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日本でも大きな議論を巻き起こしている「赤ちゃんポスト」。
実は、メルボルンでも先週、新生児の置き去り事件があったのです。
日本と同様、メディアの取り扱いは非常に大きく、
実は今朝の一面トップもこのニュースでした。


置き去りにされる子ども達の事件は、私たちに何を伝えようと
しているんでしょうか。


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■ 母の日の朝に、冷たい階段で・・


先週の日曜日の母の日の朝。
メルボルン郊外にある病院の前で、生後まもない赤ちゃんが
タオルに包まれて箱の中に入っているのを、職員が見つけた。
当時の気温は8度。
赤ちゃんは、すぐに救急センターへ運ばれ、無事に保護された。
この名前のない赤ちゃんは、「キャサリン」という仮の名前をもらい、
今ではたくさんのおもちゃとお花に囲まれ、病院で天使のように
眠っているという。
又、既に養子縁組を希望する家族が10数組名乗りをあげているらしい。



新生児置き去り事件というのは、児童福祉が充実している
オーストラリアでは非常にめずらしいケースだという。
それに、オーストラリアでは孤児がほとんどいない。
何しろ、育児放棄された赤ちゃんの数より、
子どもを養子にしたい家族の数の方が多いのだから。
実の子がいても、外国から養子をもらう家族も少なくない。
そういう意味では、幸せな国だと言えると思う。



そして、母親が名乗り出るきっかけになってくれれば・・という願いから
児童裁判所は例外的に、赤ちゃんの写真を公開することを決定。
翌日には各新聞の一面トップに、この赤ちゃんの写真が掲載された。


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■ 母親擁護論を展開する豪メディア


シドニーのあるタブロイド紙がこんなタイトルをつけたことから、
この母親についての更なる議論に火をつける結果となった。

" How could she ? " (どうやったらそんなことが・・・)

明らかに母親への非難攻撃のニュアンスを含むこの記事に
対して、全国から反論の声があがった。



「信じられない。母親を槍玉にあげるのは、簡単なこと。」
母親に必要なのは、非難ではなく、サポートだ。」

「なぜ病院の前に置いたのか、それは一番安全で、見つけて
もらいやすい場所だからだろう?駅のトイレや、公園のベンチじゃない。
”見つけてもらいたくて”放棄したのだ。」

「この両親の状況は全く分からない。だから外野から好き勝手なことを
言うのはフェアーじゃない。」




など、一部の保守派新聞を除き、両親を擁護する意見が圧倒的多数だった。
この騒ぎを受けてハワード首相もコメントを求められた。
そしてこの国のトップが言った言葉はこれ。


「シドニータブロイドばかり非難するのはおかしいと思う。
可愛い赤ちゃんにどうしてこんなことを・・と思うのは普通の人の
リアクションではないか。」


何度も言いますが、パブリックコメントを求められた、
首相の発言であって、商店街で歩いていたおじちゃんから
とったコメントではありません。。



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■ そして、事件は意外な展開へ


今朝日曜日の新聞  (写真参照)


そう、お母さんがテレビに映るわが娘を見ているうちに、
耐えかねてホットラインに連絡してきたのです。
ある意味、警察・裁判所の決断は間違っていなかったと言えるでしょう。
でも、実際には彼女はまた電話すると言ったきり、姿を現してはいない。
すぐにでも子どもに会いたいはずのママはなぜ来ない・・?


自分が母だと名乗り出ることで、メディアの餌食になってしまうこと。
州の法律で罰せられるのではないかという恐怖感。
これらが理由ですぐには出てこれないと、語っていたようです。


それを受けて多くの新聞で、
「罰せられることはないから、安心して出てきて欲しい。
あなたを助けるために私たちはいる。」という温かいメッセージを
繰り返していた。
(それも日本とは対照的ですね)



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■ No shame, No blame, No names 〜カリフォルニア州の取り組み〜


オーストラリアにはbaby hatch(赤ちゃんポストなるもの)と
呼ばれるものはありません。
匿名ボックスはドイツが先進国らしいですが、
ここではアメリカの取り組みを少し紹介したいと思います。


カリフォルニア州では、2000年9月
Safely Surrendered Baby Law
(乳児を安全に手放すための法律)が施行されました。
これは、生後3日までの新生児を病院の緊急ルーム、
指定された消防署に、母親は匿名で預けることができる。
この際、「虐待、ニグレクトの兆候がない限り」罪には問われない。
というもの。



病院で赤ちゃんを出産したら、全ての母親はママ支援キット
なるパッケージをもらう。
そこには育児に役立つ情報や、商品サンプルなどが入っているらしいが
それに併せて、この法律について説明してある、
「赤ちゃんを安全に手放す方法」というパンフレットも含まれている
らしいから、日本人には驚きの一言です。



子どもの危険を排除する、親が子どもを育てる自信がない場合は
社会で育てるという姿勢。
さすがこれは、先進国の中で唯一、人口増加をたどるアメリカです。
児童虐待に対する姿勢も、日本と比べると徹底しています。
ある一定年齢以下の、「1人お留守番」が法律違反はもちろんのこと、
幼稚園で同じ服を何日か着ている子どもがいたら、
それも児童相談所への通報の対象となるし、
児童相談所と警察の連携もかなり密接です。
日本とはおお違いですね。。



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■ 後半へ続く・・


2年ほど前に、神戸にある児童擁護施設でボランティアをしていた
ことがありました。
今増え続けている虐待や、こうした置き去りにされてしまった子ども達が
その後、18歳まで過ごすところが、この児童擁護施設という場所です。
実は、病院の前に実際に置き去りにされなくとも、
両親がいても、親から捨てられたと感じている子ども達は
きっと日本中にたくさん、悲しい事実ですが・・います。
後半では、もう少しこの子たちについて、私の経験を交えて
書こうと思っていますので、お楽しみに。



幼い命を救っていくべきだと思う。
ただ、それだけでは、人間は救われない。
そこに預けられてしまった子、
親と一緒に暮らせなくなってしまった子は、
それから長い人生を、親の記憶がある、ないに関わらず
生きていかなくてはいけないんです。



命を救う取り組みは、
「こころを救う取り組み」でもあるのでは、ないでしょうか。

(後半へつづく)

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日本では考えられないことですね。オーストラリアは子育てしやすい国なんですね。早くお母さんが出てきてくれればいいですね。親に捨てられた子供は一生大きな傷を背負っていかなくてはいけないんですよね。癒えることはないでしょうね・・・。

2007/5/25(金) 午後 5:06 rai*bow**242*00


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