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2014年5月28日。アップル社がヘッドフォンメーカー ビーツ・エレクトロニクスならびに子会社である音楽配信会社ビーツ・ミュージックを併せて30億ドルで買収した。なぜ、アップルは過去最大規模の買収金額でビーツを買収したのだろうか。 |
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飲食店が流行るためには”味””価格””サービス””立地”が優れていたり、特徴があったりする方が良い。「ここでしか食べられない料理」「こんなにコストパフォーマンスの良い店は無い」「あのスタッフがいるから店の雰囲気が好き」などは、お客さんにとって来店の決め手になる。食べログやぐるなび、ミシュランのレビューサイトも使い方によって参考になるケースもあるが、それともに友人・知人からの口コミやテレビで話題になったなどの要素も大きい。 |
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牛丼チェーン大手のすき家がスタッフの人員不足から閉店を余儀なくされたり、居酒屋チェーン大手のワタミがスタッフの人員不足や労働環境改善によって、店舗数を減少せざるをえないなど、人員不足が飲食店経営に大きなインパクトを与える事態が次々に起きている。
すでに東京都心の牛丼チェーン店、ファストフード店、居酒屋など、低下価格を売りにしている飲食店については外国人店員の姿が目につくようになった。すき家も、ワタミも、時給をあげてスタッフを募集しても集まらないという状況が続く中で、外国人の存在は欠かせないものとなっている。
このような店で働く外国人の多くはアジア系の外国人だ。彼らは日本で勉強したり、職を身につけたり、何かを得ようと一生懸命だ。飲食店で働く姿も、一生懸命働いている。
これからの日本はますます少子高齢化が進む。つまり日本人の働き手は少なくなる。能力の如何に関わらず、売り手市場が進んでいくのは明らかだ。今では考えられないが、バブル絶頂期には新卒面接で10社以上の内定を持っている人も少なくなかった。これから先の日本も、近い状況が起きるのだろうか。答えはNOだ。
なぜなら日本企業は今以上にグローバルな市場で戦うことが求められるからだ。グローバルな市場で戦うということは、日本人が日本で戦うという地の利を失うことだ。したがって、企業の人員募集も日本人・外国人を問わず進めることとなるだろう。すでにグローバル企業を標榜するユニクロや楽天では社内英語公用語化だけでなく、採用においてもグローバル化が始まっている。また、日本を代表する企業の一つであるパナソニックも、採用のグローバル化が始まっている。日本人だから外国人よりも採用されやすいという時代は近い将来終わる。
今、「安い、きつい」と言っている低価格飲食店での仕事についても状況は変化する。日本の少子高齢化の進展を考えれば、外国人労働者の受け入れや移住条件の緩和をしないと、日本は今の状況を維持出来なくなる。つまり、遅かれ早かれ、日本人の職を外国人が得ていく時代に突入する。「安い、きつい」仕事でも、給与水準を考えればアジアから来た外国人にとっては魅力も大きい。これらの仕事にも就けない日本人が増えていくのだ。
気になるのは、日本が世界に誇る「おもてなし」的なサービスだ。現在でも、日本人・外国人を問わず、低価格飲食店におけるサービスレベルは軒並み低下している。欧米やアジアというグローバル市場との比較でみれば全く気にならないレベルだが、日本が培って来た「おもてなし」的な意識はどんどん薄れているように思う。今後、ますますグローバル化が進む中で、企業は日本人・外国人を問わず、教育研修をよりしっかりとやることが重要になってくる。若者にすれば、共働き家庭だったことなどもあり、そもそもモラルや常識について家で教えてもらえなかった人も少なくない。外国人にしてみれば、文化や習慣の違いも大きく、日本人が当たり前と思っていることでもわからないことも多いだろう。だからこそ、企業は自社のこと、商品やサービスのことだけでなく、そもそも道徳や慣習など「おもてなし」の基礎とも呼べるものから教育研修していくことが必要なのだ。
現在は、スタッフの採用と確保に一杯一杯なのだろう。またスタッフ不足や業務効率化から教育や研修に十分な時間をかけられないのだろう。しかし、それでも企業はやらなければならない。特に外国人労働者が増えれば増えるほどだ。飲食店や企業における「日本のおもてなし」が存続するかどうかは、今や日本人ではなく外国人にかかっているのだから。
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1979年に発売されて以来、40種類以上の味を発売し、現在も17種類+地域限定品などを発売しているうまい棒。 うまい棒が20円のものを出した。世の中のお菓子を見れば、20円のお菓子など安すぎる。しかし、バブルにも、リーマンショックにも、アベノミクスにも影響されず10円を続けて来たうまい棒が、ついに20円のものを出したということが消費者からは驚きだったのだ。 「プレミアムなうまい棒」を食べてみたい。子どもだけでなく、子ども時代にうまい棒を食べていた40代のお父さん世代でも、感じている人は多いのではないだろうか。
