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今日はちょっと訳あって、みなさんを絡めたお話にしてみたわ。
2部構成だから、自分が出てないって怒らないでね。
下で必ず出てもらいますから。下はまだ書いてない(笑)。
出来上がるまで待っててね。いつできるやら(笑)。
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それは美しい三日月が浮かぶ夜だった。
どうやってここまで来たのか、全く記憶になかった。
眼前に巨大な森がざわざわと音を立てて私を呼んでいる。
帰る道は、見回しても見つからない。足元から伸びる道は黒い森へと続いている。
一歩足を踏み出すと背中に重みを感じた。
リュックだ。それも登山用のようなバカでかいリュック。
疲れているので、それを下ろして中身を確認するような気力はない。
歩を進めるたびに背中の荷物はガチャガチャと音を立てた。
一本道の森への道。
三日月は細い光を放っている。美しい。まるで柳眉を立たせたよう。
これが満月なら、帰る道も探せるというのに。
森の前に立つと、私は深く息を吸った。
この巨大な森に食われてしまいそうな恐怖心を振りはらい、
私は闇の森に吸い込まれていった。
突然まばゆい光に襲われて、私は視力を失う。
掌で光を遮断しながら周囲を見渡した。
電飾のトンネル、両側にはネオンサインに彩られた店々。
「これは一体…」と私は声を失った。
「ちょっとちょっと!」背後からいきなり声をかけられ、私は心臓ともどもびくっとした。
私に声をかけたのは入り口付近に立っていた男性だった。
よかった人がいた!私は帰り道を訪ねようと思い、その男性に近寄った。
山高帽を被りモーニングを着た男性。胸には木綿の布が張り付けられ
『オリオリ』と書かれていた。
ああ、知ってる!この人は美しい写真をアップする人だわ。
「いつもナイスありがとう♪」と私は頭を下げた。
オリオリさんはちょっとめんどくさそうな顔をして
「これ、スタンプカードだよ。各店を回りスタンプを押してもらわないと、ここからは出られないからね」
オリオリさんはそれ以上口を開かなかった。
仕方がないので、入口付近の店から攻めていくことにする。
最初の店はアトリエだった。
中に入るとふたりの男性とひとりの女性が少し間隔を空けてモダンなデスクに腰かけている。
壁にはたくさんの写真が展示されていた。
青を基調とした写真。ああ、この人は!
「あなた、あしらさんでしょう?」
彼はヨーグルトをつまみにモスコミュールを飲んでいた。
「ちがうけど…」と否定したが、胸に張り付いている名札には『あしら』と書かれている。
「あしらさんの青の写真、素敵ですよね」
そう言って振り向いたら、彼は「寝ます」と書き置きを残し消えていた。
その隣に座っている人は…『名探偵モンクさん』
背中の壁には美味しそうな食べ物の写真。もちろんそれだけではないけれど印象的なのはお料理の写真だ。
彼とは話したことがないので、会釈をして通り過ぎる。
奥に座っていたのは『ふたば』さん。
彼女のデスクには詩集が山積みされていた。
「こんにちは、ふたばさん。あなたの詩…」と言ったところで
彼女は奥へと走って逃げてしまった。
スタンプは誰に押してもらおうかと部屋を見渡すと
ドアの横にDaichiくんが座っていた。
「スタンプ、押してもらえるかな?」と聞いたら、おいしいものを食べた時のような顔で
「うん、いいよっ!」と即答。
しかし、しゃがんでいた彼のお父さんがスタンプを持っていて、
カードにばばーんと力を込めて押してくれた。
私はアトリエを出て、奇妙な出会いにちょっと首をかしげながらお向かいの店に入る。
そこは猫カフェだった。
「いらっしゃいませ」と声をかけてくれたのは『yasa*hana*25』さん。
猫は野良猫でいっぱいだった。
きっと彼女が集めてきたんだろう。
「コーヒーでいいのかな?」と聞いてくれたのは『あわれ人』さん。
彼は面白い。記事もなんだか笑えてほっとする。
でも声をかけようとしたら、走って逃げてしまった。
あれーー?コーヒーは?と思っていたら、
私のお笑いの師匠『zun*o*oho*12*』さんがコーヒーを持ってきてくれた。
「zunさん、一度お会いしたかったわー」と握手を求めようとすると、彼女は一歩後退して、手を横に振った。
「ここではだれにも触れてはいけないの。触れてしまったら帰れなくなるわ」
