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じじいさまの宝くじ、売り場へ持っていって見てもらったわ。
見事に末等だけよ(笑)。
120枚も買っておきながら、末等だけどは。
それだけ買うのなら、私にその分くれれば気持ちよく働くのになぁ。
すると
「まだ、他にもあるんだがなぁ」と言う。ナンデスッテ…
まだ何十枚かあるんだって…呆れちゃうわ。
それはまた後日見に行くけど、どうせ末等のみに10000点だよ。
今日は、精神科への通院日だったので夕方から連れて行った。
夕方行くって言ってたのに、午前中に電話をかけてきて怒ってる。
「今日、病院って言ったのはヤスミンだろう!」
ちゃんと昨日、夕方よって言いましたゎ。
「聞いてない…」
聞こえてないのに、また生返事したなムカッ。
昨夜は散らかした部屋を徹夜で掃除して、洗濯もしたらしい。
睡眠不足でぽやんとした顔のじじいさま。
確かに部屋は片付いていた。御苦労さま。でも散らかしたのは自分だし。
朝から病院へ行くと勘違いしてたのも自分だし。
私に向かって不満げな顔をするのはやめておくれ。
病院までわずか400m。
そこまでをぼちぼち、ぼちぼち歩いて行く。
私は少し行くと後ろを振り返り、じじいさまとの距離が縮まるのを待つ。
歩いては振り返り、歩いては振り返り、歩いては……もぅ…。
400mを20分。
病院への付き添いをヘルパーさんに頼みたい。
説得するけれど、
「いや、頼むほどのことはない」と言う。
そりゃそうだ。私がいればヘルパー代を払うことないもんね。
せめて、車いすを借りてほしい。
「いや、ケアマネが車いすを使ったら足が弱ると言った。借りたいと言ったときに、そんなことを言うから、絶対借りない」
と意地になっている。頑固爺め!
歩けるうちは歩いた方がいいんだろうけど、時間のかかること。
亀を連れてお散歩してる気分になるよ。
精神科の医師には、介護認定の認定関連の書類を作成してもらった。
でも、認定は前回と変わらず要介護1。
「介護度が上がるように精いっぱいのことを書いたつもりだったのに、変わらなかったんですか」
と医師は呆れた顔をした。
「厚生労働省もお金がないので、認定基準をかなり引き上げたんでしょうね」
と残念な顔で私を見る。
そうよ、要介護2がつけば特養に申し込みができるんだから、どんなにほっとするか。
「お父さんは要介護2でいいと思うんだがなぁ」
やっぱりそうかぁ。
「最近、変わりはないですか?」と聞かれ、
昨日のお金紛失の話や、被害妄想気味の話をした。
ぼけーっとした顔で座っているじじいさまに医師は
「○○さん、大変だったですね。でも、見つかってよかったですね」と声をかける。
それまで聞いてるか聞いてないのかわからない表情だったじじいさまは
「最近はよく物の場所がわからなくて困る」と一気に話をしだした。
少し話ができて、じじいさまはすっきりした様子。
診察の時間よりも、会計と処方の時間の方が長かった。
待ってる間、じじいさまは寝てしまってどうしうようかと思ったよ。
ときおり「うぉーーー」というあくびか溜息かわからない声をあげ、
起きてるのかと思うと、倒れ込みそうな格好で寝始めるし。年寄りって忙しい…。
薬を受け取って病院の外に出ると、ちょうど訪問看護から戻った美玲ちゃんに会う。
じじいさまは今日一番のにっこりを美玲ちゃんに向けた。
「○○さん〜、こんにちは」
じじいさまはご機嫌な顔で美鈴ちゃんと会話。
他のおばさんヘルパーにはこんないい顔しないのになぁ。
男って、年を取ってもかわいこちゃんが好きなんだ。
私はまた亀を連れて、来た道をぼちぼちと歩く。
これから暑くなる一方だから、通院にはやっぱり車いすが必要。
どのタイミングで借りようかな。
ああ、今日のご奉仕も終わったわ…と家に帰りついて、ごろりと横になったわ。
はぁ、今日も疲れたなぁ。
するとまた電話。今度は何だい…。
「もしもしー、電話がね、またちかちかしてる」
電話番号表示する液晶画面が点滅してるんだって。
「また電話のコンセント抜いちゃった?」
「間違って抜いた」
「明日行って設定しなおすから、そのままにしといてー」
「お金取られんね?」
じじいさまは電話の液晶がちかちかすると通話料金が取られると思いこんでる。
お金はかからないと何度説明をしても、同じ心配を毎回してる。
「大丈夫、お金はかからないから明日まで我慢してね」
「そうね…。じゃあ、明日必ず直して」
くっそ、疲れるじーさんだぜ。
明日は彼が一時的に戻って来る。
夜、少しの間会ってお茶を飲む予定。
「家で、体重量らせてね」と言うくらいだから、まだダイエットのことは頭にあるみたい。
「晩御飯抜いて、気をつけてるんだよ」だって。
晩御飯抜いたって、しこたま酒を飲んでたら同じだよねー。
さぁ、明日の体重は何キロになってるかなー。
リバウンドしてたら、お城は遠いよ〜(笑)。
そこに愛はありますか?
☆今日の一日一善
・宝くじ、はずれて落ち込むじじいさまを慰めた。
全く、手のかかるじーさんだゎ。
★今日の一日一悪
・じじいさまを高齢者住宅まで送り届け、まだ話したそうだったのに
「じゃ、またね」とドアを閉めてさっさと帰った。
今日で3日連続会ってるんだよ。話す余力はもうない。
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2015年06月17日
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