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ドイツ、ミュンヘン郊外にあるBMW本社そばのBMWミュージアムに行く機会があった。
ここは観光ガイドブックなどでも取り上げられており、アミューズメントパークにもなっている。
日本でいえば、トヨタのアムラックス(池袋)、アムラックス(台場)という施設をさらに
充実させた施設である。そこでは、購入者への納車、BMWの歴史がわかる博物館のほか、
本社機能と工場(ヨーロッパで第二位の規模)が隣接している。
ドイツに行くと、ドイツ人の国民性なのか、合理性の中に高いホスピタリティがあり、
非常に心地よい。日本人によく似ていて、気が合うと言われるのは納得できる。
ただ、マーケティングという意味に関しては日本以上にホスピタリティ精神があると思われ、
非常に参考になることも多かった。
BMWミュージアムはお客様に納車も行われる場所であることは以前より知っていた。
しかし実際に目にするのは初めてのこと。
説明員に聞くと、一日最大200組程度、私が訪問した日は80組の納車が行われていた。
次々に納車されていくのである。
ミュージアムの2階にあたる部分に納車場所があり、そこでお客様はBMWから車を受け取る。
ボンネットを空け、ドアを開け、車全体を確認をして、最後に車の前で写真撮影を行う。そしてキーを受け取る。
車に乗り込んだお客様は、2階部分から螺旋状になっている専用道路を走り1階に抜けていく。
1階に近づくと公道に面したドアが開き、いよいよ外界へのドライブとなるのである。
螺旋状の道路を走り抜けていく様子は、その場の”主人公”である。
ホスピタリティと言ったのは、2Fの反対側には広いデッキがあり、そこでミュージアムへの
見学者の多くが納車場所に注目しているのである。見学者には子供も多く、走り去る車に手を振り、
BMWの職員も、手を振る。「ありがとうございました」という礼をされるより、もっと温かい
絆がそこには生まれているように感じた。誰もがBMWファンコミュニティの一員というような
状況に近いのである。
納車を希望すれば日本からも取りに行くことが出来る。また、注文した後、自分の車がどのような
状況にあるのか納車までに確認することも出来る。単なる「購買行動」という言葉でくくることが
出来ない深いコミュニケーションつくりがあった。
その他、庭には多くの緑があり、また夏には全館の窓が開くようになっており、出来る限り
地球環境に留意している。また、子供向け教室もあり、子供が従業員に扮して車作りを疑似体験
することが出来る。ちなみに、そこのドアは”従業員以外不可”となるため大人は入ることが
出来ない。
次回以降も、ヨーロッパ報告をしていきたい。
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