雪の朝、つらつらと想像が巡った

礼拝堂、集会所、物置薪小屋、八ヶ岳伝道所の三つの建物は雪の中。三好達治 (1900 〜 1964) のよく知られた二行詩「雪」が連想されます。 「太郎を眠らせ、太郎の屋根に雪ふりつむ。/次郎を眠らせ、次郎の屋根に雪ふりつむ」。激しく移りゆく世の雑音を吸い取って、深夜しんしんと降る雪。山の村には変わらない昔からの暮らしがある。 懐かしく、平穏で、木版画のような場面がしっとり心に染みます。 都市育ちの詩人が、山村暮らしの実際を垣間見、衝撃めいた印象を内面化させます。「雪」はその生々しさを控えめに覆う民話ではないのか。 初期詩集『測量船 (1930) 』には「雪」と共に「村」と題された二編の詩があり、その一はこう。 「鹿は角に麻縄をしすべて表示すべて表示

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