|
自由形という競技は、幅広く、いろいろな顔を持っています。 短距離、中距離、長距離、そして、 「自由」と言うからには、何を泳いでも良いのです。 たとえば、 「50mをバタフライで泳げば、世界で一番速い!」 という自信があるならば、自由形50mでバタフライを泳げばいいのです。 50mバタフライと自由形50mの両方で世界新記録を作れるでしょう。 自由な形、これこそ自由形なのです。 また、一口に自由形と言っても距離によって必要な能力が異なります。 短距離選手には、足の力の強い人が多いでしょう。 泳ぐ距離が短いので、素早いスタートやターンが必要ですし、 モーターボートのように猛烈なキックでスピードをつけなくてはなりません。 つまり、短距離選手は脚力が命です。 逆に、長距離選手は腕の力の強い人が多い。 長距離を泳ぐ上で大切なのは持久力で、 いかに体力を残しつつ、速く泳ぐかが勝負です。 もしも、短距離選手のように 最初からものすごい勢いでキックを打ってしまったら、 すぐに疲れてしまいます。 キックを打つ代わりに腕でグングン進む、これが長距離選手です。 一番難しいのが中距離選手でしょう。 最初から全力でもない、 かといってペースを守ればそれで良い訳でもない。 自分のペースを守りつつ、 どこで勝負を仕掛けるかが鍵になります。 それぞれの特徴をとらえ、長所を伸ばす、 または短所を補う練習をすれば、 きっと速く泳げるようになると思います。 各距離それぞれ特徴はありますが、 どれをとっても同じなのが体の「中心線」がしっかりしていないと うまく泳げないということです。 亀も、ペンギンも、イルカも、魚も、魚を捕まえる水鳥でさえも、 水中で動く時に中心線がぶれることはありません。 水は空気よりも重みがありますから、 陸上で動く以上に力を出さなければ動けません。 真っ直ぐ速く泳ぐためには、中心線が大切です。 また、プールの壁を蹴って、真っ直ぐ伸びた時の体のラインを 「ストリームライン」といいます。 中心線をしっかり保ちストリームラインを上手くとれる人だと、 蹴伸びだけで(キック無しの状態で)25m近くまで進むことができます。 体が「く」の字や横に曲がっていると、 真っ直ぐ進めない上に、距離も伸びません。 泳いでいる時もこれと同じで、 進む方向に体が真っ直ぐ伸びていなくてはなりません。 バタフライや平泳ぎは左右対称の動きなので、 さほど中心線はぶれないかもしれません。 が、交互に腕を動かすクロールと背泳ぎは、 非常に中心線がぶれやすい種目です。 頭を中心にして、肩のローリング(交互に動かすこと)を スムーズにするよう心がけましょう。 肩のローリングは、陸上でも簡単に練習できます。 大きな鏡の前で真っ直ぐ立ち、 足を肩幅より少し狭く開いて、 鏡の中の自分の目を見ます。 そこで、肩を自分のアゴの下まで交互に持ってきます。 この時、前かがみになったり、 片方の肩が上がったりしないように気をつけましょう。 暇な時間を見つけて、練習してみてくださいね! |
【水泳】田島寧子のトレログ
[ リスト ]




