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オーストラリア、西オーストラリア州のME CFS ライム病患者会が、ME/CFSなどの慢性疾患患者に見られる感情易変性について取り上げている。
感情易変性とは、急で、しばしば大げさなほどのムード(情動)の変化のことで、 その人の感情の状態とは無関係に、ちょっとしたことで泣きすぎたり、笑い過ぎたり、イライラや怒りの表現をしてしまう状態のこと。
たとえば、テレビやコマーシャル、人のちょっとした話で、急に異常なほど泣き出してしまう、笑いすぎてしまうなどである。
私の経験では、近所の子どもたちがお祭りで御みこしをかついで「わっしょい、わっしょい」と通りかかっただけで、「かわいいなあ。」という感情を通り越して号泣したり、
テレビで色々な国の人たちが仲良く交流している姿をみて感動して泣くが、止められなくなったりすることがある。
オーストラリアの教会でも、特に意味もなく、礼拝が終わると疲労と痛みで、
全然関係ない楽しい話をしている最中に、急にぼろぼろ泣いていることもあった。
「気にしてないで。理由もなく、脳が疲れすぎて泣くことがあるので。」と説明して、そのまま会話を続けてもらったり、ちょっと静かにしているなどの工夫をしていた。
電話も、長すぎると電話中、または、切った後に混迷状態や脱力発作を起こすので、なるべく避けているが、
私の場合は音過敏か、聴覚の異常で音が聞こえすぎてしまう上、
相手のいっていることを理解しようと必死になるうちに、内容がわからなくなってしまい混迷状態に陥ってしまう。
また、複数の人がいっぺんにテンポのいい会話をすると、脳がぐらぐらになってしまったり、
少し強い口調で何かをいわれると、普通の大人なら対処できるはずの感情がコントロールできなくなることもあった。
泣いていても、特に悲しいわけでもない。
こんなのは、私だけかと思ったが、これもやはり脳と関係していたらしい。
西オーストラリアの患者会ME CFS and Lyme Association of WAでは、
Acquired Brain Injury Outreach Serviceとクイーンズランド政府が出した
脳損傷患者向けのインフォメーションシートを紹介し、
ME/CFS患者にも役立ててほしいと情報を配信している。
そのインフォメーションシートの内容の要約は、こちら。
感情易変性の原因は、自分や他人の感情を認識する能力や感情をコントロールする能力が脳の部位へのダメージによって低下していること。
特に不幸なことがあったわけではないのに、ただ単につよい感情の反応として急に泣いたり、笑ったりすることがある。
感情コントロールが弱く、フラストレーションの耐性がないのが特徴で、特に疲労やストレスが影響する。
健康な時には抑制できていたのに、教会やコンサートなどの静かな場所で感情が抑制できなかったり、
笑い過ぎて止められない、大声で笑って、しかも、それが長すぎるなど、本人も他人も混乱し、恥ずかしい経験をすることもある。
きっかけ
このような情動の変化を引き起こす引き金となる事柄としては、下があげられている。
1、度を越した疲労
2、ストレス、心配、不安
3、要求が多すぎる、うるさすぎる、たくさんの人がいるなどの強い刺激やプレッシャーのある環境
4、悲しすぎる、おもしろすぎる冗談、映画や話
5、失業や人間関係、亡くなった家族など何か特定の話題
6、電話での会話、プレッシャーを感じる状況や人前で話す時など
感情易変性の対処法
1、その環境から少し離れることで感情コントロールを回復する。たとえば、数分、もしくはしばしの休みや短い散歩や違う活動をするなど
2、その状況を無視する。泣きすぎても笑い過ぎても、自分も人も、それを無視して会話や作業を続ける。逆にそのことに注意を向けるともっと強化してしまう。
3、話題や作業を変える。
4、周りの人にはあらかじめ、「脳卒中を起こしてから、よく泣くけど気にしないでね。もし、泣き始めたら無視してね。勝手に止まるから。」と伝えておく。
5、あらかじめ、活動の計画をしておく。
たとえば、感情易変性が強い場合は、1対1の短い楽しい活動を静かな場所で行う、
その人をストレス下に置かない、
音や込み合っている場所、たくさんの活動を要求されるような環境におかないなどの工夫をする。
大変な活動やアポは、休憩のあと、または、もっとエネルギーがある時にすること、
活動の合間に休憩を入れることなど。
カウンセリング&サポート
脳の損傷の後、失業、運転できない、自立の問題、人間関係、経済、生活の質などが急に変化する。
悲しみ、嘆き、怒り、フラストレーション、落胆や嫉妬、鬱は、共通して起こる感情である。
心理士やソシアルワーカー、精神科医の助けを得て、本人だけでなく、家族や介護者もこのような変化に対するカウンセリングやサポートが必要である。
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*クリスチャンCFS患者の日々の生活を綴っています。また、日本ではまだ医療・福祉制度が十分に整えられていない慢性疲労症候群(CFS)のことを知っていただくために記事を書いています。
*”まーくはうす”では、NPO筋痛性脳脊髄炎の会が主導する国会請願のための署名を集めています。ご協力いただける方は、来年4月30日までになるべくたくさんの署名を集めて、NPO事務局に直接お送りください。以下のリンクから、請願書と署名用紙が印刷できます。 http://mecfsj.wordpress.com/ *イギリスME/CFSドキュメンタリー映画日本語字幕版「闇からの声なき声」DVDご購入、全国無料上映会の情報は、www.markhouse-projects.com まで. DVDの収益は、イギリスME/CFS研究機関に全額寄付されています。 *Facebook&Twitter「5月12日は、慢性疲労症候群世界啓発デーです。May 12th CFS Japan」に登録されると、このブログでは載せていない海外患者会情報や励まし画像を更新しています。ぜひ、ご参加ください。 「慢性疲労症候群」の社会的認知度を高めるため、リツイート、シェアをなるべくお願いします。 |
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研究発表
「慢性疲労症候群/筋痛性脳脊髄炎患者の脳脊髄液中のサイトカイン」
内容の要約
2月26日に受理されたアメリカとオーストラリアの研究者たちによる研究結果によると、18人のME/CFS患者と5人の健康なコントロールグループの脳脊髄液内のサイトカインを調べたところ、27種類のサイトカインのうち、インターロイキン10というサイトカインだけがCFS/ME患者で低下していることがわかった。
CFS/ME患者にみられる炎症性サイトカインの混乱が、神経系の変異を引き起こしているのかもしれないと結論づけている。
インターロイキン10は、先天性免疫と適応免疫システムのほとんどすべての細胞によって分泌されていて、中枢神経系の抗炎症作用に主要な役割を持つが、
このインターロイキン10が低下していることが、CFS/ME患者の微熱などの症状に関与している可能性もあり、今後の更なる研究が期待される。
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