけたり、ジャケットデザインを数パターン作ることもグッズ販売の延長線上にあるとも言える。

なぜ音楽ビジネスは、このようなビジネスモデルになってしまったのか。

CDが売れなくなったり理由にダウンロード販売を挙げる人は多い。確かにその面もある。しかし、CDに変わって主役となったはずのダウンロード販売も頭打ちになっている事実を見て原因を語る人は少ない。

その理由について私なりに説明したい。

音楽ビジネスが頭打ちになり、現在のビジネスモデルでもがいている理由は、ダウンロード販売にあることは確実だ。ただ、それはCDからダウンロードへと販売形態が変わったことではない。ダウンロード販売において、曲が切り売りされたことだ。iTunesでは1曲が300円程度で購入できる。シングルCDの時には1000円弱程度かかっていたものが、かなり安い金額で購入可能だ。これはパッケージで届けるか、データで届けるかの違いがあるため、シングルだけでなくアルバムにおいても同じことだ。当然だが、ダウンロード販売の方が安く購入できる。しかし、アルバム1枚が3000円→2000円になるのと、シングル1枚が800円→300円になるのでは大きな違いがある。この価格差とお財布のことを考えれば、よりコストパフォーマンスに優れたシングルを購入してしまうのは普通のことと言える。

ダウンロード販売によって、楽曲がアルバムよりシングルで購入しやすくなったため、人々はランキング上位曲、ヒット曲、耳にしたことがある曲、つまりわかりやすいシングルを多く聞くようになったのです。

ミュージシャンがアルバムを作る意味は大きい。一つのアルバムの中に入れる楽曲それぞれに意味を持たせ、全体の流れに意味を持たせる。アルバムだからこそ伝えられるメッセージ、作り手の思いは必ずある。聴く方も最初はわからなくても、何度も聴いているうちに、作り手の思いがわかってくるのだ。なぜ1曲目はこの曲で、なぜ2曲目がこれでというストーリーが見えてくる。それだけでなく、一般的には知られなていない曲が、その人のベストソングであることを発見することもある。

実は、このシングルダウンロードのトレンドが、作り手が本来持っている”強い思い”や”音楽感”や”多様性”を失わさせているのだ。この結果、音楽の奥深さや楽しさを知る機会が激減しているのだ。CDも売れない、ダウンロード販売も伸びない、つまり音楽業界が頭打ちになっている本当の理由はここにあるのだ。

全1ページ

[1]


.
ラッキーマン
ラッキーマン
男性 / 非公開
人気度
Yahoo!ブログヘルプ - ブログ人気度について

過去の記事一覧

検索 検索
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30

よしもとブログランキング

もっと見る

プライバシー -  利用規約 -  メディアステートメント -  ガイドライン -  順守事項 -  ご意見・ご要望 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.

みんなの更新記事