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参加によるメリット
メリットと言っても実は殆ど無いのが実情なのであるが、
そういうわけにもいかないのでいくつか羅列してみる。
農業や医療の改革
反対派が必ず挙げる農業や医療が崩壊するというのがあるが
実は補助金付けで利権の巣窟になりもう既に崩壊している。
改革が必要なのではあるが農協や医師会の票田が欲しいために
政治家に改革は不可能である。
よってこれを機会に世界で戦える農業や医療に変革すべきだ
という意見がある。
至極もっともなんだが外圧によって変革というのが気に入らない。
これじゃ、G20で消費増税を約束してきた野田と同じ手法である。
逆もまた真なり
先ほど挙げたデメリットも外国における日本のメリットに成り得るというもの。
確かにアメリカは日本の倍の市場を持っているし条件は同じなのである。
そこと対等以上に渡り合える頭脳が日本にあるかどうかというのが
一番の心配の種なのであるが。
対支那経済包囲網
これが恐らく唯一にして最大のメリットとなるのであろう。
膨張、及び増長を繰り返す支那を経済的に包囲して封鎖してしまう。
そして支那はこれを一番恐れている。
TPP反対論者の中には真の愛国者の他に支那の代弁者が混ざっているから
注意が必要である。
それから不参加によるデメリットとして
日本は輸出なしでは国が成り立たない。
そしてその最大の相手国はアメリカであり、
アメリカなしでは日本は成立しないというもの。
悔しいがその通りであろう。
これを簡潔にまとめると
日本はアメリカ経済なしでは生きられないのだから当然参加すべき。
TPPは所詮ルールなのだから運用次第。
デメリットを回避しつつ日本の国益を勝ち取れる人間が交渉すればよい。
それよりもこれを機会に対支那経済包囲網を敷くことが肝要である。
ということになる。
ちなみにこれは私が読んだ賛成派の意見の中で唯一得心がいった
「頑張れ産経新聞」の駿河山人さんの御意見である。
慶応大学の岸教授もこの意見に近いであろうことは推察される。
次回で最終回。
メリット・デメリットを踏まえた現時点での私の見解を書きたいと思います。
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右のお話し
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TPPについて私の意見を聞きたいという物好きなご依頼があり
非常に頭を悩ませている。
現在日本国でも賛成派、民主党の山田氏を代表とする慎重派、
それから反対派と遅きに失した感は否めないが
ようやく議論が本格化してきたようである。
さてそもそもTPPとはなんぞや?
というところから入らねばならない。
端的に言うと参加国間の関税を完全撤廃し自由貿易の促進を図る
という論理から輸出産業VS農家という構図で論じられる事が多いのだが
この目線で論じている限りTPPの本質に迫る事は出来ない。
TPPとは関税の撤廃ではなく貿易障壁の撤廃を謳っていて
その項目は24(だったかな?)の分野に及んでいる。
農業は勿論、工業、医療、金融、建築、教育、法務サービス他多岐に亙って
TPP参加国が自由に商売できるようにしようというものである。
要するに日本国内の雇用に対し外資の導入を求めるものである。
例えば、日本国内の介護士や看護士、弁護士や公認会計士、税理士、建築士
それぞれの職業にTPP参加国の国民がなれるようにしなさい。
公共事業の入札に他国の企業が参加できるようにしなさい。
その際の試験や、入札用の資料は全て英語のものを用意しなさい。
なぜなら、日本語のような日本人しか解しない言語は
貿易に対する最大の障壁であるのだから、という論理が適用される。
その結果、日本国内で日本語が通用しなくなる事態すら想定できる。
他の例を挙げれば、日本国内では現在
遺伝子組み換え食品は表示が義務付けられている。
BSEや残留農薬野の基準も世界で一番厳しい。
それらは海外の産物の販売の促進を著しく妨げるから撤廃するように言われる。
日本の食の安全が脅かされるのである。
医療の現場では外資の保険会社に参入させる為に国民保険を撤廃する可能性も考えられる。そのほうが国も負担が無くなって好都合だろうし。
ちなみに海外には手術の特許というものが存在する。
当然TPPには知的財産の分野も入っているので、
海外で開発された術式を日本で行う場合にも
これからは特許料を請求される事となる。
そんな事、拒否すればいいだろうとお考えのあなた
ここでTPPを語る上で欠かせないキーワード
「ISD条項」が登場する。
例えば上記の事項を日本国が国内法を盾に拒否した場合
外国企業は裁判を起こすことが出来る。
それを裁く場所というのが国際銀行なんたらという
アメリカの臭い息がプンプンと掛かっているところなのである。
実例としてカナダやメキシコ政府がアメリカ企業に多額の賠償金を支払っている。
ちなみに野田総理はISD条項について質問され
「国内法で粛々と対応する」と無知をさらけ出したのはつとに有名である。
じゃあ、何か対策は無いのか?
