谷津矢車観察日記

〜存在そのものに意味はない、意味を決めるのはこれを読んだあなただ〜

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J−NOVEL2016.10号8実業之日本社)、小説すばる2016.10号(集英社)
に縄田一男先生より本作書評を、

サンデー毎日、毎日新聞にて歴史学者の本郷和人先生より本作書評を、

日刊ゲンダイに本作が取り上げられました。

ありがとうございます!




書評は本当にありがたいです。励みになりますね。

「はい、なんとなくむず痒いのですが」

というわけで、張り切ってライナーノーツに行きましょう!
今回は、羽柴秀吉と蜂須賀小六ですが……?

「実は本作の肝になっているのがこの二人、っていうか、蜂須賀小六さんが肝といっても過言ではありません」

そーなの!?

「はい。実は蜂須賀小六さんは拙作『曽呂利!』(実業之日本社)でも書いておりまして。そちらにおいてもかなり重要なキャラというか、軋む豊臣政権を象徴するような人物だったのですが、本作ではその軋みの前日談が描かれている形なのです」

あ、なるほど!
「曽呂利!」においては(ネタバレ含むため文字色反転)織田家に仕えているはずだった小六さんが羽柴に仕えることになってから折り合いをつけきれずにいるところを曽呂利新左衛門に突かれる、(文字色反転ここまで)っていうお話でしたね。
たしかに、本作の問題意識はまさにそこ……!

「はい。実は本作、「曽呂利!」のテーマの一部を突き詰めて成立したというお話でもあるのです」

なんてこった!

「ただ、本作は、小六の悩みを羽柴秀吉にも押し付けたところに意味があります」

ですよね。自分の主君がいきなり死んで、御家の簒奪を行なったわけですからね。良心の呵責とかいろいろあったでしょうね。

「というわけで、めちゃくちゃ鬱になっている秀吉像が出来上がりました。ただ、著者のイメージとしては、小牧長久手の戦が終わったあたりで吹っ切れたのではなかろうかと思います。根拠はないよ!」

でも、ああやって悩む秀吉像は新しいかもですね。

「どうでしょう? 英雄が悩むところなんて見たくないよ、といわれてしまえばそれまでのことのような気も」

うわあ……。乾いた発言だなあ……。

「とにかく、この二人もまた、織田家の家臣だったものが、信長の死によって翻弄されて……、という、ある意味で池田恒興さんと鏡合わせになったキャラクターではあるわけです」

へえ…。
っていうか、今回のお話、結構このお話の核心ですよね?

「どきっ」

続く。

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