親と子を見る

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現代の親と子を苦しませているものは何なんだろう?親子がいい関係を築くためには?を独自の視点で語ります。
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賢い子の育て方なんて本を最近よく見かけますが
「子どもをどう育てるか」より、
「どうすれば子どもはよく育つのか」という発想が、
より大切ではないのかな、という気がしています。


この二つは一見とてもよく似ているんだけれど、
大きく違う点が2つあるように思います。
ひとつ目は、「誰が主役か」、という点です。
「可愛い子には旅をさせろ」という言葉がありますが、
物語のハイライトは旅に出す親心ではなく、
旅する子どもがそこで何を見つけるか、
という発見だということを忘れてはいけないと思います。


そしてふたつ目は、責任に対する考え方。
子どもに責任を持たせるということは、
突き放すということではなくて、
自分の「選択に責任を持たせる」という事です。
私たちが「どう育てるか」という選択肢に、
いつまでもしがみついていると
それは、子どもの貴重な選択肢を奪い取ってしまう結果になりかねません。
我が子には大きな旅に出てほしいという願いは、皆同じです。
それには早いうちから、子どもに舵を取らせる訓練が必要なのかもしれませんね。


そう、それはきっと涙と冷汗の連続かもしれませんが・・(笑)


それでも、その心配をよそに子どもはぐんぐん前進していくものです。
お母さんがいるから大丈夫。お父さんがいるから安心だ。
子どもはそう感じているだけで、自分で舵を取ることを恐れない勇敢な生き物なのです。
選択肢を子どもに預けるときは、
「あなたを信じているからよ」というメッセージが大切だということですね(^^)
けれども、必ず成功しなさいよ!というプレッシャーがあっては
舵を取る手が震えてしまってうまくいきません。
失敗しても、成功しても、予想外のことが起きても、
どんなことがあっても、応援しているよという後ろ盾があってからこそ
子どもは実力を最大限に発揮できるのです。

■ 学園で出逢った子どもたち


学園(私が子ども達に会った児童養護施設)の中で
一際明るくて、サラサラ髪が自慢の5歳のまや。
きっとお母さんも美人なんだろうな、と想像してしまう程
5歳なのに端麗な顔つきをしている。
その子は、2歳を少し過ぎた頃、学園にやってきたらしい。
私は週1度来るような存在だし、子ども達の過去をもちろん
あれこれ聞いたりしないし、
職員の人達へもよっぽど気になったことしか聞かない。



学園には2歳から18歳までの子ども達が暮らしていた。
そこには大きな食堂があって、
日中はそれぞれバラバラの時間に登下校して、
顔を合わせない子ども達も、6時ごろから、
ここに集まってみんな一緒にご飯を食べる。
自然と大きい子が、年下の子の食事の世話をしたり、時々からかったり
和気あいあいとご飯を食べるみんなの姿を、私はニコニコ見ていた。



しばらくそんな子ども達を見ていて、ふと思った。



この子達はお母さんが作ったご飯が食べたいとか・・思わないのかな。
お父さんが鍋奉行する姿とか、
家族の食卓が懐かしいとか、どんなものだろうとか、
思ったりすることもあるのかな・・。
どうしていつも、いつも、こんなに明るく振舞えるんだろう?
どこまでこの子達は強いの・・?
でも、そんなにいつも強いはずないだろうし、そんな時は
誰かに話したりするのかな・・。
一見無邪気に見える、子ども達を見ているうちに
私はなんだか目頭が熱くなった。



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■ でも、ママは悪くないの。


ご飯の後中庭のベンチで何人かの小学生と話をしていたら、
まやが向こうから満面の笑みで走ってきた。
学園の子は、皆スキンシップが大好き。
私にまとわりついては、私の手や足?の取り合いをする。
それがとてつもなく、可愛いんだけど。
そして5歳のまやは、空席になっていた膝の上にすかさず座り、
私がつけていたネックレスに手を伸ばして、こう言った。


「せんせい、これ彼氏からもらったの?」

「ううん、自分で買ったよ」

「そっかぁ。せんせいは彼氏と一緒にお風呂に入るの?」

「えっ・・(?!)なんでそんなこと聞くの??」

「だって、ママも彼氏とお風呂に入ってたよ。」

「そうなんだぁ。まやも好きな人ができたら、一緒に入れたらいいね(照)」

「うん!でもね・・まやはママとお風呂に入りたいな。
でもね、彼氏も大事だから、まやはいいよってママに言ったの。
だからママは悪くないの。」



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■ 社会全体のニグレクト


私は、ここでボランティアをしている期間中、
正直に言うと、何度この子達の両親が憎いと思ったことか分からない。
いい子でいれば、パパやママが迎えにきてくれると思っている子もいた。
まやみたいに、母親に捨てられたのに、それでもママは悪くないと言う。
この子達が、言ってること、そのまま聞かせてあげたいよ。
こんなに、純粋に、自分を必要としてくれている我が子がいるんだよ。
どうやったらそれでも放っておけるの?!
何度も、何度も思った。
悔しくて、仕方なかった。



