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皆さんは、ICT(information and communication technology)って言葉を知っていますか。日本語で言うと「情報通信技術」と言うのですが、以前はITとも言われていたものです。
コンピューターや携帯電話などさまざまな情報技術の進歩により、私たちの生活は大きく変わってきました。そこでさまざまな分野でICTの活用が注目されています。以前も少し記事にしましたが、その後も含めて紹介します。
観光は、実体験が大事な活動ではありますが、そのための情報入手や手続きも重要で、そこにビジネスチャンスがあります。インターネットの普及で観光地の情報案内や飛行機や鉄道など交通機関、宿泊施設、そして旅行の手配なども簡単にできるようになっています。そこに、携帯電話やスマートフォン、iPadなども加わり、本当に色々な取り組みが増えています。
私は昨年度から「観光教育における携帯情報端末利用に関する研究」を行っています。その一つとして、ゼミ生とともにスマートフォンアプリである「セカイカメラ」を使って、観光地情報の活用法について研究活動をはじめました。
皆さんは、旅行するときには旅行雑誌やインターネット記事などを参考にしますよね。最近では、現地に行って、その場でスマートフォンや携帯でも検索することがあるでしょう。
セカイカメラは、スマートフォンをかざすとその地域のさまざまな情報がエアタグとして視覚的に浮かび上がるシステムを可能にしたソフトです。実際には、使ってみないとなかなかわかりにくいかもしれませんが、観光地での行動やまちあるきを便利に楽しくしてくれるものになっていくと期待しています。
ゼミでは、セカイカメラ内で旅行情報を提供する企業と連携してプロジェクトを進めています。昨年度和歌山県・横浜市・川崎市で実証実験を行いました。
今年は、川崎市をフィールドに「まちあるきと食」という観点から、新たな観光ルートの開発を提案してみようと思っています。川崎市は、都会にありながら観光地としてはあまり認知されてきませんでしたが、最近は産業観光や工場夜景で注目が集まっています。その便利な立地を生かして、気軽に楽しむまちあるきを提案してみたいと思っています。写真は、エアタグのイメージです。昨年、和歌山で撮影したものです。この「体験」「旅情」「グルメ」などのタグを押すと色々な情報が入ってきます。
こういうものをポケットにしまったり、色々な機能があり、使い方次第で、いろいろな可能性があるんですよ。
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JTBの旅行雑誌「るるぶ」というのは、観光時の楽しみの定番「見る・食べる・遊ぶ」のそれぞれの最後の字を略して作ったと言います。前回の記事に書いたように、最近は見るだけでなく「体験する」「学ぶ」ことも重要ですが、「食べる」ことに関しては、やはり観光客にとって大事な要素ですよね。
以前お土産の話題を書きましたが、夏休みが終わった最初のゼミの時間は皆が夏休み中に出かけた先で買ってきたお土産をゼミ生にお裾分けしますが、その量も多いです。(写真1)。なかなか良い文化ですよね。
そして、私は札幌に出張中に、「さっぽろオータムフェスト2011」という食のイベントに参加してみました。北海道内のいろいろな食が、一同に集まって、食べることが出来るので大変な賑わいです。私は、テレビで見て興味を持っていた「十勝芽室のコーン炒飯」を食べてみました。(写真2)高価な食ではありませんので、最近はやりのB級グルメですが、なかなかおいしかったです。
このように、その土地らしい素材を使った日常的なでもやみつきになるようなB級グルメに関心が集まっています。これも地域振興の大事な要素ですね。
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私のゼミでは、毎年3年夏に調査合宿を行っています。
ゼミ生がグループに分かれ、調査を行いたい地域をプレゼンして決めるのです。今年は、高知県に決定!、9/12-15に実施してきました。
全体像をつかむために、県庁にお邪魔し、ヒアリング調査も行いました。また、坂本龍馬関連では、ドラマの影響で、観光地としてどのような変化があり、対応をしているかを調べると共に課題を探ってきました。その他にもいろいろなテーマがありますが、今回は「体験型観光の魅力と課題」について紹介します。
観光は、優れた観光資源(素材)を見て回るという印象がありますが、最近は、自らが体験したり、学ぶことで、その対象をより深く楽しむことに注目が集まっています。
高知でも、カヌー体験とカツオのたたき体験をしました。このどちらも、大変素晴らしいプログラムでした。素材のすばらしさやプログラムの工夫をたくさん発見しました。
一方で、課題や問題にも気づきました。今後報告書にまとめて、受け入れを支援してくださった県庁の皆さんや受け入れて頂いた各施設に提案したいと思っています。
写真1は、カヌー体験、写真2はカツオのたたき体験です。
観光学は、現場に出て、自ら体験し、学び、考える学問です。
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先日、久しぶりに東京ディズニーランド(TDL)に行きました。(写真1)とある大きなイベントで、高校生向けに講義をすることになっていたので、その仕込みもちょっと兼ねていました。
TDLがなぜこんなに人気があるのかを話していくと、ゲストを楽しませる観光ビジネスの工夫がたくさん見つかります。例えば、単なる水飲み場を考えてみましょう。(写真2)どうして、2つもあるのでしょうか?
大きな理由は、バリアフリーと言って車いすへの対応です。スペースもしっかりと取っています。また、子どもにとっても使いやすく、親子でそろって水を飲むとちょうど目と目が合うという話もあります。
建物の工夫、アトラクションの魅力は、実は待ち時間にも工夫があったりします。そして、キャストと呼ばれる従業員が、9割以上アルバイトだと言うことも驚きですよね。それなのに、なぜあんなに素晴らしい対応が出来るのでしょうか。
私の講義の一部を紹介したサイトもあるので、読んでみてください。
これらは一例です。身近な魅力的な施設からも、ビジネスを学ぶことが出来るのが観光学です。
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本学の貿易・観光学科では、観光の専門家を目指して学ぶことが出来ますが、さらに特徴として、高い学習意欲を持った学生は、「観光ホスピタリティビジネスプロフェッショナルコース」で学ぶことが出来ます。このコースは、2年後期のゼミに先駆けて、2年前期から開始される、学部内にある大学院コースのようなものです。
学部の授業は、ゼミのような少数の授業を除いて、一般的には講義形式で、知識を修得するのですが、このコースの学生は、もちろんゼミにも所属しますが、その他の観光専門の授業の半分は、少数のゼミナール形式です。授業では、調べてきたことを発表したり、学生・教員相互に議論をすることも多く、まさに実践的な学習が多くなります。こうして、高度な学習をするわけですが、同時にお互いが大変親しくなったりします。
ということで、今日も2年のプロコースの学生達のリクエストで、産業を観光テーマとする「産業観光」としても知られる、近隣ビール工場に視察に出かけてきました。ビールという商品の製造工程ももちろん勉強になるのですが、その過程を見学し、学ぶスタイルも近年注目される観光の形です。それを実体験してきました。
まだまだ学習は始まったばかりですが、楽しく、しっかりと学ぶことが出来ていますね。観光を学ぶのは、何より楽しくなくてはいけませんね。なんといっても、楽しみを提供するビジネスなのですから。
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