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爺の振り幅

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昨日、ワールドカップの準決勝、なでしこ勝ってよかった♪
一日気分がいいはずだったの。


もう少しで一日が終わると言う時間帯に、じじいさまが電話をかけてきたわ。
落ち込んでいるとはいえ、最近では
「死ぬ」と脅してくることもなかったので、きっとまた何かの郵便物が届いたんだろうな。

「まだ起きとったかね?」とじじいさまは聞いた。
いつもは、こちらが寝てようが起きてようが構わず電話をしてくるので、こんなことを言うのはとても珍しい。

「電話できるのも最後かもしれん。目が見えんしね」

これは先日の訪問介護で
「目が見えないと言っても、電話かけてこれるくらいだから全く見えてないわけじゃない」と
じじいさまの前でヘルパーさんに話したことが聞こえてたんだろう。
拗ねてるんだわ…。

私はじじいさまの言葉に同情するでもなく
「目が見えないなら、病院へ行ってみようね」と言うが
この言葉を遮るように
「もう、明日全部処分してほしい」とじじいさまは言う。

「何を処分してほしいの?」
「俺を処分してほしいって、先生に言って」
「じゃあ、病院へ一緒に行こうね。入院も相談してみよう」
「このままじゃ、みんなに迷惑かけるから明日処分したい」

こんなことを言う時点で迷惑をかけているという自覚はないようだ。

「明日、とりあえずそっちに行くから」

この言葉を言い終えないうちに、じじいさまは電話を切った。


全てに絶望してるんだろう。
私にも、住宅付きのヘルパーさんにも、自分自身にも。


孝行娘なら、親のこんな言葉を聞いたらすぐにでも車を飛ばして様子を見に行くだろう。
でも、動く気にならなかった。
眠剤も飲んで眠気が来ていたし…というのは言い訳。


目が見えないって生きて行くのが困難になるよね。
じじいさまの年なら、若い人以上に。
でも、じじいさまは視力検査をすれば、私以上に見えている。

わかっているのよ。
見えないっていうことも、死にたいっていうことも
私のところに引きとってほしいって遠回しに言ってるってこと。
本人は気が付いてないかもしれないけど。

もう先は長くないんだから、一緒に住んであげればいいと思う人もいるかもしれないけど、物質的にも精神的にも体力的にも無理なんだ。
今でさえ、いっぱいいっぱい。

…なんて、書いてたところにじじいさまから朝の電話。
「テレビ観てたら、年金がすごく減ったというニュース聞いたんだけど、俺の年金は減らされてたか?」
「ううん、いつもと変わらなかったよ」
「でも、ニュースで言ってた」
ニュースとワイドショーを混同したのかな?
「大丈夫だから」
「ふーん」
「今日は病院へ行こうね。落ち込みが激しいみたいだから」
「いや、いかんでいいやろ。行っても変わらんし」
「死にたいなんて言い出すのは悪い証拠だから」
「そんなこと、誰が言った?」
………。
「とにかく今日は病院へ…」
「明日ヘルパーさんが来るから、それでいい。じゃあね」
と、話してる途中で電話を切られたわ。クソー


今朝の声は大変元気だったわ。
どうあれ、今日は病院へ連れて行こうと思う。
重い腰を上げてくれるかなぁ。




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今日もあなたの言葉に脱力



☆昨日の一日一善
・モールで大声で泣いてる子供発見。迷子ね、と店員さんに引き渡
 そうと手を引いたら、後ろから親が走ってきた。
 「何するんですか!」って…。結構長い時間泣いてたのに。
 さっさと子供のところへ行けよっと思ったわ。
 誘拐犯と思われたので一善にはならないか(笑)。

☆昨日の一日一悪
・当然、じじいさまのところへ行かなかったことでしょう。

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このところ、私の朝は遅い。

半月前までは、お年寄りが起きるような時間帯にぱちっと目が覚めていた。
目覚ましアラームなんて不用。
朝食を用意し、弁当を作り、化粧を終えた頃
「遅くなりました」と鳴り出ししたアラームを止めてた時期が嘘のよう。
主治医のナイスチョイスな眠剤によって、今はアラーム予約時間ぎりぎりに目が覚める。