でも、今は思う。
ニグレクトされた子どもが目の前にいる。親が悪いに決まっている。
そんな単純な話ではないんだと。
今回のメルボルンの赤ちゃん置き去り事件でもそうだったけれど、
全ての議論の中心は、「母親」だった。
まるで子どもの責任は全て母親にあるかのように。
父親ももっと育児に参加するべきだとか、そういうことを
今は言いたいんじゃない。


ただ、社会の目がそうなってしまっているということ。
外出先で子どもの態度が悪いと
「母親のしつけが悪い」とコソコソ言われる。
また、子どもが学校で問題行動を起こしたら
「母親の教育はどうなってるの?」と責められる。
雑誌では、お受験のために子どもを幼児教室へ入れたり、
インターナショナルスクールへ入学させた母親の特集をやっている。



その家族からの、社会からの
「子育ては母親の責任」というプレッシャーの中で、
もがき苦しむ母親が実際にはたくさんいるんだということに気がついた。
ああ・・これは子どものニグレクトだけじゃないんだ。
母親に対する、社会全体のニグレクトなんだと。



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■ 相談してほしかった?


今回、3歳男児が匿名で病院に預けられたことに対する各主要人のコメント


「赤ちゃんではなかったとは、信じられない。事実とすればとんでもない話だ。」(家庭福祉課長)

「3歳ぐらいの子供なら、児童相談所に相談すべき事例」(児童家庭局)

「あってはならないことで大変遺憾だ」(塩崎官房長官)


「子どもを産み育てることは親の責任で、これを軽視されては困る。
難しい問題とは思うが、親にはぜひ名乗り出てもらって、
児童相談所などに相談してもらいたい」 (高市少子化相)


「かねてから申し上げている通り、あってはならないことでございます」
(柳沢厚労相)


「子どもを置く前に児童相談所などの態勢があるので、
悩みがあれば相談してもらいたい」 (安倍首相)



実際に深刻な悩みを抱える人達の耳に、これらのコメントはどう聞こえたのだろうか・・・。



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■ 相談できないのは、相談しない人が悪いんじゃない


私が思うに、本当に、本当に悩んでいる人は相談なんて
なかなかできないんです。
本当に助けが必要な人は、市役所の子育て相談窓口には来ない。
そういう人達の身になって、もっと真剣に考えて欲しいなと思う。
ましては、市民のどれくらい人が、地域の児童相談所の場所を
知っているというのでしょうか。



匿名で子どもを置いた人のことについては、何も分からないけど
ひとつだけ、言えることがある。
それは、誰にも相談できなかった、ということ。
相談できる場所を設けてあるから、それで機能すると考えている
政治家は共感力と想像力が欠落している。
共に感じようと、理解しようとするそういう視点があれば、
ああいう他人事のようなコメントは出てこないのではないかと思うんです。



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■ 最後に・・


私の周りでも、日本で子育てするのは恐ろしくてできない。と
嘆く友人がいます。
ああ、悲しいなぁって思ってしまいます。
確かに子どもを産んで育てるって、責任も、時間も、体力も、お金も、いる。


これだけ私立に行かせるのに教育費がかかるとか、
学校でこんな問題が起きているとか、
お受験ってこんなに大変だとか、
最新幼児教育とか、
頭の良くなる子が育つ家の建て方とか・・


きっと見ているだけで疲れちゃう人もいるんだろうな、と思う。
子どもを産まない選択肢をする人の気持ちも、
少しだけだけど分かる。
だって周りを見渡すと、「子育てはこんなに大変ですよ」
という重いメッセージが溢れているんだから。


子どもがよく育つ環境は、何よりまず
両親が人生を楽しんでいることだと思っています。
だから無理に、何でもかんでも子どものために・・と思い詰めるのではなく、
子どもと一緒に私の人生、僕の人生、楽しむんだ、位が
ちょうどいいのかな、と。
そうしたら、自分の一番良い部分を子どもに見せることができるでしょう?


