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不動産開発の森トラストは、アメリカのスターウッドが手がける最高級ブランド「翠嵐 ラグジュアリーホテル 京都」を2015年春に開業することを発表した。スターウッドは「シェラトン」や「ウェスティン」を展開しているホテグループだが、最高級ブランドを日本で展開するのは初めてとなる。
このニュースを聞いた翌日、私は京都の嵐山にいた。そこで外国人観光客のあまりの多さに驚いた。原宿、表参道、渋谷などを毎日のように見ており、観光客が戻ってきたなと感じていたが、観光客数はその比ではない。欧米人と思しき人達だけでなく、中国人、韓国人の姿も多数確認した。渡月橋脇にある多くのバス駐車場はバスで埋め尽くされており、歩道は人混みで歩くのが大変なほどだ。このような中で外資系ホテルが続々とオープンすることは当たり前の話しだ。
■ 続々オープンするワールドクラスのホテル
昨年、リッツ・カールトンが鴨川沿いの祇園近くにホテルをオープンさせた。2016年にはフォーシーズンズがオープンする。フォーシーズンズは、昨年、東京目白の椿山荘の運営から撤退したばかりだ。東京からは手を引くが、京都には進出する。まさに京都に世界の名だたるホテルが集結している。日本のホテルも頑張っている。もともと俵屋旅館や柊家旅館など老舗の名旅館はあるが、今一番人気のあるのは星のや京都だろう。嵐山で小舟に乗って宿まで行くという独特のスタイルが評判で、星のや系列の中でも最も予約が取りにくいのだ。星野リゾートは海外への進出も始めた。まさに世界を代表するホテルグループと日本を代表するホテルグループが真っ向から勝負する。それが今の京都なのだ。
■ 京都の今後の可能性
次に京都に狙いを定めてくるのは、世界的リゾートであるアマングループだろうか。それともアメリカを代表するホテル、ウォルドルフ・アストリアを買収したような中国企業だろうか。いずれにしてもアジアからの観光客が増える中、アジア系の高級ホテルの進出が今後は予想されるだろう。2015年春、東京大手町に日本初のホテルをオープンさせるアマンなどはその筆頭格だろう。
■ 京都人気が圧倒的な理由
最後に、京都が他の観光地と比べて大きく盛り上がる理由を説明したい。紅葉が終わったシーズンでもこれだけの盛り上がりがある理由はなんだろうか。
理由1:どの季節に来ても四季おりおりの自然の魅力があること
理由2:外国人の興味が高い日本の伝統文化を至るところで感じられること。世界最高の観光都市パリと同様、歩いているだけで楽しめること
理由3:世界遺産が数多く点在していること
理由4:和食を中心とした料理が美味しいこと
理由5:外国語で対応できる人が他の観光地よりも多いこと
他の観光地が真似しようとしても、すべての要素を揃えることは不可能だ。ただ、このうちいくつかの要素を意識し、実行するだけでも観光客数は増加させることが出来るはずなのだ。
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気になるニュース
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フィギュアスケートのNKH杯が終わった。羽生結弦選手は総合第四位、なんとかグランプリファイナルへの進出を果たした。スケーティングそのものは本来の力の半分も出せていないように感じたが、それでも出場し第四位になり、目標であったグランプリファイナルへの出場権を獲得したことは、彼にとって良かったと思う。ここから少しづつ心身の調子を取り戻し、グランプリファイナルでは圧倒的な演技を見せ、金メダルを掴んでくれることを祈りたい。
負傷した中国大会。羽生選手のフリー出場の是非を巡って日本中で議論が沸騰した。私は前回のブログで、あの時点で羽生選手が決めたことを最大限尊重すべきであることを中心に伝えた。
NHK杯の出場時の会見で羽生選手はこう語った。「自分の意思を尊重してくれたコーチと協会に感謝している」「自分の限界に挑んでいる。ある意味、死と隣り合わせ。ここにいる事自体、奇跡に近い。自分の体に感謝している」と。
私も先のブログで書いたが、あの時点で不祥事の明確な出場規定がなされていない以上、最終的に判断できるのは選手だけなのだ。それも生半可な覚悟ではなく、世界のトップとして、人生をスケートにかけてきた羽生選手は、すべての責任を自分で背負うという覚悟で決断したことなのだ。中国大会でも、NHK杯でも羽生選手のスケーティングは万全ではない。ただ、羽生選手自身、そのことについては、すべて自分の責任として言動を行っている。若干19歳の彼が、自分の言動にすべての責任をもって、競技に臨み、人生を歩んでいる凛とした姿は、ユズリストと呼ばれる羽生ファンだけでなく、多くの日本人に清々しい気持ちを与えている。