夜が明けようともしていない時間帯に起きていないと、なんだか損した気分になる。
そんな時間帯に起きていたとしても、これと言って有意義な時間を過ごしているわけじゃないのに。


布団から這い出して、日課一番の体重を量る。
そこまでの短い距離、花が足下に絡みついて何度か蹴りそうになるが花は気にせず前を行こうとする。
知っているよ。おはようの挨拶と同時に「美味しい餌」を要求してるんだろう?
分かっているなら先に餌を与えて洗面所に行けばよいものの、
起きぬけの頭はサービス後回しだから、花はしつこく足に纏わりつく。

体重計の電源を入れて、00の数字が表示されるまでの数秒間にも
体重計の上に乗り降りするもんだから、なかなか自分の体重が量れない。
花が洗濯機の上に飛び乗り、にゃーにゃー鳴いてる隙に体重計に乗るんだけど、瞬時に下りていやがらせのように私の足の間から顔を出す。

体重計はありえない数字を示すものだから、もやもやした気分になる。
お望みの餌が皿に盛られるまで、花の足下攻撃は続く。
花がサッカー選手なら、十分にプレッシャーを与える役割をこなしてると言える。
サムライブルーに貸し出してあげたいくらいだ。


昨日は強い雨がよく降った。
梅雨に入って雨らしい雨が降らなかったので、これは水不足になりやすいこの地方には
ありがたいことなんだけど、外に出る時間帯に降られるのは困りもの。
強雨が続くなら、じじいさま宅訪問は取りやめにしたかったけれど
その時間になる頃には雨も上がり曇り空になっていた。

このところ、じじいさまはおとなしい。
前回は土日に顔を見せに行ったのだけど、
その後は電話でプレッシャーをかけてくることはなかった。
ああ、一度だけ電話があったけれど「死ぬ死ぬ電話」ではなかった。

じじいさまの顔を見るまで、「もしかして、冷たくなってたらどうしよう」と毎回思う。
それは、じじいさまの死ぬ死ぬ詐欺のせいなんだ。
余命1カ月の自己申告から、すでに半月は経っている。
それがじじいさまの思いこみだと分かっていても、頭の隅に置かれてる余命は気になるところ。

合鍵でじじいさまの部屋に入ると、ベッドで横になっていた。
テレビは、耳の不自由なじじいさまにしては小さな音量でつけっぱなし。
ぱっと見ただけでは、起きているのか眠っているのか判断がつかない。
大声で声をかけて手が動いた時にようやく「あら、起きていたのね」と分かる。

昨日のじじいさまは元気がなかった。
訪問看護の時間になっても、ベッドに横たわったままでため息をつく。
ヘルパーさんたちが到着するまで、私は血圧計の記録を血圧手帳に書き写す。
その間、じじいさまは高齢者住宅付きのヘルパーさんたちの愚痴をこぼす。
「部屋の外で会っても、声もかけてくれない」
「朝昼の食事を持ってきても、手渡すだけで話もしてくれない」
そんなことが不満らしい。

訪問介護にやってくるのは病院付きのヘルパーさん。
昨日は、美玲ちゃんの当番ではなかった。

曜日別に薬をセットしてもらいながら、ヘルパーさんの問いかけに答えるじじいさまだけど
「落ち込みが激しい。目が見えないからもう死ぬ時期も近いだろう」と
いつもと変わらぬことを話す。

眼科5軒行っても異常は見つからない。どこへ行っても「ドライアイ」の診断。
眼科の出すヒアルロン酸でどうして改善しないんだろう?とずっと不思議だったけど
昨日、じじいさまが目薬をさしている場面に出くわして漸く分かった。
じじいさまはヒアルロン酸を差した直後に、市販の目薬を差していたのだった。