そう言われて、差し出した手を後ろに引っ込めた。
その時、私は家に帰るためにこの森の店を回っていたことを思い出したのだった。
「みんなはどうしてここにいるの?」
「ここはブログの森なんだよ。ヤスミンは迷ってしまったの。
ここから出られないと、この森の住人になってしまうのよ。私たちのように」
「コーヒー飲んだら、スタンプ押すわ。それからさ…」
「うん?」
「彼が宇宙人だってこともウイリアム王子の実父だってことも、私は誰にも言ってないよ」
私は鼻からコーヒーを噴き出してしまった。
「…あれは冗談だって」
「いいのいいの。私、口固いし。同じハゲが証明してるじゃない」
zunさんは、彼とウイリアム王子の遺伝子を同じものだと疑っていない。純粋な人だ。
私はいつもzunさんの記事に噴き出している。ブログのお笑い界のプリンセス。
zunさんは靴下を脱いで、足の指でスタンプを握り高々と上げた足から、かかと落としよろしくスタンプを打ってくれた。
店を出るとお向かいから読経が聞こえる。
「ここにはだれがいるんだろう?」そこは寺院のようだった。
弥勒菩薩像の前に座って経を唱えていたのは『弥勒』さんだった。
そして少し離れた長テーブルで仏画を描いているのは『but*ga*m*monnan*』さん。
心洗われるようだわ…。
ふいに肩を叩かれた。『こう』さんだった。
家庭思いのこうさんがここに…。
「スタンプ押しましょう。早く先を急いだ方がいいですよ」
こうさんは素早く紳士的にスタンプを押してくれた。
寺院を出ると、入る時には気がつかなかったゴルフ練習場のネットが見えた。
ここには…ここには絶対あの人たちがいるわ!
私はまばゆいライトに浮かぶゴルフ練習場へ走って行った。
受付嬢に呼び止められたが、「知り合いに会いにきただけです!」と言って強引に突入。
え?あら?見覚えのある顔に振り向くと、受付嬢は『ram』ちゃんだった。
駆け寄って「きゃー♪」と手を握りそうになるが、だめだということに気づき、ふたりで万歳のポーズに切り替えた。
「なぜ受付なんかしてるの?」
「なぜだかわかんないわ。私は向こうで打ちたい方なんだけどね。気がついたらここ」
「ふーん、もっと色っぽいところが似合うのにねぇ」
「さあ、お友達に会ってきたら?スタンプはそのあとにね」
「ありがとう。行ってくるわ」
自動ドアを抜けるとそこは練習場。球をかっとばす音がする。
おお、いたいた。
『博みつ』さんと『とよさん』さん。
「やってるねー!」と声をかけると
「うるさい。邪魔するな」と博みつさんが怒鳴る。よっぽど集中して練習してるのね。
「ごめんね。博みつさんは練習する時はいつも真剣なんだよ」
とよさんはいつも笑顔でいつも優しい。
と、褒めておいたら何かもらえるだろう(笑)。
「打ってみるかい?」と博みつさんがクラブを差し出す。
その顔は「打てるもんなら打ってみろ」と右の口角が上がっていた。
「ふん。見てなさいよっ」
私はクラブを奪い取り、150ヤードの看板にクラブのヘッドを向けた。
「ヤスミンちゃん、それは無理じゃない?」とよさんに声をかけられたが、売られた勝負は買わなきゃ女がすたるわ。
背後で心配そうな顔で見つめるとよさん。
にやにやと笑っている博みつさん。
私は神様にちょっと祈ったあと、思い切りクラブを振ったわ。
ぶんっ!
………。
ぶははははっと大声で笑うふたり…。
当たらなかったのね。こんなものよ、私の力は。
「よーし、俺がお手本を見せてやる。150ヤード行ったら1000円くれよ」
行くにきまってるじゃない。ゴルフの鬼だもの。
私は財布から1000円出して、渡す準備をした。潔い女と言って。
博みつさんは大きくクラブを振りあげると、素晴らしいフォームで…。
「痛てぇぇぇぇぇぇっ!」
打てませんでした。
彼は肩を手術したばかりだったのです(笑)。
ぶははははっ!と笑ったのは、とよさん。
「大丈夫かい?」と笑いながら博みつさんの肩を摩ってた。
「この勝負、夏までお預けだ。練習しておけよっ!」
「合点承知よ!負けないから」
勝ったわけでもないのに、私は意気揚々と胸を張って練習場を出た。
受付ではramちゃんがスタンプを握って待っていた。
「いつか博多に遊びに行くわ。その時は一緒に遊ぼうね」
うんうん、待ってるから。
またふたりは握手しそうになり、寸でのところで万歳をした。
続くらしいよ
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