昨今、モンスターペアレンツ、モンスターカスタマー、モンスター患者など、羽生選手よりも人生を長く生きている人達が、自分の都合だけで無理難題を言うケースが増えている。自分の言動に責任も持たず、覚悟もなく、自分の都合に合わせた権利主張ばかりをしている。若者の中には、一つのことをしっかりとやり切ることもなく、夢物語や評論ばかりを繰り返して、ソーシャルメディアやブログで目立とうとしているものも少なくない。
羽生選手は東日本大震災の際、被災地のことを考えると、スケートをしていて良いかどうか悩んだ時期もあるという。オリンピックの金メダリストという世界一を成し遂げた彼でも、自分のことではなく誰かのために何が出来るのかを考えたのだ。
羽生結弦選手を見ていると、今の日本人が忘れているもの、取り戻さなければならないことを思い出させてくれる。相手のことを尊重すること。自分の言動に覚悟と責任を持つこと。単に演技の良し悪しではない大事なことを羽生選手は伝えているのだ。
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政治サイト「どうして解散するんですか?」をNPO法人「僕らの一歩が日本を変える。」青木大知代表の大学生が小学4年生になりすまして開設・運営していたとして騒動になった問題が騒ぎになっている。安部首相も「批判されにくい子供になりすますもっとも卑劣な行為」とFacebookで厳しく批判した。
遊び半分でやったのかもしれないし、意図的にやったのかもしれない。このことに対して、ネット界隈だけでなくテレビのコメンテーターまで賛否両論が分かれている。
この問題には2つの側面があると私は考えている。一つ目は「匿名での情報発信の弊害が出たこと」もう一つは「モラルの問題が出たということ」だ。
一つ目の「匿名での情報発信の弊害が出たこと」について。このサイトが小4の製作ではないと思われ、青木代表の関与が疑われた当初、彼は関与を否定したのです。その後、問題が大きくなったから謝罪せざるをえなくなったのです。大学生と言えども、すでに大人です。特に選挙権があり政治を語るならば、大人と同じです。青木代表としたら、ここまで大きな話題になるとは思わなかったのかもしれないが、事の大小ではなく、小4になりすました形で情報発信したのは問題があるのです。
これは匿名での情報発信が許されるネットの弊害があらためて出た形です。自分は安全なところにいて、誰かや何かの批判をするという、ありがちなネットの弊害なのです。実名でソーシャルメディアを使っている多くの著名人が、このような匿名からの情報発信に悩まされた経験を持ちます。中には脅迫に近い発信をする人もいます。会ってみると悪い人ではなかったりするのですが、匿名のネット人格というものは別なのです。今回の件も、青木代表とすれば、さすがに問題から逃げられくなったのでカミングアウトして謝罪をしたのだろう。ただ、こういう情報発信は許されるべきではない。だから猛省を促されるべきだ。
もう一つの問題は「モラルの問題」だ。正直驚いたのは、この問題について賛否両論分かれたことだ。目的を達成するためには、この程度の嘘は良いではないかという意見。小さなことだから大目に見れば良いではないかという意見。今回の件を擁護する意見もあった。実は、大人がきちんとモラルを教えられないため、子ども達がこのようなモラルハザードを起こしているのだ。正しいものは正しい、悪いものは悪い、このことを大人自身がきちんとわかることが出来ていない。だからモンスターペアレンツやモンスタークレーマーのような、明らかに間違った人達が、正しいという主張をし、世の中にまかり通ってしまうケースが増えているのだ。大人がこれでは子供に教えることは出来ない。これは20歳の大学生だけの問題ではない。大人の一人一人が自分たちの行動を振り返る”気づきの機会”でもあるのだ。
この先、このような稚拙な問題が起きないことを祈りたい。
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私はマーケティングコンサルタントとして定点観測をしている。データだけでなく、現場を知らなければ、机上の空論ばかりを展開する使えないコンサルタントになってしまうと考えているからだ。定点観測をしている例をいくつか紹介すると、家電量販店、デパート、ファストフード、ファミレス、ホテル、駅、電車内、街角などがある。クライアントからの依頼ではなく、コンサルタントとして必要不可欠な情報を得るための行動だ。
