はい、種明かし企画第四回です!
さて、今回は誰を……?
「今回は、河鍋暁斎さんとコンドルさんを取り上げようかと」
おお、この二人ですか!
「実を申すと、二人とも書き足りない人物ではあります。意図的に本作でつまびらかにしていない面があるので……」
ああ、たとえばコンドルさんが建築士だということですか?
「なぜそれを!」
そりゃ知ってますよ。日本史なんかでもコンドルさんは習うでしょう?
「たしかに。けれど、実はコンドルにはもう一つの側面があるんです。西洋世界への暁斎の紹介者、っていう」
あ、そうなんですか!?
「はい。河鍋暁斎が今日的な名声を得ていることの一つに、コンドルさんの西洋世界での紹介があったんです。もしコンドルさんがいなければ、河鍋暁斎は忘れ去られていたかもしれませんね。コンドルとの付き合いが、彼の画名を定めたともいえます」
へえー!
「ちなみに、本作においてコンドルが登場しているのはいつも土曜日です」
なんで!?
「コンドルさんは毎週土曜に暁斎さんのところに絵に教わっていたといわれています。恐らくこの日が自由になる日だったのでしょう。裏設定としてお楽しみあれ」
そうなのか……。
で、河鍋暁斎さんに関して隠している事っていったい?
「隠しているというよりは、”強調しちゃった”ということなのですが。
(ネタバレの為文字色反転)狩野派の道統を引き継いでいた狩野派絵師(反転ここまで)という面を前面に出しましたが、彼の魅力はそれだけではないんですよ」
というと?
「戯画なんかもよくしましたし、はしか絵といわれる病気をよけるためのゲン担ぎグッズのようなものも書いています。鯰絵なども残っていますし、戯作の挿画だってやってます。マルチな人なんですよ」
へえー!
「野生の天才、みたいな扱いの人だったようではあります」
で、今回の二人にはモデルになった知り合いとかいるんですか。
「いますよ。コンドルさんの物腰のモデルはある現実での知り合いですし、暁斎さんの理路整然としながらもどこか飄々とした雰囲気は大学時代の某友人をモデルにしています」
谷津さんの周りには、あんなのしかいないの?
「あんなのとか言うなよ! いい奴らだよ!」
というわけで次回に続く。
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