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中華そばの話

連日暑いっすね〜 (。・_・。)ノ 急に暑くなるとね〜やっぱりラーメン屋は厳しいですw

…ま。

これがもう少しで梅雨に入るとまた寒くなって「ストーブつけた」とかの話になるんだけどねw

でもね。店がヒマでやることがないという事はない。

通販パック作ったり、普段やれないところの掃除したり。毎日、普段なら追いかけられて追い詰められてやっとのことで間に合わせてる仕事を先回りで進めてる。

これはいいですよね。

今月17日の日光チャレンジロード協賛つけ麺のタレパックも既にパック済みで冷凍しているので、気持ちにも余裕がありますw

例年なら限定ラーメンをやってる時期なんですけど、今年は新人さんも含めての無休営業スタートの月なので、我慢です。新しい事は我慢して、通常の当たり前のことを当たり前にこなせるようになるための練習期間と思って。

もちろんやりたいアイディアはいっぱいあるんですけどねw

今は当たり前のことをみんなが当たり前に出来るように。その上でその先のこと。







おらほの中華そばの話。

イメージ 1

うちのラーメン類の中で一番安い500円。

安いけど、手を抜いているとかいう訳ではなく、逆にこだわりまくってるシンプルなラーメン。

これは俺のオリジナルのラーメン第一号なのね。

チェーン店時代にチャーシューの煮汁を味見した時にひらめいて、それを何度も改良を加え、商品化したくてチェーンの親分に直談判して味見してもらった上で許可を頂いて発売させていただいた完全オリジナル第一号。