せっかくヒアルロン酸を差しても、その後市販の目薬で洗い流せば
ヒアルロン酸の効果などあるわけがない。
それを私が指摘してもじじいさまは聞かないので、ヘルパーさんから話をしてもらった。

このところ、「外に出る気分ではないから外出もしてない」と落ち込んだ顔のじじいさまに
ヘルパーさんが
「最後に外に出たのはいつですか?」と問いかける。
「最後に出たのは…昨日、買い物に行った」
ずっと外に出ていないといいながら、前日に出かけてるじゃん…。
それも行った場所を聞くと、そこからゆうに5キロは離れた場所。
杖をついたよちよち歩きでよく行けたものだ。

「何を買いにいったんですか?」
「あれもこれも買いたいと思ったけど、いろいろ買っても死ぬなら勿体ないと思って、蠅たたきを買ってきた」
指さす方向を見たら、壁に真新しい蠅たたきがかかっていた。それも色違いで二本。

「どうして二本も買ったの?一本でよかったじゃない」
と私が言うと
その言葉にはスルー。責められたくなかったみたい。


時間になり、ヘルパーさんたちが帰ると
じじいさまは私に二つの紙袋と小銭の入った袋を差しだした。
「もういらんけん、ヤスミンが持って帰って」
所持金も全ていらないと言う。
預かるのは構わないけど、所持金なしだと買い物に行きたくなったら困るだろう。
お金がいるたびに呼び出されてもかなわないから、一つの封筒だけを受け取った。
また蠅たたきが欲しくなったら困るもんね(笑)。

帰り際にまた肉をもらったよ。
昨日は、鶏肉に豚肉。どちらも冷凍してあった。
バスで帰るので荷物は困ると断ったけど、
「死ぬまでに食べきれん」と押しつけられた。


弱々しくなったじじいさま。
次回の訪問看護では美玲ちゃんが来てくれるといいけれど。
美玲ちゃんとのお散歩なら、じじいさまも少しは一緒にお散歩したくなるんじゃないかな。
来週までの様子をみて、精神科の受診を早めようと思う。

高齢者住宅を出ると、空は晴れていた。
じじいさまの心が晴れることはあるのかなぁ。



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見守りは続けなきゃ



☆昨日の一日一善
・バスで、アンパンマンのぬいぐるみを持った彼にまた遭遇。
 昨日は席を譲った。

★昨日の一日一悪
・昨日は疲れていたので、夕飯作りをさぼりわらしと外食。
 疲れていると言いつつ、ひとりで風呂屋へ行った。
 のんびり炭酸泉に使ってリフレッシュ。
 わらしにはコーヒー牛乳買って帰ったよ。


やってられないわ

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長期出張先でもがんばってる彼。
何を? ダイエットよん。

間食せず…今まで会社で間食してたっていうのがわからない(笑)。
取引先からもらった菓子やら、女の子達が持ってきたおやつやらを食べてたらしい。
外出すると途中で菓子パン買ったりしてね。
そりゃ、デブになるわ。


そう言った間食を一切やめて、毎食の白飯を外したり、コーヒーの砂糖を2分の1に減らしたり。
夜は豆腐1丁だけ。酒だけはやめられない。
朝、昼は普通に食事を摂ってる。

2か月で5.5キロ落としたの。がんばってるでしょ?
最高6キロ落ちたけど、最近停滞中。
停滞だけならいいけど、じわじわと体重計の針が上がって来てる。
やっぱり酒を抜いて運動しないと効果は出ないのかなぁ。

木綿豆腐のカロリーは1丁…約220カロリー。
これだけでかなりお腹いっぱいになるの。満腹感はあるのよ。
なぜわかるって?
そりゃー、私もお付き合いしてるから。まだ5日だけど。


私の体重は微妙だわ。
一旦1キロ落ちて「あら、すごいじゃない♪」と思ったけど
すぐにいつもの体重に逆戻りよ。
んー、やっぱり運動してないせいかしら。
お腹にはとてもいいみたい。毎日快腸だし。