ここで登場するのはもう一つのキーワード「ネガティブリスト方式」である。
これは単純に「これだけはTPPから除外したい」というリストを事前に作成し
協議の結果承認を得られれば除外する事ができるという方式である。
じゃあ、安心だ、とお考えの皆様に残念なお知らせです。
「酪農」をリストに書いてTPP参加を申し入れたカナダは門前払いを喰らい
日本に対しては「参加するなら素っ裸で来る覚悟をしておけ」と事前に脅し
「全ての物品、サービスを俎上に載せる」と日本が言ったと
アメリカから発表があり、それに抗議はしても訂正まで求める必要は無いと
総理が言い切るのだから、こんな方式はあって無きが如しであろう。
ちなみに後出しでリストに追加が出来ないところも味噌で
これからの産業は全てTPPの対象になるということになるのである。
挙げればキリが無いのだが、簡単に言うとTPPとは
「今からそっちに行っちゃるけぇ、わしの言う事を全部聞けぇよ!」
という傍若無人なルールなのである。
賛成派の人間は二言目には輸出産業が伸びると言うが
10%程度の関税を撤廃するよりも円高を解消する方が
遥かに日本製品が売れるようになるだろうし
2.7兆円儲かるという資産が出ているがそれも10年間の合計なので
屁の突っ張りにもならん。
そもそも多国間協定といいながら日本とアメリカでGDP合計の
90%を締めているのだからアメリカが日本を喰い殺しにかかっているのは
明らかなのである。
みんなの党の江田氏のように、多国間協定なのだから
オーストラリアと組んでアメリカに対抗する事もできると主張する人間も居るが
これは歴史に学ばない阿呆の論理であって、日本に僻み根性を持ち続ける
白人至上主義のあの国が日本と組んでアメリカに対抗などするはずが無い。
逆にアメリカと組んで日本を喰い殺しにくるのがオチなのである。
以上が私が考えるTPPの内容及び参加によるデメリットです。
次回は参加によるメリット及び「まともな」議論における争点を
私の知り得る限りで書きたいと思います。
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今日、政治の世界では内閣不信任決議案が野党から提出された。
それを受けて私は政治家でもないのに昨日から色んなことを考えていた。
まあ、本質的なところは小沢が谷垣を担いで提出させ、
それをネタに首相に早期の退陣を迫ったというのが本質であろう。
そうでなければ昨晩のテンションが採決直前に一気にトーンダウンという
私の望んでいたものとは真逆の結果とはならないだろう。
それにしても今回の一連の動きは非常に生温さを感じて仕方が無かった。
民主党は切れ味鋭く「除名・解散」と強硬姿勢を貫いていたが
提出した当の谷垣は「可決しても解散は望ましくない」などと最初からテンションが低かった。
普通は「解散出来るもんならしてみろ!どこまで日本を駄目にしたら気が済むんだ!
可決したら総辞職がこの情勢を考えたら常識だ!」と強く突っぱねてれば良かったと思う。
要するに彼にもこの時期に提出する事の後ろめたさがあったのだろう。
私に言わせればそれは単なる甘さであり、彼にも宰相の器ではないのか、と思えてしまう。
党首討論の映像も少し見たが、やはり甘い。
通年国会に菅が言及した時点でその卑怯な言説をとことんまで追及するべきだった。
それはともかく、昨日から今朝のマスコミの報道には強い憤りを感じている。
全てが不信任案提出に否定的な意見ばかり。
この国難にこんな事をしてどうする!の一点張り。
本当に上っ面だけの中身の無い馬鹿ばかりである。
確かに今はそんな事をしてる場合ではない。
しかし、それはリーダーがまともだった場合だ。
それなのにマスコミはあたかも菅直人を首相に戴いたまま
復興に向けて邁進するべきだと主張し続ける。
本当に何も分かっていない。
菅は震災以降、本当に何もしていない。
今日本の政治家がしなくてはならないことは
復興に向かって一致団結し、まずは菅直人を引き摺り下ろす事である。
そこから党派を超えて挙国一致で国難に立ち向かわねばならない。
何故マスコミがそこに一切言及しないのか、とても不思議でならない。
その意味で菅の退陣表明を引き出せたことは有意義ではあったが
本当に最後の詰めが甘すぎる。
何故時期を明言させなかったのか?
