|
米国時間の10月9日GoogleがYouTubeを16億5000万ドルで買収したことが発表された。
私は過去のブログで99%買収劇は無いと書いたが、この買収劇によりGoogleの立たされている
現状を認識した。表面上は、検索の最大手Googleが動画投稿サイト最大手のYouTubeを買収した綺麗な形に見える。しかし、まだまだGoogle覇権には法規制含めて、私達の想像以上の困難をGoogle
経営陣は想定しているということである。
Googleはベルギーでの著作権に関する裁判で敗訴したり、その業務を拡大すればするほど、Googleの
持つ「無料インフラ」と「既存団体の権利」のジレンマの問題に直面してきている。
YouTubeも同様に、個人が趣味で楽しむためのサイト規模であれば問題無かったが、自身が大きく
なり過ぎ、著作権の問題を抱えてしまった。最近米映像各社とアライアンスを組むことに成功したが、
過去のブログに書いたようにYouTubeとしてのサービスの魅力は頂点を超えてしまったと考えている。
この買収劇は、「権利」というもののジレンマを抱えたWEB2.0を代表する両社の「数の論理」を
以て既存体制を駆逐しようという流れを加速させるためのGoogleの投資であり、単にGoogleVideoの
部分を補うという視点では無い。
Googleの目指す世界の先にある、Google自身が確保しなければならないロングテール広告以降の世界を
作るための投資以前に、既存体制を駆逐するための投資をまだまだしなければならないとういうことが
明らかになった買収劇である。まだまだ個別に利益を生み出す次世代のビジネスモデルへの移行戦略
の時期ではないという見方である。私自身はYouTubeの企業価値にそもそも疑問であり、この買収が
成功するかどうかの結論付けにはまだ時間がかかる。ただ、Googleの進める世界には賛同しており、
成功することを祈っている。
最後に、Googleの次世代ビジネスモデルと書いたのは、ロングテール広告の限界後の世界である。
それは、人類の生き方とも関わる部分でもある。つまり、100人が100人、自分の意志を持ち、
自分の判断で物事を決定していくならば、One to Oneのロングテールは成立する。しかし、全てが
フラット化した時に到来する世界では、果たしてどうなるのであろうか。そして、ロングテールの
広告戦略が有効だと大企業が確信した際には、「資本の論理」で圧倒するスキームが発生する。
過渡期にある現状から、WEB2.0が成熟期を迎えたときには、新たな戦略が必要になる。
追々、このブログでも書いていきたいと考えている。
|