■ 減った中国・韓国からの旅行客。増えた東南アジアからの観光客
2014年になって、大きな変化を感じることがある。それは外国人観光客の消費についてだ。2010年頃まで、中国、台湾、韓国からの旅行客が銀座や原宿に溢れかえっていた。しかし、日中関係・日韓関係の関係悪化にともない、驚くほど中国人や韓国人観光客数が減ったのだ。2014年頃からは、中国・韓国からの旅行客に変わるように、東南アジアからの観光客が一気に増加した。2014年4月のビザ要件緩和の影響もあり、タイからの観光客数は目に見えて増加していった。最近ではタイだけでなく、東南アジア各国からの旅行客も増えている。
■ 2014年10月の免税範囲の拡大
2014年10月には、食品をはじめ免税範囲が拡大した。これを機にデパートによっては食品フロアに免税カウンターを設けるところが出た。またドン・キホーテのようなディスカウントストアも大々的に免税をアピールし、店内には外国語のPOPがところ狭しと並ぶようになった。免税範囲拡大以前より、原宿竹下通りにある100円ショップのダイソーの客の半数以上は外国人観光客であったが、免税範囲の拡大によって、渋谷や新宿のドンキの外国人観光客割合も半数に迫る勢いで伸びている。
もう一つ言えるのが、家電量販店における外国人観光客数の激増だ。こちらに関しては、徐々に戻ってきた中国人観光客の姿が増えている。国と国との関係と、人と人の関係は違う。日本に観光したことがあったり、観光地としての日本の良さを聞いた中国人や韓国人の観光客が、国と国の関係の状況を鑑みて我慢するのにも限界はある。また、私たち日本人のほとんどは、中国や韓国からの観光客一人一人に対しては、あくまで人間としての接し方である。国と国の関係がどうなろうと、人と人の交流レベルでは何も変わることはないだろう。
余談であるが中国人や韓国人はむしろ積極的に日本に来てもらいたいし、私たちは人と人のレベルで友好を深めていきたいものだ。今やソーシャルメディアが情報やコミュニケーションのインフラとして成立している。かつてのように国の発信する情報がすべてではない。万が一、国と国の関係が良くない方向に行こうとしても、国民同士の友好関係があり、ソーシャルメディアがあれば、状況は良い方向に向けることが出来る。それはオバマ大統領の誕生、アラブの春など諸外国で起きた例をみれば明らかだ。
さて脱線から戻って本筋の話をしよう。
アベノミクスによる円安誘導の効果、日本で買えば不良品や偽造品を買わされることがないという安心感もあり、中国人観光客の家電量販店での消費が活発化している。ジャンルによっては客の50%以上が中国人であるという話も珍しくない。また、その商品群における日本人の平均購買単価よりも、中国人は高額な商品を購入する傾向にもある。2013年頃から店頭のショールーミング化が進み、ネットショッピングに売上を脅かされている家電量販店にとって、中国人観光客の存在はとても大きいのだ。
■ 2020年に向けての明るい展望
2020年に訪日外国人観光客数2000万人を掲げる日本。ようやく2014年に入り、アジア諸国を中心に日本観光のアピールに力を入れ始めた。今まで中国や韓国に負けていたディスティネーション(訪問先)としてのアピールはこれからだ。また日本を観光したことのある人が増えて行けば行くほど、日本のディスティネーションとしての魅力は口コミで広まって行く。もちろん、東南アジアの所得が上がるので、そもそも中国や韓国よりも遠く、費用もかかる日本に来ることが出来るようになる。
日本人の高級品への購買欲が停滞する中、これからますます外国人観光客の消費に期待せざるをえない販売店やメーカーは増えていくだろう。
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テニスのATPファイナル、予選ラウンドBグループ。錦織選手の第二戦は、テニス史上もっとも素晴らしい選手と言われているロジャー・フェデラーに6-3,6-2のストレートで敗北した。ここ数年のテニス界は、ジョコビッチ、フェデラー、ナダル、マレーのBIG4と呼ばれる選手がおり、そこに食い込むようにワウリンカ、フェレール、ラオニッチ、錦織、ベルティヒなどがいる状態だ。錦織選手は初戦でBIG4の一角であるマレーをストレートで下し、第二戦のフェデラー戦勝利への期待も高まっていたのだが、結果としては完敗に終わった。