けれど、飽きてきたわ…。
最初の二日くらいは豆腐もおいしかったんだけど、
味がねぇ、淡白だし。
豆腐にかけるものを工夫はしてるけど、所詮豆腐よ。
目の前でおいしそうに夕食を摂ってるわらしを見ると
首を絞めたくなるわ…。


週末にやってくるこけしは
「私もお付き合いして豆腐のみでいいよ」とは言ってくれるけど、
こけしはスリムな体型。
これ以上摂取カロリーを落としたら、お胸のふくらみが先に消えちゃう。
それはダメダメ。
お豆腐晩御飯は彼とふたりだけでやって行くわ。


彼が福岡に戻ってきたら、またウォーキングデートしなくちゃ。



さぁて、書きたくもないじじいさまネタ。
書きたくないなら書くなよとどこからか聞こえてきそうだけど、
私の頭の中に思い浮かぶネタがあったとしても、すべてじじいさまに消されてしまうの。
じじいさまネタというより、私の頭に詰まりきった不満ね。
頭の栓をぽんと抜いたら、煙が出てきそうなんだもん。
栓を抜く場所を見つけるまで、おつきあいお願いするわ。


じじいさま、まーだ言ってるわよ…「目が見えん」と。
町医者はヤブだから、どこか名医を探さないと命が危ないんですって。
じじいさま本人の見立てでは、一昨日の時点で「余命あと30日」らしいわ。
「目が見えないくらいで死ぬわけないじゃないの」と言うんだけど
「いやもう、死ぬのはわかってる」と聞かない。

見えないと言って、もう5軒も眼科を回ってるのよ。
どこの医者も「異常なし」だと言うわ。強いて言うなら、ドライアイと若干の乱視。
乱視は矯正してもあまり見え方に変わりはないので、眼鏡をかけても変わらないだろうと言う。
ヒアルロン酸を点眼しておけば、見え方もすっきりするはずだって。
過去に白内障の治療をしてるけど、現在白内障を再発してない。
きれいらしいわよ。

じじいさまはヒアルロン酸の目薬を信じてない。
市販のすっきりさっぱりスースーする眼薬の方がよく効くと信じて疑わない。
ヒアルロン酸の点眼は一日6回だけど、点眼薬の余り具合を見ると
それほど差してない様子。

先日も様子を見に行って、じじいさまと少し話したけれど
目のことは何も言わなかった。
安堵して帰宅したら、帰宅を見ていたかのように電話が鳴ったわよ。
何か言い忘れでもあるのかと思ったら
「もう目が見えんから、俺は死ぬと思う。死ぬのを待つのは嫌だから安楽死させる医者をみつけてほしい」と弱々しい声で訴えるの。

老人特有の落ち込み。

「どこの眼科に行っても異常はないと言ってるのよ。寝起きに見づらくなってるだけでしょう?
しっかり目薬差してちょうだい」
「目薬は差しようけど、全然やもんなぁ」
「見えなくなっても死ぬことないから」
「いや、死ぬから見えんようになりようとやろう。このままじゃ死ぬに決まっているから安楽死させてほしい」
「日本ではね、安楽死は認められてないの。どこに行ってもそんなことしてくれる医者はいないよ」
「じゃあ、自分で死なないかんちゃねぇ…」
「(いつかは死ぬんだから)そんなことしないでよ」
「じゃあ、眼科の名医を探して…」

私にそんな暇があると思ってるのか。名医にかかるほどお金があるわけでもなし。
でも
「わかった。探すから死ぬとか思わないでね」
その他、思いつくだけの励ましの言葉をかけて電話を切った。

目が見えんって…、どうやって電話かけてきてるのかしらね?
毎日血圧測って「今日は上がいくつで下がいくつやった」って、
どうやって数字が読めてるのかしらね?
聞こえない、見えないのになんでテレビつけてるのかしらね?