というか、何故早急な辞任を求めなかったのか?
これではこのまま通年国会に突入され約束を反故にされれば
民主党の次期代表戦まで首相の座に居座り続ける事が出来る。
何と言っても衆議院で信任された内閣なのである。
余程厚顔無恥な男でしか出来ない所作ではあるが、
菅直人なら平然とやってのけるであろう。
そうなるとこの国は本当に終わってしまう。
今この国がなすべき事は、早急に菅直人を引き摺り下ろし
政権に巣食う左翼を一掃し、復興に邁進する事である。
PS 野球にも不信任案が欲しい今日この頃である。
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今日は移動日ということもあり最近読了した書籍の紹介をしたいと思ったのだが
その前に恐ろしい記事を発見したのでそれを先に報告する。
目にされた方も多いだろうが、私も中身を見て卒倒した一人だ。
まずタイトルからして重大な誤謬がある。
確かに「立て直した」かも知れないが、その前に「壊滅させた」のは誰なのか?
そこを言及しないでこのタイトルでは明らかに誤解を招く。
所詮は取ってつけたような提灯記事なので中身も短いながらも突っ込みどころが満載である。
>今シーズン、大竹寛が故障で出遅れるなど
去年からですけど。
>投手陣を立て直した大野豊投手コーチ
だから、彼が壊したんですって。
>昨年リーグワーストだった与四球(460)を減少させるためには、
>投げ込んでコントロールをつけるしかないと判断
安易にストライクを取りに行くなと
前政権を完全否定した結果がリーグワーストの四球でしたよね?
>その成果もあって、彼らはしっかりと機能。
岩見が機能????
敗戦処理のロングリリーフで使い捨てられた選手が中継ぎで機能?
違うチームのことですか?
>現在の広島の土台作りをしたと言われる根本陸夫
やっぱり、違う広島の事でしたね。
どうりで、カープの事に関しては間違いが多いと思いました。
根本陸夫が作ったのは黄金時代の広島の土台であって
決して現在の地べたを這いずり回っているカープの土台ではありません。
今のカープを作ったのはオーナーを僭称する松田元と
彼の利権に集る応援団達ですから。
まあ本当にとんでもない提灯記事である。
カープの事などろくに知りもしない人間が
適当に書いたことが丸分かりである。
こんなものが何の意図で書かれたのか非常に不思議に思う。
ちなみに今日紹介したかった書籍というのは
参議院議員の浜田和幸氏が著された
という本である。
私は元来TPPに対しては全くの無知ではあったが
あの日本人を僭称する菅直人が「平成の開国」と耳触りの良い言葉で
声高らかに参加を呼びかける姿を見て何となく胡散臭さを感じていた。
大体、左翼が耳触りの良い言葉を使う時は警戒が必要である。
まあ大体が、「開国」という言葉は日本の歴史にとっては屈辱の言葉である。
江戸時代の開国、大東亜戦争終結後GHQを受け入れるための開国と
過去2回の開国は敵の武力に屈してのものだった。
そんなことも知らずに得意げにこの言葉を使うあいつに辟易していたのだが
そもそも現在我が国は鎖国をしていない。
なので開国という言葉自体が随分と的外れである。
そんなことはさておき、この本はTPPを理解するには非常に良い本だと思う。
TPPと言えば「輸出製造業VS農業」という位置付けで語られる事が多いが
それはTPPの本質の1割にも満たない事だということが判明した。
更に農業が衰退するとどういう事態に陥るのか?