ファーストサーブは入らなかったものの錦織選手の状態はとても良かった。第1セット第1ゲームから、いきなり120%の力でプレーしていたように思う。120%とはパワーのことだけでなく、狙うコースの厳しさだったり、試合展開の作り方も含む。通常、勝利への駆け引きをしながら徐々にペースを上げ、ここ一番で仕掛けて行くテニスの世界では、最初から120%で攻めて行くことはあまりない。錦織選手は、その120%のスタートを見事に成功させ、序盤はフェデラーと互角に戦った。
■ 全盛時に近かったフェデラーのプレイ
錦織選手は良かったのだが、それ以上に良かったのがフェデラーだ。史上最強のテニスプレイヤーと呼ばれるフェデラーだが、全盛期は数年前のことだ。今は33歳。全盛期のプレーを知っているものからすれば、現在のプレーは物足りない。そのフェデラーがこの試合では全盛期に近いプレーを見せた。錦織選手が主導権を握ってプレーしても、前回のマレー戦のようにBIG4を含むすべての選手が普通は取れないようなストロークのエース級のショットをフェデラーはエースで返した。自分が120%の力を出しても相手に及ばない状態。錦織選手としては、ここ数年無かった状態ではないかと思う。
BS朝日で放送していた松岡修造さんも、この状況を見て「失礼な言い方かもしれないが、フェデラーが引退するまで、あと何回できるかわからない。その状況で、最高のフェデラーと戦える機会は貴重」というような発言をし「フェデラーを感じ、さらに自分のステージを上げ、強くなれ」ということも言った。そして第2セットの後半からは、あの熱い松岡さんの言葉数がほとんど無かった。
私は錦織選手や松岡さんとは天と地ほどかけ離れているが、私なりにテニスにすべてをかけた時期がある。学校の修学旅行に行かず、インターハイ関係の試合を優先した。1年365日、ラケットを振り、本気で日本チャンピオンを目指したこともある。だから、多少はテニスのことがわかる。昨日の試合は異常な状態だったのだ。
自分が120%でプレーしても、相手に及ばない。コートに入れば、誰の助言も受けられず、自分しかいない。錦織選手の置かれた環境は、どうしようもない状態だった。ただ、そんな状況でも、錦織選手は必死に考え、最後までまったく切れることなく素晴らしいプレーを続けた。テニスをやっていたから、わかるのだが、この手の打ちようもない状況において、最後まで切れずに、しかも素晴らしいプレーを続けるのは身体的にも精神的にも相当つらいものがある。松岡修造さんが無言になったのも、どうしようもない状態がわかるからというだけでなく、その状況の中でも切れずに戦っている姿に感動したという点もあるのではないだろうか。
■ 羽生選手、錦織選手に見るスーパースターの条件
先日、フィギュアスケートのグランプリシリーズ中国大会でアクシデントに見舞われた羽生選手。強行出場には賛否両論が渦巻いた。選手生命を考えたら、何か懸念点があれば棄権した方が良いと考えるのは普通だろう。しかし、最終的にすべてを背負うのは本人だ。羽生選手がリンクに立てば、誰のアドバイスも受けられない。錦織選手がコートに立てば、誰のアドバイスも受けられない。選手生命がどうのこうのではなく、今自分がなすべきことを、自分の責任で判断している限り、アドバイザーや観客に過ぎない私たちがどうこう言える話ではない。そこで棄権したり、あきらめて後悔するのか、それとも出場して後悔するのか、それを決めるのは選手自身でしかない。
普通の人が「無理だ、無謀だ、できない」と言うような状況であっても、突破していくからこそ時代は動き、人々は感動するものだ。普通に考えれば、無理をしない方が良い。そして良い状態の時に、良いプレーを見せれば良い。しかし、それはスポーツの上手な選手のことだ。数年、数十年に一度のスーパースターとは、多くの人が無理と言う状況でも想定外のプレーを見せる。だから、人は感動し、時代は変わる。錦織選手も、羽生選手も単なるうまいスポーツ選手ではないのだ。
■ 最後に
フェデラー選敗戦後のインタビューで「これを良い機会にしたい」と語った錦織選手。そこには悲壮感はなく、どこか楽しげな雰囲気と今まで以上の目の輝きがあった。第3戦のラオニッチ戦。すでに予選敗退が決まっているラオニッチだが、BIG4の次の座を狙う意味で、ラオニッチも一勝は取りたいところだろう。決して楽な相手ではない。ただ、錦織選手はやってくれることを期待したい。そして出来れば決勝でフェデラーと再戦し、勝利し、新たな伝説を作って欲しい。
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