「そんなに不安なら入院させてもらえばいいのよ。今だって入院できるって言われてるんだから」
「入院したら死んでしまうのと同じ」
んー、死にたいと言ってるくせにコノヤロウ。

「ヤスミンにこれ以上迷惑かけられない」と言うのに
今、迷惑をかけてるという自覚はないんだわ。頭が痛いなぁ…。

今日も死んでないかどうか見にいかなくちゃ。
「入院」という脅しと、がんばって生きろという喝を入れてくるわ。



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あと10年は生きるに10000点



☆昨日の一日一善
・明るい時間にゴミをだした人がいて、またもやゴミ置き場がすご
 いことに…。ゴミ出しした人が気づいてくれないから、仕方なく
 お掃除しちゃったわ。他人のゴミ掃除なんてやだー。

★昨日の一日一悪
・わらしにも豆腐地獄をと思い、昨夜は麻婆豆腐にしたの。
 味付きの豆腐が妬ましかったので、思い切り辛い麻婆豆腐に
 してあげたわ。わらし、汗かきながら泣いてた(笑)。

亀爺を連れて

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じじいさまの宝くじ、売り場へ持っていって見てもらったわ。

見事に末等だけよ(笑)。
120枚も買っておきながら、末等だけどは。
それだけ買うのなら、私にその分くれれば気持ちよく働くのになぁ。

すると
「まだ、他にもあるんだがなぁ」と言う。ナンデスッテ…
まだ何十枚かあるんだって…呆れちゃうわ。
それはまた後日見に行くけど、どうせ末等のみに10000点だよ。


今日は、精神科への通院日だったので夕方から連れて行った。
夕方行くって言ってたのに、午前中に電話をかけてきて怒ってる。
「今日、病院って言ったのはヤスミンだろう!」
ちゃんと昨日、夕方よって言いましたゎ。
「聞いてない…」
聞こえてないのに、また生返事したなムカッ。

昨夜は散らかした部屋を徹夜で掃除して、洗濯もしたらしい。
睡眠不足でぽやんとした顔のじじいさま。
確かに部屋は片付いていた。御苦労さま。でも散らかしたのは自分だし。
朝から病院へ行くと勘違いしてたのも自分だし。
私に向かって不満げな顔をするのはやめておくれ。


病院までわずか400m。
そこまでをぼちぼち、ぼちぼち歩いて行く。
私は少し行くと後ろを振り返り、じじいさまとの距離が縮まるのを待つ。
歩いては振り返り、歩いては振り返り、歩いては……もぅ…。
400mを20分。

病院への付き添いをヘルパーさんに頼みたい。
説得するけれど、

「いや、頼むほどのことはない」と言う。

そりゃそうだ。私がいればヘルパー代を払うことないもんね。
せめて、車いすを借りてほしい。

「いや、ケアマネが車いすを使ったら足が弱ると言った。借りたいと言ったときに、そんなことを言うから、絶対借りない」

と意地になっている。頑固爺め!

歩けるうちは歩いた方がいいんだろうけど、時間のかかること。
亀を連れてお散歩してる気分になるよ。


精神科の医師には、介護認定の認定関連の書類を作成してもらった。
でも、認定は前回と変わらず要介護1。

「介護度が上がるように精いっぱいのことを書いたつもりだったのに、変わらなかったんですか」
と医師は呆れた顔をした。
「厚生労働省もお金がないので、認定基準をかなり引き上げたんでしょうね」
と残念な顔で私を見る。
そうよ、要介護2がつけば特養に申し込みができるんだから、どんなにほっとするか。
「お父さんは要介護2でいいと思うんだがなぁ」
やっぱりそうかぁ。