その時、親分が俺に言った言葉は「木村くん。このレシピ。絶対誰にも教えるなよ」って事でした。

その一言で、本気で認めてくれたんだ…って思ったんです。

もちろん、親分もそのレシピを聞いてくる事はありませんでした。

チェーン店を抜けて4ヶ月で震災があり、いろいろあって三春屋に入ってからも変わらないこの中華そばは自分にとって大事なメニューでした。

だから、手間のかかる事も大事な仕事。

実際、震災で営業できなかった時のブログに「一番食べたいラーメン」として自分でも書いてますねw

今でも毎日のように食ってます。

特に超うまい!ってびっくりする事はない普通のラーメン。だけど、「普通の凄さ」ってのがあって「普通」って実はすごいことなんだよね。

仙台の行列有名店「五福星」の親方。早坂さんが来てくれた時に出したのもコレ。

その時のオーダーは「一番のおすすめは?」って聞かれて、一瞬返事に詰まったら「じゃぁ、一番思い入れのあるラーメンは?」って聞かれてこれを食べてもらったの。

食後、完汁した丼を俺に見せて彼はこう言いました。

「違和感がない」

当時の俺にはよくわからなかったのだけど、今思うと最高の褒め言葉を頂いていたんだな…って思う。

特に噂になるような変わったところもない。だけど予想通りの安心感がある。

そして「スゲーうまい」ってびっくりする事はないけど、安心感があるから毎日でも食べられる。

日本人に取っての「白米」に近い存在。

まさに俺が狙ってるとこ。

毎日食って普通のラーメン。






だけど、どこにもないオンリーワン。







それがね。

三春屋に来てからもうすぐ7年になりますが徐々に受け入れられてきたのは感じてました。

場所柄、高齢者も多いです。もっと具体的に言うとおばあちゃん。

うちの「おらほ」のファンはおばあちゃんが多いです。

ホントにやっと歩いてくるようなおばあちゃんが中華そばを食べに来てくれるんです。

そんな方が複数人いらっしゃいます。

ただね。

前に記事にも書きましたが、年々弱ってくる姿が見えたりもしてたんです。

それでも、俺に言ってる訳ではないのに「こごのラーメンでねば食べたくね」とか言ってるのも聞こえたりするとね。

…やり甲斐。

売上云々ではない、ラーメン屋としてのやり甲斐。

そんな中、病院でお仕事をされているという方から本当にありがたいコメントをいただきました。







始めまして。病院で管理栄養士をしています。
先日当院に入院したお婆ちゃんが、入院前に久々にのすけさんに中華そばを食べに行ってきたと嬉しそうに話してくれました。以前はよく通っていたようですが、最近は行けていなかったようです。体は正直非常に悪い状態で、入院後もやっと起き上がり、食事も少量。きっとラーメンも完食できなかったんじゃないかなと思うのですが、食べに行けたことをすごく喜んでいました。本人も先が長くないことは察していたと思いますが、口にはださず、また退院したら行くんだと前向きに過ごしていました。それからあっという間に、お婆ちゃんは数日前に旅立ってしまいましたが、美味しいものを食べて幸せだったと思います。
病院食の縛りだと個人の好みをすべてかなえることは難しく、いつも食事を提供しながら歯がゆい思いをしているので・・・。ラーメンって、どうしても身体に悪い食べ物みたいにされてしまいますが、そんなことないと思っています。私もみそのすけファンです(*^-^*)余計なメッセージかと思いましたが、お礼をしたくて書かせていただきました。これからも応援しています。ありがとうございました。







内緒コメントでしたが、公開の許可をいただけましたので本文そのままです。

思い当たるおばあちゃんは二人いらっしゃいました。

そのどちらの方もその後ご来店いただいていないのでどちらの方かわかりません。

でもね。

親族ではないのでそれは悲しいけれどそんなに大きな問題ではない。



大事なのは変わらない「それ」なんだ…って。

創業うん十年とかそういう歴史はない俺です。

だけど、彼女にとってそれはそれ以上のものだったんです。

本当に本当に悲しいし、嬉しい。

歴史は浅くとも、麺もスープも「こごのラーメンでねばくいたぐね」って言ってもらえるだけのものに仕上げました。

チャーシューの煮汁を使うと安定した味が出せないことに苦悩して、ちょっとしたヒラメキで今の返し(元ダレ)が安定して作れるようになりました。

俺のラーメンは彼女にとって「元気になったらまた食べに行きたいナンバーワン」だったんです。

一生懸命やってるのをわかってたんでしょうかね?

それって、俺がラーメン屋をやってる意味としては必要以上の価値を持つと思います。

「あのラーメンを元気になってまた食べに行きたい」

そう思われるラーメン屋って本当に冥利に尽きるとおもいます。

だからこそ、当たり前の事を当たり前に。

頑張りすぎずに頑張り続けなければならないと思います。

極端な話、俺の100の罪がこの1の成で拭われるような気がします。

だからこそ、毎日の当たり前のことを当たり前に日々を積み重ねる。




うちの「おらほの中華そば」は歴史は浅いです。
俺がラーメン屋になってまだ12年ですから。
元はトラック運転手だった俺の好きなラーメン。
地域性はあると思います。DNAに染み付いてるぐらいの勢いでw
ただ、流行に左右されない強さは間違いないと思います。
普通の凄さ。毎日食える普通の凄さ。
俺の「中華そば」を愛してくださった彼女に対して感謝の思いと追悼を込めて。
「ばあちゃん!これからも変わらない普通に美味しいのを頑張って作り続けっからね〜!そっちから応援してよ!」
本当にありがとうございます。







































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良い話ですね!!

のすけさんの原点の味が、おばあちゃん達に褒められるのは嬉しい事ですね。
今度、いつ帰八出来るか解らないけど、お伺いした時には「おらほの中華」をオーダーしたいと思います。
のすけさんとは2回しか会った事(1回目はのすTを貰いに行った時、2回目は冬に行った時)が無いけど、知らない振りをしていったけど直ぐに見破られてしまいましたからね・・・
のすけさんの記憶力が良いというか(笑)・・・・

亡くなったおばあちゃんのご冥福をお祈りいたします。

2018/6/8(金) 午後 9:23 [ アイとありのパパ ] 返信する

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