誰にも相談できなくて、追い詰められる母親、父親をつくりだす前に、
そんな肩の力がふっと抜けるような、
子育てを楽しめるような
温かいメッセージが溢れる地域、社会になって欲しいと思う気持ちが
ますます強くなりました。

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日本でも大きな議論を巻き起こしている「赤ちゃんポスト」。
実は、メルボルンでも先週、新生児の置き去り事件があったのです。
日本と同様、メディアの取り扱いは非常に大きく、
実は今朝の一面トップもこのニュースでした。


置き去りにされる子ども達の事件は、私たちに何を伝えようと
しているんでしょうか。


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■ 母の日の朝に、冷たい階段で・・


先週の日曜日の母の日の朝。
メルボルン郊外にある病院の前で、生後まもない赤ちゃんが
タオルに包まれて箱の中に入っているのを、職員が見つけた。
当時の気温は8度。
赤ちゃんは、すぐに救急センターへ運ばれ、無事に保護された。
この名前のない赤ちゃんは、「キャサリン」という仮の名前をもらい、
今ではたくさんのおもちゃとお花に囲まれ、病院で天使のように
眠っているという。
又、既に養子縁組を希望する家族が10数組名乗りをあげているらしい。



新生児置き去り事件というのは、児童福祉が充実している
オーストラリアでは非常にめずらしいケースだという。
それに、オーストラリアでは孤児がほとんどいない。
何しろ、育児放棄された赤ちゃんの数より、
子どもを養子にしたい家族の数の方が多いのだから。
実の子がいても、外国から養子をもらう家族も少なくない。
そういう意味では、幸せな国だと言えると思う。



そして、母親が名乗り出るきっかけになってくれれば・・という願いから
児童裁判所は例外的に、赤ちゃんの写真を公開することを決定。
翌日には各新聞の一面トップに、この赤ちゃんの写真が掲載された。


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■ 母親擁護論を展開する豪メディア


シドニーのあるタブロイド紙がこんなタイトルをつけたことから、
この母親についての更なる議論に火をつける結果となった。

" How could she ? " (どうやったらそんなことが・・・)

明らかに母親への非難攻撃のニュアンスを含むこの記事に
対して、全国から反論の声があがった。



「信じられない。母親を槍玉にあげるのは、簡単なこと。」
母親に必要なのは、非難ではなく、サポートだ。」

「なぜ病院の前に置いたのか、それは一番安全で、見つけて
もらいやすい場所だからだろう?駅のトイレや、公園のベンチじゃない。
”見つけてもらいたくて”放棄したのだ。」

「この両親の状況は全く分からない。だから外野から好き勝手なことを
言うのはフェアーじゃない。」




など、一部の保守派新聞を除き、両親を擁護する意見が圧倒的多数だった。
この騒ぎを受けてハワード首相もコメントを求められた。
そしてこの国のトップが言った言葉はこれ。


「シドニータブロイドばかり非難するのはおかしいと思う。
可愛い赤ちゃんにどうしてこんなことを・・と思うのは普通の人の
リアクションではないか。」


何度も言いますが、パブリックコメントを求められた、
首相の発言であって、商店街で歩いていたおじちゃんから
とったコメントではありません。。



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■ そして、事件は意外な展開へ


今朝日曜日の新聞  (写真参照)


そう、お母さんがテレビに映るわが娘を見ているうちに、
耐えかねてホットラインに連絡してきたのです。
ある意味、警察・裁判所の決断は間違っていなかったと言えるでしょう。
でも、実際には彼女はまた電話すると言ったきり、姿を現してはいない。
すぐにでも子どもに会いたいはずのママはなぜ来ない・・?


自分が母だと名乗り出ることで、メディアの餌食になってしまうこと。
州の法律で罰せられるのではないかという恐怖感。
これらが理由ですぐには出てこれないと、語っていたようです。


それを受けて多くの新聞で、
「罰せられることはないから、安心して出てきて欲しい。
あなたを助けるために私たちはいる。」という温かいメッセージを
繰り返していた。
(それも日本とは対照的ですね)



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■ No shame, No blame, No names 〜カリフォルニア州の取り組み〜


オーストラリアにはbaby hatch(赤ちゃんポストなるもの)と
呼ばれるものはありません。
匿名ボックスはドイツが先進国らしいですが、
ここではアメリカの取り組みを少し紹介したいと思います。


カリフォルニア州では、2000年9月
Safely Surrendered Baby Law
(乳児を安全に手放すための法律)が施行されました。
これは、生後3日までの新生児を病院の緊急ルーム、
指定された消防署に、母親は匿名で預けることができる。
この際、「虐待、ニグレクトの兆候がない限り」罪には問われない。
というもの。



