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谷津さん、昨日は友人に会っていたようです。
そもそも「谷津さんに友達なんているのか」とか疑問が沸いてきそうですが、まあその辺りはあまり気にしないでやって下さい。谷津さん、交友関係は狭いながら、友人はそれなりにおりますです。
「まったくです」
来たか谷津さん。
「昨日会ってきた友人は大学時代の友人です。Kという友人です」
あのう、『友人のK』じゃあ夏目漱石『こころ』の恋敵の名前になっちゃいますけど大丈夫ですかその辺。
「大丈夫です。きっとKさんと筆者がそういう諍いを起こすことはないでしょう。――とにかく、得難い友人です。なにせ、筆者に絵をくれました」
絵?
「そう。筆者のテクストに『捨てちゃいなシンドローム』っていうものがあるんですが、これのイメージ絵を書いてくれたんです。はいどん」
おお、スゲー!
「そのKさんは、筆者の『捨てちゃいなシンドローム』について、『捨てるカタルシス』を感じてくれたようで、すべてを捨ててしまう快感とその先に潜む絶無を描いて下さいました」
おおー。谷津さんの意図通り?
「全くもって意図通りです。いやーKさん、ありがとうございました」
あれ、ところで谷津さん、その右手にあるものは何?
「右手? ああこれは……烏帽子です」
えぼし?
「ほら、戦場で武士が被ってる帽子ですよ」
ああー、って、それはどうしたんです?
「Kさんからいただきました」
あの、なぜKさんは谷津さんにそんなものを?
「『資料に使うと思って』と満面の笑みでしたよ、Kさん。いや、確かに資料として使うのでありがたいんですが、バッグの中から烏帽子が出てきたときにはさすがに谷津も驚きましたよHAHAHAHAHA」
……さすが谷津さんの友人、なかなかの剛の者である。
PS
とネタにしているのでありますが、谷津さんはKさんに凄く感謝しているのであります。
Kさん、誠にありがとうございます。烏帽子、しっかり資料として使わせて頂きます。
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