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アメリカで人気のアイスクリームショップ「Ben & Jerry's」が本日、表参道ヒルズにオープンしました。日本で第一号店です。
もともと、1978年にベンとジェリーという創業者二人が立ち上げた店です。その経緯も、何よりも食べ物が大好きだった二人が意気投合して始めた一件のアイスクリームショップがきっかけだったということなのです。好きこそものの上手なれ。好きなものだからこそ、どんな困難があっても続けてこられたのでしょうし、製品力も向上していったのだと思います。現在はユニリーバの傘下となっているものの、そんな創業者二人の思いがつまった詰まった店の日本第一号店です。
PR的には、表参道をジャックするがごとく、フラッグや看板を1週間程度前から掲出し、東京メトロの駅広告や車内広告も展開していました。表参道では、スタッフがチラシも配布していました。なんといっても目玉は「初日タダ」です。
以前、銀座でモーブッサンが1キロを超える行列を作りました。先着5000名にダイヤを無料で配布したのです。しかし、当日のオペレーションだけでなく、事後の戦略の欠如が著しく、PRキャンペーンとしては失敗に終わりました。それどころか、本当はフランスの老舗高級宝石店のイメージはまったく打ち出せず、いまだにブランド戦略には苦しんでいる感すらあります。
そんなこともあり、今回の「Ben & Jrrry'sのPRキャンペーンには注目していました。表参道に言ってみると、強い雨にも関わらず数百メートルの行列が出来ていました。しかも、整然と並んでおり、不平不満を言っている人も見受けられませんでした。強い雨が降ったのと、元々の価格も高い物ではないので、それほど人は来ないだろうと思っていましたが、予想以上の人気ぶりでした。
私自身、Ben & Jerry'sのアイスクリームを食べたことがありませんが、集客としては上々だったと思います。製品力が伴えば、リピーターが増えるので、ビジネスとしてはうまくいくと思われます。ここはモーブッサンとは異なる点です。
今後、日本で成功するためには、まず2点ほどポイントがあると思います。
一つは、PRの改善。もう一つは、二号店以降の展開です。
PRの改善というのは、こういうことです。集客は出来たのは広告の力です。本来は、今日のオープンがもっとニュース性を持っても良かったですし、テレビやウェブでブレイクしても良かったレベルです。しかし、私の予測ほどは出ていませんでした。
二点目ですが、2号店の展開以降は、急速に発展させていくべきです。アイスクリームは薄利多売がビジネスの基本です。表参道店だけではビジネスとしては弱いのです。
じつは、1点目にあげたPRの改善というのは、2点目と多いに関わります。Ben & Jerry'sが話題、トレンドになることで、2号店以降の展開の際に、ブランドの力が波及効果として伝わっていきます。1号店の表参道は初日無料キャンペーンで良かったですが、2号店以降の展開を考えた時は「初日無料」にするかしないかは判断して良いポイントなのです。つまり「初日無料」をやるなら、これから全ての場所でのBen & Jerry'sオープンの初日は「タダ」というお祭りを作るべきです。ただ、私がお勧めするのは、そちらではありません。あくまで表参道でのPRを改善し、東京の話題/トレンドの中心とさせることによって、他地区の人達が出店を心待ちにするという構図を描くべきなのです。そのために、今日のPRというのが重要だったのです。そして、明日以降、早急にPRの立て直しが必要なのです。
Ben & Jerry'sの今後に、しばらく注目したいと思います。
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