病院で赤ちゃんを出産したら、全ての母親はママ支援キット
なるパッケージをもらう。
そこには育児に役立つ情報や、商品サンプルなどが入っているらしいが
それに併せて、この法律について説明してある、
「赤ちゃんを安全に手放す方法」というパンフレットも含まれている
らしいから、日本人には驚きの一言です。



子どもの危険を排除する、親が子どもを育てる自信がない場合は
社会で育てるという姿勢。
さすがこれは、先進国の中で唯一、人口増加をたどるアメリカです。
児童虐待に対する姿勢も、日本と比べると徹底しています。
ある一定年齢以下の、「1人お留守番」が法律違反はもちろんのこと、
幼稚園で同じ服を何日か着ている子どもがいたら、
それも児童相談所への通報の対象となるし、
児童相談所と警察の連携もかなり密接です。
日本とはおお違いですね。。



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■ 後半へ続く・・


2年ほど前に、神戸にある児童擁護施設でボランティアをしていた
ことがありました。
今増え続けている虐待や、こうした置き去りにされてしまった子ども達が
その後、18歳まで過ごすところが、この児童擁護施設という場所です。
実は、病院の前に実際に置き去りにされなくとも、
両親がいても、親から捨てられたと感じている子ども達は
きっと日本中にたくさん、悲しい事実ですが・・います。
後半では、もう少しこの子たちについて、私の経験を交えて
書こうと思っていますので、お楽しみに。



幼い命を救っていくべきだと思う。
ただ、それだけでは、人間は救われない。
そこに預けられてしまった子、
親と一緒に暮らせなくなってしまった子は、
それから長い人生を、親の記憶がある、ないに関わらず
生きていかなくてはいけないんです。



命を救う取り組みは、
「こころを救う取り組み」でもあるのでは、ないでしょうか。

(後半へつづく)

■ ごほうびでしつけはできません。


またある日の体験レッスンのこと。
こんどは3歳ぐらいの女の子でした。レッスン終了後、お母さんは
電話を取るためにしばらく外に出られました。
私の教室には絵本やおもちゃが沢山置いてあり、その子はあれを取り、
これを取りとしばらくすると、フロアーがおもちゃの山になっていました。
よくあることなので、私は特に気もせず見ていました。



戻ってこられたお母さんは、短時間で見事に散らかった
部屋を見て、「○○ちゃん、お片づけしましょうね」と
おっしゃいましたが、まだその女の子は絵本に夢中で
動こうとしません。よくある光景ですね。
なかなか言う事を聞かない、お母さんのとどめの一言がこれでした。
「お片づけしないと、アンパンマンクッキーなしよ」


「あらあら・・」私は心の中で思いました。
いや、これもよくあることなのでしょう。
お母さんは片付けるというしつけに「ごほうび」を与えてしまったのです。



■ 理由を説明すると子どもは変わる



確かに子どもが好きなことや、楽しみにしているものを
“エサ”にして行動を促すと、子どもは素早く行動し
効果てきめんのような気がします。
でも、ごほうびを与え続けるわけにはいかないですものね!
「お片付けしなさい」というなら、なぜそれを片付ける必要が
あるのか、ちゃんと説明してあげましょう。

どうして電車の中では静かにするのか、
どうしてお店の中で走ってはいけないのか
なぜパン屋さんのパンは手で触ってはだめなのか
全ての行動には理由があるんだよ、ということがわかれば
子どもの態度は変わってきます。
3歳でもその辺は十分に理解できます。
うまくできたから、「ごほうび」。できなかったら「罰」という方法は
「自分の意思でやっている」という意識を本人がいつまでも
持つことができません。




■ まず親がルールを守ろう


もうひとつ大事なこと。
「一度言ったことは何があっても変えない」ということです。
A君はゲームが大好き。
でもテレビゲームは毎日1時間という約束をママとしました。
あっという間に1時間。止めたくないなぁ・・と思っていたら
「今日は特別に2時間やってもいいわよ」と言うママの声。
やったぁ!どうやら用事で忙しいみたいだ。ラッキー!