■ プレミアムうまい棒を求める消費者心理
プレアミムうまい棒が話題になった。これは、長い間10円を続けて来たうまい棒だけが出来る話題作りなのだろうか。
それは違う。実は、多くの企業でも仕掛けることが出来る戦略だ。結論から述べさせて頂こう。
”消費者は「絶対価格」ではなく「相対価格」で判断することが多い”
つまり、固まった価格イメージと実際の価格の「落差」こそが消費者の判断基準になるのだ。
うまい棒の場合、価格を問われたら誰もが10円と答えるだろう。それほどまで「うまい棒=10円」のイメージが消費者の中に固定化されている。そして、多くの人はうまい棒はそれなりに美味しいと感じている。だからこそ、10円ではなく20円のうまい棒に多くの人が興味を持った。
「落差」をうまく使った例は、うまい棒に限った話ではない。別の例をご紹介したい。また、うまく活かせなかった例もご紹介したい。
■ 牛すき鍋御膳で復活した吉野家
低価格牛丼戦争に突入し、昨年前半まで低迷していた吉野家。牛丼の倍以上の価格である牛すき鍋御膳を投入し業績は急回復した。牛丼との比較では倍以上の価格差だが、消費者は”すき焼き””ランチ”という軸で牛すき鍋御膳を捉えた。580円という価格は”すき焼き””ランチ”という点において、市場平均よりも安い。その「落差」が消費者にとっては高い価値に感じられたのだ。
■ マックカフェで失敗したマクドナルド
うまい棒や吉野家が成功した一方、「落差」によって失敗した企業もある。その一つがマクドナルドだ。マクドナルドの現状と未来については、ブログだけでなく、「日経ビジネス」「財界」などにも寄稿させて頂いた。失敗の原因の一つは、マクドナルドが「落差」を判断出来なかったことにある。”安くて、楽しくて、そこそこ美味しい”ことが、好調時のマクドナルドだった。それがマックカフェ登場とともに、高価格メニューを多く投入するようになった。もともと”安くて、そこそこ美味しい”ことに価値を見いだしていた消費者は、”美味しさを目指して高い”マクドナルドには魅力を感じなかった。「マクドナルドにしては高い」「ランチとしては高い」「マクドナルドが高くなっても、モスバーガーやフレッシュネスバーガーの方が美味しい」うまく「落差」を作れなかったことは、マクドナルドの低調が続いている原因の一つなのだ。
■ 最後に
ただ高いもの、ただ良いものだけではなく、市場の価格イメージ、当該企業や製品の価格イメージとの「落差」が大事なのだ。今回のプレミアムうまい棒は、マーケティング戦略において「落差」が武器になることを示した好例と言えよう。
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ミクシィがソーシャルゲーム「モンスターストライク」の大ヒットを受け、業績が急回復している。2013年3月期の売上高は3.3倍の400億円、営業利益は20倍超の100億円の見通しだ。株価も連日、ストップ高を更新している。1年以上もApp Storeのトップを維持し続けて来た「パズドラ」を抜いてのApp Storeダウンロードランキング第一位ということ。SNSのmixiの低迷、将来の見えない業績不安定感によって限りなく低くなっていた株価とともに、一気に急上昇ということだ。
1年前のガンホーは「パズドラ」で大当たりをし、業績は急上昇、株価も上昇した。コンプガチャ問題以前のGREE、モバゲーの勢いはとどまるところを知らず、ソニーや任天堂といった据え置きゲーム事業を買収するのではないかと思われるほどだった。ゲーム開発会社も同様だ。一つでもヒットを生み出せば、業績は一気に向上する。ミクシィの売上高と営業利益の数字を見ればわかるように、メーカーや販売店と比べると利益率が圧倒的に高い。店舗を持たなくて良かったり、据え置きゲームほどディテールにこだわらなくて良い分、ソーシャルゲーム開発のリスクは高くない。そして当てた時の爆発力は据え置きゲームよりも高い。
一発当てた時の企業業績へのインパクトが強い分、状況が悪化した時のインパクトも大きい。あれほど持て囃されたGREEやモバゲーも今は苦しい状況に陥っている。
電車の中だけでなく歩きながらもスマホをいじる人が多い。LINEをしている人、Facebookをしている人も多いが、それと同程度以上にソーシャルゲームをしている人は多い。そしてその割合は、日を追うごとに増している。ベンチマークとして同じ曜日、時間、場所で調査をすると、人々の中にソーシャルゲームがどんどん浸透していることを確かに感じている。
ソーシャルゲームにハマるかハマらないかは個人の自由であり、とやかく言うことではない。ただ言いたいこと、「ソーシャルゲームのヒット=企業の本当の力」ではないということだ。確かに、ミクシィの業績は上向いた。しかし、だからと言ってミクシィが完全復活したわけではないということだ。それを証明するのがGREEでありモバゲーの今だ。重要なことは、ソーシャルゲームでヒットをし業績が回復したら、その利益や資産を使って、いかに有効な未来への布石を築けるかということだ。企業経営におけるソーシャルゲームとはそんなものではなかろうか。当たればラッキー、外れたら普通くらいに考えておいた方が企業経営としては健全なのだ。
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