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アマチュアが評価される時代だ。
アイドルも、ミュージシャンも、モデルも、広告も。
AKB48が国民的スターになったのは「会いにいけるアイドル」というキャッチコピーに代表されるように、完全なプロではなくアマチュア的な要素があったからだ。最初はそれで良かった。ただ人気者になればなるほどアマチュア要素を出しづらくなってくる。ファンとの距離も空くのは当然だ。だんだんとAKB人気が落ちていくのは時代の流れなのだ。
アマチュアが評価されるのはアイドルの世界だけではない。例えばミュージシャン。メジャーデビューしても一年、二年売れないのはザラだ。事務所としたら、数千万円のプロモーション費用をかけてデビューさせても売れるのは一握りなのだ。そして熱狂的なファンがつきにくくなった。
インディーズデビューだと計算がしやすい。熱狂的なファンがつきやすいからだ。ソーシャルメディアとの相性も良い。ファンからすれば、こんな凄いミュージシャンを見つけた!という格好の拡散コンテンツになる。どんどん人に伝えたくなるのだ。その力は、メジャーデビューしたアーティストがCMや歌番組に出るよりも土台としては強い。なにより事務所的には、数千万円の費用をかけるというギャンブルを避けることが出来る。
最近ではメジャーデビュー出来る力があっても、あえてインディーズから出すことをプロモーション手法としてとっている事務所もある。
モデルもそうだ。数年前から読者モデル(読モ)人気が出て来た。そこから有名になるモデルも出て来た。最近の例を挙げれば、雑誌cancamの表紙を九州の大学生が射止めた。まったくの素人だ。雑誌も、専属モデルよりも素人モデルを起用することで話題性を喚起出来るのだ。今後、雑誌の部数がどうなるか注目したいところだが、時代の流れは捉えているので、良い方向に行く可能性はある。
広告も同じだ。10年前までは人気タレントや俳優がCMキャラクターに起用され、製品や企業のアイコンになっていた。「このタレントが出ている商品は知っている」とか「買ってみよう」という大きな役割を担うことが出来ていたのだ。しかし不況が進む中、賢くなった消費者は、タレントが商品やサービスの広告をしているからといって、その商品やサービスが良いとは思わなくなったのだ。もっと言えば、広告自体もスルーされるようになったので、数千万円をかけて有名なタレントや俳優を起用する費用対効果は年々悪くなっているのだ。
そこで出て来たのが、普通の人を起用した広告だ。アマチュアである普通の人の方が、プロのタレントや俳優よりも効果があるケースがどんどん増えているのだ。広告予算の少ない企業からすれば、知恵を絞れば大企業に勝てる時代になって来ている。ただアドバイスをするなら、どうして良いかの知識やノウハウやブレーンが今までいなかったのが広告予算の少ない企業だ。今付き合いのある売込み一辺倒の提案企業では、おそらく役不足だ。そんな企業の成功を願い、少しだけ宣伝させて頂くが、ぜひ気軽にご一報頂きたい。
小が大を喰う時代だ。アマチュア万歳。
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