こういうことも日常よくあるかもしれません。
でもこの「特別」が実は、とってもクセものなのです。
「今日だけ特別ね」
の言葉は大人の勝手な都合によって生まれた言葉です。
ルールを作ったなら、それを守るのは子どもの前に
まず大人なんですね!破ってしまってから修正するのは
結構大変です。



■ 厳しくしつけることには問題はない



しつけの定義は難しいですが、要するに社会にこれから
出ていく子ども達に、そこで生きていくためのルールや知恵を
身につけてもらうのが目的ではないかな、と私は思います。
だからこそ、その日の、その場の大人の感情や都合でしつけを
してしまうと、うまくいかない。
時々「厳しくしつけしたことを今は後悔しています」と
いう両親がいます。
私は一貫した、厳しいしつけには問題はないと思います。
(人格を否定するような言葉、体罰は勿論子どもを傷つけます。
ここでの厳しさは一貫性を持つということです)


ただ、もしその厳しさが両親の感情によって
左右されていたなら、子どもに伝わらなかった可能性があります。
子どもがなかなか言うことを聞かないと悩んでいるお父さん、お母さんは
一度家族みんなで約束事やルールについて確認し、
子どもだけに要求する感じではなく、私たちも頑張るから
皆で守ろうねと協力する形で
話し合ってみるのもいいかもしれませんね。

前回のお話の続きです。先生にきっちり挨拶する5歳のA君と、
ソファーの端に座ったBちゃん。
どちらもしつけができた子に見えますが、私はなぜかA君の言動に
違和感を覚えてしまいました。



■ しつけに苦しむ親たち


しつけをしなきゃ、外に出て恥ずかしくない子に育てなきゃ。と
一生懸命になっておられるご両親ほど、子育ての悩みがつきない
ように思います。
「この子が変なことしたら、全部私の責任だもの」
「きっちりできないと、外に出すのが恥ずかしい」
だって、今の世の中子ども達に何か問題行動があると、すぐに
「親のしつけが悪い」と言われてしまうんですから・・。
無理はありません。



■ しつけは「しない」


さて、A君とBちゃんのしつけられ方は何が違ったんでしょうか。
まずBちゃんは「なぜ自分がこれをしているのか」
よく理由がわかっています。
A君の場合、もし自分がした挨拶、礼儀の大切さや敬語の使い方を
よく分かっていれば、お母さんがいない所でも、堂々と自然に
話せたんじゃないかな、と思います。
よく考えてみると、私が違和感を覚えたのは彼の礼儀作法や
敬語の使い方ではなくて、「無理しているな」というのが分かってしまう
その表情だったんですね。


Bちゃんが自然とできたことは、お母さん、お父さんや周りの大人が
やっていることと同じです。
だから彼女は違和感なく、自然とできるんです。
うるさく「席に座るときは○○しなさいよ」と言われた訳では
ないでしょう。
大人がやっていることを見て、正しいんだ、良いことだと理解すれば
基本的にどんな子でもできるわけです。



だから頑張って礼儀正しい子に、褒められる子にしなきゃと
目を光らせなくても、大丈夫。
周りにいる大人が「見せて」あげれば、どんな子も自然と
素敵な子に育つはずなのです。




■ だから、しつけは親だけの責任じゃないんです。


皆さんは車が通っていない赤信号を渡ったことがありますか?
まったく自慢になりませんが、私は何度もあります。
でも、絶対に渡らないときもあります。
それは、子どもが待っているときです。
だって、きっと先生やご両親が「信号は青になったら渡るのよ」
といい聞かせているのに、その子たちの目の前で
私がそのルールを破るわけにはいかないからです。
「なーんだ、あのお姉ちゃんだって渡ってるじゃん」
と思われると、親を含め全ての大人の説得力は地に落ちてしまいます。




■ みんなで「子」育てしよう


私たち大人は「自分の子さえできていればいい」
という考えを少し見直す時期に来ているように思います。
周りの子も同じようにとは言いませんが、
せめて正しいことをしていれば「えらいね」と褒めてあげたり、
周りに迷惑なことをしていたら、さりげなく注意してあげたり。
そうした大人が増えたら、必ず自分の子どもにも返ってくるはずです。
「あの子しつけがなっていないわね」と陰口を叩いても
いいことはひとつもありません。


「お母さん、さっき電車にいたおばちゃんに褒められたよ。」
「あら良かったわね。お母さんだけじゃなくて、他の人もちゃんと見てる
証拠よ。」


しつけができてないと親を責める社会より、こんな風に暖かい目で
見守っていく社会であってほしいと思いませんか?
核家族になり、おじいちゃんも、駄菓子屋にいたおばちゃんも、
もう子ども達の周りにいません。
でも、今周りにいる私たちひとりひとりが変われば
それは十分に実現可能だと思うんです。


(最終回へつづく)

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