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朝一番から不幸の電話だよ。
いやだなぁ、朝っぱらから。一日のすべてのやる気が飛んでいく。
内容は
「目薬が無くなった。あと2本あったはずなのに、探しても見つからん」
目が見えんと騒ぐので
「夕方、眼科へ行ってもらってくるから、それまで我慢して」
と電話を切った。
昨日も行ったんだよ、じじいさまの高齢者住宅へ。
区役所からの封書の翻訳にね。
今日も行かなくちゃなんないなんて。
でも、明日病院へ付き添わないといけないから点眼薬だけもらっておいて、届けるのは明日にしよう…と思っていたのさ。
すると、昼になったらまた電話かかってきた。
目薬が見つかったのかな〜と少し安心して電話に出たら
「…どうしよう、金を間違って捨てたかもしれん…」
なんですとぉーーーーーーー。
一旦ゴミ出しに出したゴミ袋を持ち帰り、中を探っているところだと言う。
でも、捨てたかもと思うだけで、捨てたかどうかもわからない。
買い物に行って落としたのかもしれないし。
はっきり落としたとわかっているなら届もだせるけど、
どうしたのか全く記憶にないならどうしようもない。
じじいさまは落ち込んでいるし、これはやっぱり行かないと。
夕方、じじいさまのところへ行ってみると、部屋が物で溢れ返っていた。
自分が間違って直しそうなところだけ探せばいいものを
引き出しの中から、クローゼットの中から、食器棚から
ありとあらゆるものを引っ張り出していた。
この光景を見た瞬間、帰ろうかと思ったよ。
じじいさまは物とゴミの中にうずくまってため息をついてる。
帰りたいけど帰るわけにいかず、ひとつひとつ拾っては中身を確認して直して行く。
余計なことばっかりして!と怒鳴りたくなるのを飲み込んでの作業。
泣けてきたね。
思い当たるところ、思いつくところすべてを探してみたけれど
お金は見つからなかった。
「ところで、目薬は見つかったの?」と聞いたら
「見つかった。でも、もうどこにあるのかわからんようになった…」
とりあえず、病院から点眼薬はもらってきたので
「これ、差しなさいよ」と手渡す。
「でも、あと2本あったから、それから差さないと」
差さないとっていっても、行方不明じゃねぇ。
今度は点眼薬の捜索。
私が探している間も、お金のことが気になるんだろう。
「買い物して、荷物を詰めてる時に置きっぱなしにしたかな…」
「財布を出した時に落としたかな」
「ヤスミンに少しでも遺してやりたいと思ってたのに、なんしようとかな…」
「迷惑ばっかりかけて、すまんな」
ずっとぶつぶつしゃべりっぱなし。
お金は郵便局の袋に入れて、それを二つ折りにしてバッグの中に入れてたらしい。
昨日はバッグの中のいらないものを整理して捨てて、その後お金は見てないが、それも記憶違いかもしれないと言う。
いくつか探しだした郵便局の封筒にはお金は入っていない。
「もう、仕方ないから気にしないで。なくなったものは仕方がないよ」と
落ち込んでいるじじいさまに声をかけた。
励ましているときに、ちいさなレジ袋発見。どうやら点眼薬が入ってた袋っぽい。
「目薬、これじゃないの?」と聞いたら
「それはもう空っぽのやつ。捨てるつもりやった」と言う。
もう入ってないという点眼薬、袋ごと振ってみるとまだ入ってる感じ。
「それはゴミやけん…」と言うのを聞かず、袋を開けてみた。
薬局の薬袋。中には2個ぐらいの点眼薬が入っていそう。
袋を開けると………。点眼薬ふたつとお札が入ってる!
「あったーーーー!」
取り出してみると、じじいさまが失くしたと言うだけのお札、
それにまだ未使用の点眼薬がふたつ。
探していたものはすべて、じじいさまがゴミだと思ってる袋の中から発見された。
よかったー。もう、私は涙が出そうだった。
じじいさまも泣き笑い。
実はこれまで3度、じじいさまはお金を捨ててしまったと思い落ち込んでたことがあった。
が、すべて私が発見してる。鼻が利くのだ。こと、お札に関しては(笑)。
今回も私が見つけたぞ!
それにしても、疲れたわ…。
4度あることは、5度6度とあるだろう。
ほかにも問題ばかり起るんだろう。
できる限り、じじいさまの手となり足となり頭にならなきゃね。
おかげさまで、ウォーキングもしてないのに10000歩越え。
今日もぐっすり眠れることでしょう。
めでたしめでたし。
…今日のところは。 人間、ひとつくらいは特技があるもの
☆今日の一日一善
・そりゃー、お金を見つけてあげたことですよ。
あ、お礼の一割もらってなかった。お父ーさーん!
★今日の一日一悪
・まだまだ毛の生え換わり時期の猫たち。ゴムブラシでごしごし
毛をとってやったわ。花はいやがるんだけど、ストレス発散の
ためにごしごし。また、ブラシ嫌いになったかも。
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2015年06月16日
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