「最近、変わりはないですか?」と聞かれ、
昨日のお金紛失の話や、被害妄想気味の話をした。
ぼけーっとした顔で座っているじじいさまに医師は
「○○さん、大変だったですね。でも、見つかってよかったですね」と声をかける。
それまで聞いてるか聞いてないのかわからない表情だったじじいさまは
「最近はよく物の場所がわからなくて困る」と一気に話をしだした。
少し話ができて、じじいさまはすっきりした様子。


診察の時間よりも、会計と処方の時間の方が長かった。
待ってる間、じじいさまは寝てしまってどうしうようかと思ったよ。
ときおり「うぉーーー」というあくびか溜息かわからない声をあげ、
起きてるのかと思うと、倒れ込みそうな格好で寝始めるし。年寄りって忙しい…。


薬を受け取って病院の外に出ると、ちょうど訪問看護から戻った美玲ちゃんに会う。
じじいさまは今日一番のにっこりを美玲ちゃんに向けた。
「○○さん〜、こんにちは」
じじいさまはご機嫌な顔で美鈴ちゃんと会話。
他のおばさんヘルパーにはこんないい顔しないのになぁ。
男って、年を取ってもかわいこちゃんが好きなんだ。

私はまた亀を連れて、来た道をぼちぼちと歩く。
これから暑くなる一方だから、通院にはやっぱり車いすが必要。
どのタイミングで借りようかな。


ああ、今日のご奉仕も終わったわ…と家に帰りついて、ごろりと横になったわ。
はぁ、今日も疲れたなぁ。
するとまた電話。今度は何だい…。

「もしもしー、電話がね、またちかちかしてる」
電話番号表示する液晶画面が点滅してるんだって。
「また電話のコンセント抜いちゃった?」
「間違って抜いた」
「明日行って設定しなおすから、そのままにしといてー」
「お金取られんね?」

じじいさまは電話の液晶がちかちかすると通話料金が取られると思いこんでる。
お金はかからないと何度説明をしても、同じ心配を毎回してる。
「大丈夫、お金はかからないから明日まで我慢してね」
「そうね…。じゃあ、明日必ず直して」

くっそ、疲れるじーさんだぜ。


明日は彼が一時的に戻って来る。
夜、少しの間会ってお茶を飲む予定。
「家で、体重量らせてね」と言うくらいだから、まだダイエットのことは頭にあるみたい。
「晩御飯抜いて、気をつけてるんだよ」だって。
晩御飯抜いたって、しこたま酒を飲んでたら同じだよねー。
さぁ、明日の体重は何キロになってるかなー。
リバウンドしてたら、お城は遠いよ〜(笑)。



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そこに愛はありますか?



☆今日の一日一善
・宝くじ、はずれて落ち込むじじいさまを慰めた。
 全く、手のかかるじーさんだゎ。

★今日の一日一悪
・じじいさまを高齢者住宅まで送り届け、まだ話したそうだったのに
 「じゃ、またね」とドアを閉めてさっさと帰った。
 今日で3日連続会ってるんだよ。話す余力はもうない。


S.O.S

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朝一番から不幸の電話だよ。

いやだなぁ、朝っぱらから。一日のすべてのやる気が飛んでいく。

内容は
「目薬が無くなった。あと2本あったはずなのに、探しても見つからん」
目が見えんと騒ぐので
「夕方、眼科へ行ってもらってくるから、それまで我慢して」
と電話を切った。

昨日も行ったんだよ、じじいさまの高齢者住宅へ。
区役所からの封書の翻訳にね。
今日も行かなくちゃなんないなんて。
でも、明日病院へ付き添わないといけないから点眼薬だけもらっておいて、届けるのは明日にしよう…と思っていたのさ。

すると、昼になったらまた電話かかってきた。
目薬が見つかったのかな〜と少し安心して電話に出たら
「…どうしよう、金を間違って捨てたかもしれん…」

なんですとぉーーーーーーー。

一旦ゴミ出しに出したゴミ袋を持ち帰り、中を探っているところだと言う。
でも、捨てたかもと思うだけで、捨てたかどうかもわからない。
買い物に行って落としたのかもしれないし。
はっきり落としたとわかっているなら届もだせるけど、
どうしたのか全く記憶にないならどうしようもない。