アメリカのアグリビジネスの卑劣な手法などが克明に記されている。
アメリカはこのTPPで農業だけでなくあらゆる分野での日本市場への参入を狙っているのである。
それこそ、農業を筆頭に建築業や教育、弁護士や会計士に至るまで
本当に日本を食い尽くす勢いである。
読みながらめまいがしてきた。とてもじゃないが賛成できる代物じゃない。
中でも一番めまいがしたのはこの部分だ。
「筆者が再三総理に『参加のメリットとデメリットを明らかにして欲しい』と国会で質問したが返ってきた答えが『答える立場に無い』というものばかり」らしい。
この一文だけでも菅直人が日本の国益を代表する総理大臣に
如何に不相応かという事が浮き彫りになってくるだろう。
この1点だけでもTPPには参加するべきではないということが明らかだ。
「平成の開国」という言葉が上っ面も中身もいかに欺瞞に満ちたものであるかが理解できて幸いである。
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今日はカープの試合が無いという心が安らぐ安息日ということもあって
普段から勉強させていただいているねずきちのひとりごとさんから
心の温まる御話を紹介させていただきます。
前と同じ事を書きますが、今日この記事を読んだとき
目から溢れ出る汗に往生しました。
年は取りたくないものですね(笑)
以下引用
「自分は被曝2世」…1人原発へ
「無理はせんけん。させんけん」 ★桜林美佐「東日本大震災と自衛隊」 2011.05.12 http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20110512/dms1105121135001-n1.htm 自衛隊消防隊による原発への放水作業が始まったが、水量は決して満足なものではなかった。 そこで3月18日、東京消防庁ハイパーレスキュー隊が投入された。
ところが、準備に手間取り放水ができない。 「消防隊は下がれ!自衛隊が出ろ!」 焦りのあまり政府の対策本部から怒号が飛ぶ。 しかし、防衛省幹部は、今、彼らを下げて自衛隊が代わることによる効果や、
かかる時間を考慮すると、即断は慎むべきと考えた。
それに、せっかく来てくれた彼らの誇りを傷つけることは避けたい。決断は現場に預けるように懇願した。 じりじりと1時間が過ぎたその時だった。ハイパーレスキューの消防車から水が噴き出した。 「やった!」 自衛隊とハイパーレスキュー隊員は、涙ながらに固い握手を交わした。 彼らが去った後も、自衛隊消防隊の活動は続き、むしろ、厳しい要請が向けられるようになった。 午前の放水を終え、原発から20キロ離れたJヴィレッジに、やっと戻ったとき、 再度出動を求められたことがあった。
放水にあたる一連の作業は手間がかかる。 まず消防車にタングステンシートを張り詰めるなどの準備を行い、
Jヴィレッジから原発までは、地震による悪路のため1時間かかる。
2時間の放水をし、戻ってから全員が放射線量の計測をする全行程で、 約8時間は見込まなければならない。その頃には皆、疲労困憊していた。
「まだ、線量も計ってないのに、行けねーよ!」 若い隊員は思わず叫び、周囲の者も騒ぎ始めた。 その時、その場の指揮官が立ち上がったと思うと、 防護服を着込んで出ていった。1人原発に向かったのだ。
自ら4号機の前で線量を計り、安全を確認した後に帰ってきたトップの姿を見て、もう誰にも迷いはなかった。 「オレたちも行こう」 自ら示した命懸けの姿に納得したのだ。 「指揮官は男らしいな、きっと九州男児だな」 海自隊員が何気なく言った言葉に、1人の陸自隊員はハッとした。 かつて、「自分は長崎出身の被曝2世だ」と教えてくれたことを思い出したのだ。
誰より放射能の恐ろしさを知っているはずだ。
そんな思いが伝わったのだろうか、指揮官は独り言のように言った。 「大丈夫だ。無理はせんけん。させんけん」 数日前まで名前も知らなかった隊員たちが、心を一つにした瞬間だった。 ■さくらばやし・みさ1970年、東京生まれ。日本大学芸術学部卒。フリーアナウンサー、ディレクターとしてテレビ番組を制作後、ジャーナリストに。防衛・安全保障問題を取材・執筆。震災後、防衛省に加え、被災地を何度も取材した。著書に「海をひらく−知られざる掃海部隊」「誰も語らなかった防衛産業」(並木書房)、「終わらないラブレター−祖父母たちが語る『もうひとつの戦争体験』」(PHP研究所)など。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 原発所長は涙ポロポロ…自衛隊幹部「最後は我々が必ず」 2011.05.16 ★桜林美佐「東日本大震災と自衛隊」 http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20110516/dms1105161141000-n1.htm 福島第1原発対処をめぐって、陸上自衛隊隊員の間では、ちょっとしたモメ事が起きた。 「ダメです班長!」 通常、消防車は3人で乗り込むが、いざ突っ込むことになったとき、 被曝量を最小限にするために2人で突入することになったのだ。
