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22日、札幌の球団事務所で2選手の契約更改が行われた。
今季、高卒ルーキーながら初登板初勝利を含む5勝を挙げたダルビッシュ有投手は、球団のルーキーとしては津野浩投手の108%増に次ぐ100%増で、アップ額としては球団史上最高額となる1500万円増の3000万円で更改。
交渉はわずか5分で終わり、100%増について聞かれたダルビッシュ投手は、「はんこは押すつもりでしたが、倍になるとは思ってませんでした。いやぁ、思っていなかったんで、どうしたらいいか分からない。(使い道は)貯金しかない。来年はやったるぞと思いました」と話した。
当初は父親のファルサさんの同席も予定されていたものの、ファルサさんは交渉を前に、「伝えたいことは既に伝えた」として当日は欠席し、ダルビッシュ投手は1人で交渉の席に臨んだが、「お金が絡むから交渉は気まずかった」と感想を語った。
今回の査定について島田利正チーム統括本部長は、高卒ルーキーの5勝、デビュー後先発ローテーションを守り続けた、観客動員への貢献度、防御率の4点を挙げ、「やはり高校生からすぐに5勝は高く評価します。中5日の登板もありましたが、きっちりと投げてくれた」とした。
来季から同一リーグでプレーすることになるオリックスの清原選手に対しては、「キャンプで問題を起こした時、清原さんから言葉を掛けてもらった。特別な感じがします。対戦が楽しみです。真っ向勝負? いえ、(変化球も)交えます。今、持っているものをすべてぶつけないといけない。今年のように無心で投げられればいい」と語る。
謹慎期間にはファンから野次を飛ばされ、仙台市の藤井市長からは「(楽天に)今はダルビッシュが入らなくて良かったと思う」と言われ、ダルビッシュ投手本人も、「自分はいつもこんな感じなんです」と反省し、落ち込んでいた。
そんな中、3月24日に高田繁GMを通じて清原選手から、『自分も高校時代から注目されて大変だっただけに気持ちは分かる。頑張って欲しい』とのメッセージを受け取った。
同じ大阪出身でもあり、小学校に上がる前から球場にそのプレーを見に行ったこともある大先輩からのエールに、「名前を覚えてくれているだけで嬉しいのに、自分みたいなものに言ってくれるなんて。早く活躍して、期待にも応えたい」と語り、その後の巻き返しのきっかけともなった。
ファルサさんによると、「感動したようです。嬉しそうにそのことを話していました」とのことだった。
秋季キャンプで再発させてしまった右膝痛はもう大丈夫とのことであり、「欲を出さず、無心でチームに貢献したい」と話す。
来季20歳を迎える未来の大エースが2年目のジンクスに対し、真っ向勝負を挑む。
一問一答
契約更改の結果は?
サインしました。ちょうど倍ぐらいですが、契約はすぐ終わってチームの方針などを聞きました。
球団にアピールした点は?
特にないですが、防御率は評価して欲しいと。まだ駄目ですが、上を目指していきたい。
今シーズンは?
こんなに(年俸が)倍になるとは思っていなかった。結果的に1軍でできて良かった。今年は練習中に集中しなければいけなかったのでサインなかなかできなかった。もし、1軍にいることができたなら来年はやってみたい。
新入団選手も入ってくるが?
そんなライバルとは思わないが、負けないようにやりたい。
オフは?
今は歩いたり、走る程度で(練習量は)落としている。1月に入ってから全体的に強化していきたい。
今季一番の思い出は?
あまり言ったことはなかったけど、楽天戦(9月18日、初完封)で勝ったこと。
また、木元邦之選手は20日の交渉に続いて2度目の交渉となったが、球団提示額は前回から上積みはなしで、2200万円増の8200万円。
今回の交渉は約20分に及んだが、これに対して木元選手は、「話し合いの内容は変わらなかった。まぁ、平行線ということです」と語った。
球団の姿勢が前回と変わらないことに対しては、「プロで5年やってきた自信もある。いつもは少し妥協して納得する。今年は自信がある。妥協はやめようかなと思っている」と強気の発言で一歩も引かない姿勢を示した。
次回3度目の交渉は26日を予定している。
22日の契約更改
ダルビッシュ 有 3000万円 1500万円△
1軍
登板 14 勝 5 敗 5 S 0 完投 2 完封 1 投球回 94.1 奪三振 52 防御率 3.53
2軍
登板 5 勝 1 敗 1 S 0 完投 1 完封 1 投球回 26.0 奪三振 26 防御率 4.15
木元 邦之 8200万円 保留
1軍
試合 132 打数 513 安打 144 二塁打 16 三塁打 4 本塁打 18 打点 73 盗塁 4 打率 .281
2軍
試合出場なし
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