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冬のバス待ちは辛い。
同じバスを待つ数人の人たちもみんなそう思ってるに違いない。
北風にぷるぷる全身を揺する人、 肩をいからせてスマホをガン見してる人、
少し離れた、日のあたる場所で日差しを背中に蓄熱してる人、 アンパンマンのぬいぐるみを右手にしっかり抱き、左手でなでなでしている青年。 青年?? 何か事情があってのことだろう。見つめていたい気がするけれど、あえて視界から外した。 私はというと、吹きつける北風に内蔵からプルプルと体を震わせ、
左右に体を揺すりつつ、肩を竦めてスマホに見入っていたが耐えきれずに陽だまりに移動。
ワオキツネザルのようにおひさまの熱を蓄熱。 だが、残念なことにアンパンマンのぬいぐるみは持ってない。 あの青年と同調するには、アンパンマンのぬいぐるみを仕入れなければ。 バス待ちの私たちは、バス出発時刻を過ぎると同じ方向に視線を向ける。 バスがやってくるはずの方向に見入って 「時間過ぎてんじゃん!」 「遅すぎ!毎度毎度遅れやがって」 「まだかなー、まだかなーー」 「5分以内に来たら、神!」 それぞれがそれぞれに、バスが来るはずの道路の先に向けて祈りを飛ばす。 発車予定時刻の5分以内遅れでくれば、感謝できる。
交通量の多いここは10分遅れなどざら。 それ以上遅れると、手前のどこかで車いす乗車があったかな?と納得しなければならない。 今日はラッキー。5分遅れでやってきた。 乗車口でカードをかざし乗り込むと 「大変お待たせしました」 と運転手がアナウンスする。 あら、いやだ。今日の乗務員は素敵な声だわ♪
不思議だ。声が好みだとハンドルを握る後ろ姿まで素敵に見える。 次の停車場所を告げる声にキュンキュンした。 乗車前までの、北風にさらされて恨み辛みを脳内で繰り返していた自分に
「あなた一体だれ?」と言えるほど、私は別人になっている。 バス乗務員の声、電車の乗務員の声 いつもいつでも耳を澄ませて聴いている。 好みの声だったら、一日いいことがあるようでうきうきした気分になれる。 好みの声の乗務員の姿を見ることができたら、 どんな体型であっても自分にそぐわない年齢層であっても 素敵だ〜♪と見つめてしまう。 「ヤスミン、それは制服フェチなんじゃないか?」と友達に言われるけど、ちがうちがうそうじゃない。
まず、声なのよ。
その声+マニュアル通りのアナウンスで終わらない人。 アナウンスの言葉に優しさが加味されてたら、乗車してる間 私は恋する乙女になる。 一目惚れならぬ、一耳惚れ?……つまんない表現だね。
私がそんじょそこらの女と違うのは、女性乗務員の声にもときめいてしまうこと。
降り際に「ありがとうございました」なんて声をかけられようものなら 「私の嫁になってください」と求婚してしまいそう。 でも、そんなことを言っては頭おかしいのかと思われる。 だから、超高速で引きあう言葉を探し出すが、 気の利いた言葉は見つからず
タイムアウト寸前に「がんばってくださいね」なんて どうでもいい一声をかけて降車するのだ。 背中に「何が?」という顔が向けられていそうなので、振り向かない。 いい声の主が女性でも男性でも、胸がキュンキュンときめいた日は
前を行く青年がアンパンマンに激頬ずりしてたとしても 全く気にすることなく、スキップして駅の階段登れるのだ。 その運転手が私服で歩いてたら
気にも留めないんでしょう?
わかります
☆今日の一日一善
・アンパンマンを目の前に差し出されて、困った私は「うんうん」と頷いてあげた。これでよかったのかしら…。
★今日の一日一悪
・掃除しててくまモンのぬいぐるみを落とし、思わず踏んでしまった。
彼、元気かな…。
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2015年02月24日
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