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ウルトラマンや仮面ライダーが登場し、ブームになった頃、確かにカード付きのスナック菓子があったり、現在も一部がプレミア価格で取引されているブロマイドなどカード系のものはあったが、メインは消しゴム人形やソフビ人形だった。テレビを観た子ども達が、テレビでのヒーローの活躍を再現するかのように遊んでいたものだ。
その後、仮面ライダーは「仮面ライダーW」のメモリ、「オーズ」のメダルなど、仮面ライダーベルトに巻いたり、装着するアイテムがテレビの中で登場した。当然だが、そのシーンを見た子ども達は、同様のおもちゃに熱狂し、発売日には行列が出来、あっという間に売り切れるという事態が続出した。子ども達はおもちゃを買うことで変身の幅を広げたり、楽しんむようになったのだ。この流れは今も続いている。ウルトラマンのように一度変身して終わりではなく、変身するためのアイテムの組み合わせを変えることで、変身後の姿が変わるということが子どもには受けたのだ。仮面ライダーシリーズがウルトラマンよりも、戦隊ものよりも子どもの人気を集めているのには、このような背景があった。
現在のおもちゃシーンは新たな局面に入った。”テレビを見てから玩具を買う”という今までのビジネスモデルから変わって来ている。簡単に言えば”カードゲームが先に登場し、テレビが後追いする”という展開が増えて来たのだ。ここで言うカードゲームとは、ウルトラマンや仮面ライダーが登場した頃のカードではない。店頭で100円でカードを購入し、そのカードを使って店頭にあるゲーム機やインターネット上で対戦するなどして楽しむタイプのものだ。ガチャポンなどで購入するので何が出るかわからない。それだけではない。シーズン1,2,3と時期によって購入出来るものが変わっていく。その制限・限定感が子どもだけでなく保護者の財布の紐を緩めさせてしまうのだ。
カードでは「ポケットモンスター」「デュエルマスターズ」などもあれば「ドラゴンボール」「ベースボール」など大人自身が楽しめるものもある。また「アイドルマスター」などアイドル育成ゲームなどは女の子向けのものまで存在する。
カードだけではない。今、小学生に一番人気のあるアニメの一つ「妖怪ウォッチ」などのメダルは、常に店頭品切れ状態で、入荷情報があれば日中の昼間からお父さんたちが仕事の合間に購入しに来るほどだ。
カードもメダルも欲しいものが手に入るわけではない。レアものであればオークションで高額で取引されていたりもする。お金に余裕のある大人が子どものおもちゃを買ってオークションで高値で売るという構造は問題があると思う。売る方だけでなく、自分の子どものために高値で購入する親にも問題がゼロではない。ただ、それほどまでに”強くなるためのメダルやカード””コンプリートするためのメダルやカード”は人気になっているのだ。
2014年4月よりコロコロコミックで人気のアニメ「オレカバトル」のテレビアニメがスタートした。すでに店頭ではカードゲームになっており、アプリなどとの連携によってキャラクターが強くなったりする仕組みも取り入れられている。長い間、おもちゃ業界は「テレビ→おもちゃ」というビジネスモデルがあったのだが、「オレカバトル」は「雑誌人気→カードゲーム→おもちゃ→テレビ」というビジネスモデルになっている。テレビの影響力は大きいが、テレビからスタートせず、店頭のカードゲームからスタートしてもビジネスが成り立つだけでなく、店頭ゲームで人気になった後にテレビがオンエアされることで、さらなる売上増が見込めると踏んだのだろう。今後の成り行きをチェックしたい。いずれにしても言えるのは、テレビを先にやらず、カードゲームを先にやってみようと思うほど、アニメ・玩具業界にとってカード(メダル)ゲームの存在は大きくなったのだ。
さて「アイドルマスター」や「アイカツ」などといった育成シュミレーションゲームの人気ぶりについては、またのブログで書きたいと思う。これも現在のアニメ・玩具業界だけでなくエンタテイメント業界を語る上で欠くことは出来ないものだ。
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2014年05月15日
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