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夜桜の記憶


娘たちが「花見!花見!」と煩いので、先週行ってきた。
花見がしたいと騒ぐなんて、娘たちも大人になったなぁ。

その時はまだ五分咲きというところ。
時折突風が吹く中、もう一歩の桜の下でお弁当を食べて
満足する娘たち。
大人の中の大人の私としては、アルコール無しの花見なんて
今一つ盛り上がりに欠けるわ…。

今年の桜は開花が遅く、咲いてからも気温が低めだったので
例年になく長持ちした。
満開を迎えようとする頃から雨が続き、一番いい頃の桜を
じっくりとみることはできなかった。

雨上がりの翌日、見に行ったらもう葉が。
多くのブロガーさんたちが桜の写真をアップしているので
桜の画像はもうお腹いっぱいかもしれないけど、載せちゃう。

イメージ 1

イメージ 2

イメージ 3



桜は好きなんだけど、夜桜は怖い。

イメージ 4


これはトラウマ。

C型肝炎を発症し、インターフェロン治療をしていた母が
意識障害になったことは過去記事に書いている。


幻覚幻聴で狂ったようになった母は
何かに怯え、真夜中に家から逃げ出すことが度々あった。
「殺される!」と喚き、悲鳴をあげる。

ちょうど桜の時期。
白いガウンをはためかせて、闇の中を裸足で走る母。
街灯に照らされた満開の桜が
ひらひらと花びらを舞い散らす。
その下を駆け抜けていく母は亡者のようだった。

その意識障害は2か月近い入院生活で消えたけれど
毎年桜の時期を迎えるたび、母は狂人に変化した。
「私には超能力があるから、あんたたちの悪だくみは
全部お見通し!」
「あんたたちに殺される前に殺してやる」
妄想の虜となって、私たち家族を恨み憎しむ。

脅迫、恐怖、苦痛、疲労、抑圧…
春が来るたび、母の妄想と戦わなくてはならなかった。


母の死後、ようやくその春の呪縛から解放され
恐怖の想い出もだんだんに薄らいできている。


それでもまだ、夜桜を見ると
その下を母が駆け抜けていくようで、鳥肌が立つ。
夜桜がきれいと見れるその日がきたら、
それは母の記憶から解き放たれた時だと思う。




イメージ 5

その狂人の血を引いてる不安はあるわけで…





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