「オレが行く」という班長に、あとの若い2人が語気を強めて言った。 「独身者の自分たちが行きます。何かあったら奥さんに合わせる顔がありません!」 新婚の班長に対し、初めて意見具申した。 「独身は将来があるんだから行くな」 そう家族持ちが言えば、「家族持ちこそ、守るべき人がいるんだから行っちゃいけない」と反論する。 そんなやり取りが繰り返された。
そのうちに、「もう希望をとるのはやめてください。『行け』と言ってください」と 多くの隊員が言い出した。
40歳過ぎが集合した。
実は、1991年の4月、海自の掃海部隊がペルシャ湾に派遣され、これが自衛隊初の海外での活動となったが、その際、危険な機雷の見張り任務を進んで請け負ったのは、当時40代以上のベテランたちだった。 「年寄りに任せろ」は、その時のセリフだ。
あれから20年、当時の「若い連中」が自称「年寄り」になった今、 歴史は繰り返されている。
しかし、海自らしく、洋上での出来事ならともかく、まさか原発に突っ込んでいくことになるとは、 想像だにしなかっただろうが…。
震災3日後に爆発事故が起きたことは、確かにショックだった。しかし、その後、自衛隊幹部は、現場責任者である東京電力の所長を訪ねている。 「『安全です』と言いながら事故を起こしてしまった」と、所長は深々と頭を下げたが、 投げかけられた言葉に耳を疑った。
「大丈夫です。もう隊長も復帰しました。最後はわれわれが必ず助けます」 責められ、罵倒される覚悟だった所長の目からぽろぽろと涙がこぼれた。 支え合わなければ、この国難を乗り越えることはできない。 街から灯りが消えたが、東電関係者の心の内も暗闇に違いない。
そんな中では「人の真心」だけが唯一の灯だ。
批判されながらも、命令一下、現場で汗を流してきた自衛官には、それがよく分かっていた。
自衛隊消防隊などはすでに帰隊している。 しかし、今も福島では自衛隊による除染作業など、必死の活動が続いている。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 理屈を超越した「勇気」と「決断」強く優しい戦士たち ★桜林美佐「東日本大震災と自衛隊」 2011.04.18 連載:誰かのために 「もう、やめた方がいいですよ」 陸自隊員がひたすら水中捜索をするところに通りかかった警察官が、傍にいた防衛省職員に声をかけた。 水死したご遺体は、しばらく水面に浮かんだ後すぐに沈み、 1週間ほどたつと炭酸ガスがたまって再浮上するが、やがてまた沈む。その後は浮かんでくることがない。
すでに、その時期になっていたことから、見かねた警察官が忠告したのだ。 中隊長にそのことを告げると、 「分かっているんです。 分かってはいるんですが、どうしてもやめられないんです。 合理的でないと言われれば反論はできません。 でも、どうしても…。私の判断は間違っているんでしょうか?」と言う。 効果の上がらない作業に従事させることが是か非か。長い沈黙の後、 「そのまま作業を続けてください」と答えた。 ある学校を通りかかった小隊が、先生から、 「どうしても金庫に閉まった成績表を引き上げたいんです」と頼まれた。
子供が行方不明のままの親御さんに、せめてもの形見にしてあげたいという。 泥沼の中から金庫を取り出すのは至難の業だったが、小隊全員でなんとか地上へ。 そこに視察中の上官が通りかかった。 小隊長が慌てて、 「すみませんでした。今後は捜索に集中しますので、今回だけは見逃してください」と懇願したところ、 「素晴らしいことだ」と逆に褒められたという。
厳密に言えば「非効率」「ルール違反」なのだろう。 しかし、人の大事にする物を自分も大事にする心は理屈を超越する。 それを決断し、また、見逃す勇気が彼らにはある。 無理だと誰もが思っても、むなしい時間だと知っていても、 人々は毎日、同じ場所に来て行方不明の家族を探す。
その側で懸命に活動する自衛官の姿が、どんなに支えになっているだろうか。 「俺、自衛隊に入る」 ポツリと小学生が言った。なぜ?と聞くと、次のようなことだった。 津波にのまれた父親が帰って来るのではないかと毎日、ずっと海を見つめていたところ、 若い自衛官に声を掛けられた。
理由を話すと、その自衛官は何も言わずに肩に手を置いて、
しばらくの間、一緒に海を見てくれたのだという。
震災の悲しみを乗り越えたとき、 彼らの姿はもう被災地にはないかもしれない。
しかし、強く優しい戦士たちの物語は日本人の心に刻まれるだろう。 震災から1カ月。この春もまた、自衛隊の新隊員教育が始まった。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 引用以上 (文字色付け MERCURY) 文字に色付けしながら改めて目から汗が流れ出てきました。
読めば読むほど染みてくる話なんでしょうかね。
特に最後の話なんて・・・・・・。
私はカープが大好きです。
それ以上に日本が大好きです。
そしてその日本を自らの命を賭してまで守ってくださる
自衛隊の皆様を心から尊敬申し上げております。
いつの日か胸を張って日本軍と呼ばれるような国を作らなくてはなりませんね。
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