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2014年11月9日放送の「LIVE MONSTER」(日本テレビ系)で、椎名林檎がキャバレー経営の夢を明かした。キャバレーを経営したい理由については「だってもうCDダメでしょ、生よ、生。これからは生よね」と言い、CD不振による影響に言及した。
■ ますます活況となる「生」市場
確かにCD売上は不振だ。それだけでなくダウンロード音楽の成長も頭打ちになりつつある。人々は音楽を買わなくなっているのだ。その一方で、フェスやライブなど「生」のエンタテイメントは活況だ。
スポーツ界も同様の傾向にある。プロ野球のテレビ視聴率は期待できないが、球場への観客動員は順調だ。つまり「生」のスポーツは活況だということだ。
来年10周年を迎える。AKB48。「会いに行けるアイドル」として登場した彼女たちが今でも力を入れているのは秋葉原のAKB48劇場などの小劇場や握手会だ。CDも売れ、ダウンロードもトップであるAKB48でも、力を入れているのは「生」なのだ。
椎名林檎さんが言うように、これからの時代はますます「生」が活況となる。すでに日本のトップミュージシャンの中には武道館やドーム公演よりも、ホールやライブハウスでの公演を重視する人達も増えてきた。ファンにアーティストの魅力を生で伝え、アーティストはファンの気持ちを生で感じる。ある意味、エンタテイメントの原点に立ち返っているとも言える。
■ アーティスト引退後のビジネス
椎名林檎さんのキャバレーはあながち冗談や夢物語とも言えない。アーティスト引退後は、カラオケスナックやライブバーのような飲食店を経営するアーティストは多い。ホテルのディナーショーではないが、昔からの固定ファンによって支えられ、アーティストとして人生を全うするのだ。
残念ながら、今の時代はヒットやトレンドの流行り廃りのスピードが早い。引退後まで固定ファンをつかめる人がどれだけいるかを考えると、現役時代から引退後のビジネスに繋がるようなやり方をしていくのが効率的だとも言える。それはアーティストにとっても、ファンにとってもとても嬉しいことだ。
最後に、スポーツ選手の引退後について触れよう。サッカー選手や野球選手。有名になっても、その後のビジネスに苦戦している人は少なくない。コーチや監督になれる人は一握り。飲食店経営を始め、失敗したり成功したりしている話もよく聞く。
これらスポーツ選手の引退後の受け皿としても、一つの組織や団体を組織して、引退後の選手がスポーツを教えてくれるスクールを作ったり、ファンだったスポーツ選手と話ができるカフェを展開したり、学校訪問などボランティアを行う仕組みを仕掛けたりすることも必要だろう。現役選手でいる時間よりも、引退後の時間の方が長い。現役時代の輝きを、最大限活かす形を取ることで、スポーツ選手もファンもハッピーな形が作れるはずだ。
■ 最後に
椎名林檎さんの視点は面白い。このような個性があるからこそ、長年に渡って根強いファンが多くいるのだとあらためて感じる。彼女の中では「大人がちょっといいエッチな気持ちになったりとかしながら、お酒飲んだり、小上がりに上がると私がスクール水着でフラフープしてる」ようなキャバレーをイメージしているらしい。ぜひ、時代に新しい楔を打ち込んでもらいたい。
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