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あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いたします。
新年早々、いろいろな広告の話題が出ています。
そして、弊社も今日からスタートなのですが、さっそく「広告のモヤモヤ」を解消して欲しいと
いくつかの相談が入っています。今年、弊社は、私はどれだけ結果の出る広告に携わるのか
私自身、気を引き締めつつ、楽しみでもあります。
さて、新年第一回はブランドの話をしましょう。
よくブランドはどう作ったら良いのかという相談を受けます。
ブランドに関する書籍は世の中に多くありますが、結局のところ
自分の会社にとっては、どのように当てはめていったらよいのかがイマイチわからないと
いうお話をよく聞きます。
書籍はある程度参考になるものもありますが、結局のところ、いくつかの分析をした上で
使わなければ効果が出ないということが多く、どうしても専門作業に頼ったほうが良いのです。
これは企業規模の大小でもやり方が違いますし、商圏もかかわってきます。
自社の業務領域、競合企業など多くの要素を見極めねばなりません。
最近、ブランディングに成功した企業としてシャープがあります。
10年ほど前には、安売りの家電メーカーというイメージの企業でした。
しかし、今では液晶技術を中心にした先進的技術を持っている企業のイメージに代わりました。
ごくごく簡単に言いますが、シャープの成功の理由は大きく2つあります。
一つ目は、業務領域の「集中と選択」を明確に行ったこと。
二つ目は、「今の売り」にとらわれず未来を見据えたこと。
ブランディングに重要な会社全体としての取り組みがシャープは出来たから今があるのです。
10年前にシャープの業務領域は総合家電企業と呼べるものでした。
その中で、将来必要となる業務領域を残しました。白物家電などは撤退です。
その経営判断は「今の売上」を意識すれば、難しい選択だったはずです。
しかし、シャープは全社的に「今の売り」よりも「未来の売り」を取るのです。
その方針が広告宣伝にも現われます。
家電企業の広告宣伝は、重点製品の需要期に合わせて広告を集中させるのが常道です。
しかし、シャープはそれよりも「ブランド作り」を意識しました。
結果として築いたのは「シャープ=先進的技術を持った液晶カンパニー」ということと、
他の会社とは技術視点が異なるという「目のつけどころがシャープでしょ」という
シャープが家電のオンリーワンカンパニーだというイメージです。
本当の意味でブランドイメージの定着は10年かかると思ったほうが良いのですが、
シャープは「ブランド定着のための10年」を昨年終えました。
つまり2010年からシャープは新たな「ブランド作りの10年」に入ったのです。
シャープのメインメッセージは「液晶からソーラーパネル」に代わりました。
地球温暖化の未来に向けて、シャープは「救うのは太陽だと思う」というメッセージで
ソーラーパネルをブランド作りの核としたのです。
そして、企業スローガンを「目指している、未来がちがう」にしました。
最後に、シャープのブランド作りの成功の重要な要素は「”続ける”という企業としての覚悟」です。
企業は、宣伝部長の交代、社長の交代、業績の悪化によって広告宣伝方針が変更になることが多く
あります。また、広告代理店同士を競合させることこそが利益を生み出すと考えている企業も
多くあります。その結果、10年という長い期間、同じキャンペーンを続けることはなかなか
出来ることではありません。シャープが成功しているのは、その弊害を超えているからなのです。
その弊害を超えてブランドが作られた時、その効果は絶大なのです。
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