じじいさまは落ち込んでいるし、これはやっぱり行かないと。

夕方、じじいさまのところへ行ってみると、部屋が物で溢れ返っていた。
自分が間違って直しそうなところだけ探せばいいものを
引き出しの中から、クローゼットの中から、食器棚から
ありとあらゆるものを引っ張り出していた。

この光景を見た瞬間、帰ろうかと思ったよ。
じじいさまは物とゴミの中にうずくまってため息をついてる。
帰りたいけど帰るわけにいかず、ひとつひとつ拾っては中身を確認して直して行く。
余計なことばっかりして!と怒鳴りたくなるのを飲み込んでの作業。
泣けてきたね。


思い当たるところ、思いつくところすべてを探してみたけれど
お金は見つからなかった。
「ところで、目薬は見つかったの?」と聞いたら
「見つかった。でも、もうどこにあるのかわからんようになった…」
とりあえず、病院から点眼薬はもらってきたので
「これ、差しなさいよ」と手渡す。
「でも、あと2本あったから、それから差さないと」
差さないとっていっても、行方不明じゃねぇ。

今度は点眼薬の捜索。
私が探している間も、お金のことが気になるんだろう。
「買い物して、荷物を詰めてる時に置きっぱなしにしたかな…」
「財布を出した時に落としたかな」
「ヤスミンに少しでも遺してやりたいと思ってたのに、なんしようとかな…」
「迷惑ばっかりかけて、すまんな」
ずっとぶつぶつしゃべりっぱなし。

お金は郵便局の袋に入れて、それを二つ折りにしてバッグの中に入れてたらしい。
昨日はバッグの中のいらないものを整理して捨てて、その後お金は見てないが、それも記憶違いかもしれないと言う。
いくつか探しだした郵便局の封筒にはお金は入っていない。
「もう、仕方ないから気にしないで。なくなったものは仕方がないよ」と
落ち込んでいるじじいさまに声をかけた。

励ましているときに、ちいさなレジ袋発見。どうやら点眼薬が入ってた袋っぽい。
「目薬、これじゃないの?」と聞いたら
「それはもう空っぽのやつ。捨てるつもりやった」と言う。
もう入ってないという点眼薬、袋ごと振ってみるとまだ入ってる感じ。
「それはゴミやけん…」と言うのを聞かず、袋を開けてみた。
薬局の薬袋。中には2個ぐらいの点眼薬が入っていそう。
袋を開けると………。点眼薬ふたつとお札が入ってる!

「あったーーーー!」
取り出してみると、じじいさまが失くしたと言うだけのお札、
それにまだ未使用の点眼薬がふたつ。
探していたものはすべて、じじいさまがゴミだと思ってる袋の中から発見された。

よかったー。もう、私は涙が出そうだった。
じじいさまも泣き笑い。

実はこれまで3度、じじいさまはお金を捨ててしまったと思い落ち込んでたことがあった。
が、すべて私が発見してる。鼻が利くのだ。こと、お札に関しては(笑)。
今回も私が見つけたぞ!

それにしても、疲れたわ…。
4度あることは、5度6度とあるだろう。
ほかにも問題ばかり起るんだろう。
できる限り、じじいさまの手となり足となり頭にならなきゃね。


おかげさまで、ウォーキングもしてないのに10000歩越え。
今日もぐっすり眠れることでしょう。

めでたしめでたし。
…今日のところは。



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人間、ひとつくらいは特技があるもの



☆今日の一日一善
・そりゃー、お金を見つけてあげたことですよ。
 あ、お礼の一割もらってなかった。お父ーさーん!

★今日の一日一悪
・まだまだ毛の生え換わり時期の猫たち。ゴムブラシでごしごし
 毛をとってやったわ。花はいやがるんだけど、ストレス発散の
 ためにごしごし。また、ブラシ嫌いになったかも。

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