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【野球】荒木大輔のトレログ

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ピッチャーの醍醐味


夏の暑さも遠のき、野球を観戦するにも、
プレーするにも気持ちのいい気候になってきましたね。
依然白熱するペナントレースを前に、
僕らプロ野球関係者は息つくゆとりもありませんが、
球場は盛り上がっています。
みなさんもぜひ、スタジアムに足を運んでみてください。

さて、このブログも残すところあと3回となり、後半戦に突入です。
今回は野球の醍醐味のひとつでもある
駆け引きについて書きたいと思います。

◆ 三振をとる

以前、ピッチャーは速い球で三振をとるのが
究極にうれしいものだとお話しましたが、
三振をとるにはそれ以外にも、タイミングを外す、
きっちりしたところに投げるという方法があります。

タイミングを外すためには、

・速い球を投げたあとに緩い球を投げる
・インサイドに投げて恐怖心を与えて、外へ投げる……

などが考えられます。
ですが、これはあくまでもセオリー。
このままだと、インサイドに投げたら、
次はアウトサイドだと分かってしまうでしょう。
そこを、もう一度インサイドにいってみる。
セオリーをもとに、駆け引きをするのです。


◆ だまし合い

バッターがどんなボールを待っているかを察知することも必要です。
たとえば、バッターのタイミングの取り方を見てみると、
変化球よりストレートを待っているときのほうが始動が早くなる。
そのほんのちょっとした動き方を見逃さない。
それがキャッチャーの仕事でもあるし、
マウンドからピッチャーが見なければいけないことでもあります。

バッターが待っていると分かっている球を投げることもあります。
カウントにもよりますが、
バッターが待っている球をわざとボールゾーンに投げる。
そうすると、バッターはそのボールを待っていたわけなので、
打ちにいってしまう。

逆に、フォームやちょっとした動きで、
ピッチャーの癖を見抜くバッターもいます。
そういうバッターに当たったときは、
ストレートのようなフォームで変化球を投げてみる。

バッターとピッチャーのだまし合いですね。
でも、それがピッチャーの楽しさでもあります。

◆ 相手を研究する

いまの時代、ビデオが大変普及していますので、
相手の動きを撮ってコマ送りにしたり、写真にしたりして
よく研究することができます。
われわれプロの場合は、それをずっと続けなければなりません。
次に対戦するときは相手も研究してくるので、
また新しい策を考えたり、
別の癖を探したりと終わることはないのです。

バッターとの駆け引きはピッチャーの醍醐味です。
バッターの裏をかいたり、裏をかくと思わせて素直にいったりなど……。
そう考えると、バッターと対戦するのがワクワクしてきませんか?



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