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みなさん、こんにちは。 僕のブログもきょうで最終回。 最初はどうなることかと思いましたが、 始まってしまえばあっという間の3か月でした。 少しでもみなさんの助けになっていればうれしいのですが……。 最後は「キャプテンシー」について書こうと思います。 アトランタ五輪の代表チームのキャプテンに指名されたとき、 はじめは断りました。 チームには僕よりももっとしっかりしたタイプがいたし、 何より自分は自分で自由気ままにやれたほうが 楽だと思っていましたから。 でも、いざ任されてみると、責任感みたいなものも出てくるし、 「俺がやらないと」という気持ちになりました。 キャプテンにもいろいろなタイプがいると思いますが、 僕はピッチで自分のプレーをすることで引っ張るタイプでした。 今もそうですが、冷静に分析して、 言葉で伝えたりするのは苦手ですね。 ふだんから細かくいろいろ言うより、 本当に何かあったらまとまればいいかなと思っていました。 それでうまくいったのは、僕のことをわかっていて、 細かいところをサポートしてくれる人がいてくれたから。 きつい言い方になってしまったときでも、 「ゾノはこんなふうに考えているんだろう」と思ってくれる人がいたからです。 もちろん、苦労もありました。 やはりキャプテンとしての責任があるから、 負けてしまったり、自分のプレーがよくなかったときでも、 試合の後はインタビューを受けなくちゃいけなかったり…… キャプテンじゃなかったら、 嫌なときはプレスの人たちの前を素通りしていましたね、きっと。 でも、そういうことが自分を育ててくれたんだなとも思うんです。 自分がしっかりしなくちゃという気持ちになったし、 いいプレーをしてチームをまとめていかないと、って 考えるようにもなりましたから。 会社とか何かの組織でも同じだと思います。 自分のためだけじゃなくて、 みんなと一緒にやっていくんだぞっていう気持ちがあれば、 それは自然ににじみ出てくるものですよね。 人は意外に見ているものです。 上の人間のそういう姿を見て、 ついていこうとか、がんばろうと思うものなんじゃないでしょうか。 いま思うと、僕にもそういう気持ちがあったんでしょうね。 自分だけが目立ちたいというのはなくて、 「こいつらと一緒に……」みたいな。 自分ひとりでできることなんてたかが知れてます。 「みんなで」という気持ちはすごく大事だと思います。 それと、最近は「アツイ奴」が減ってきた気がします。 冷静というのとはちょっと違って、 何かさめているような感じとでもいうか。 とくに若い人たちには、「俺やります!」みたいな 熱い気持ちをもっともっと持ってほしいですね。 なんだかちょっとお説教っぽくなってきちゃったかな。 最後にもうひとつ、みなさんへのメッセージをお伝えして、 僕のブログを終わりにしたいと思います。 フットサルでもサッカーでも、 これまで以上に楽しくプレーしてください。 仕事や勉強が大変なときもあるでしょうが、 そんなときこそサッカーでリフレッシュしてください。 仕事も勉強もしっかり、サッカーもしっかり。 今後は日本サッカーと世界の懸け橋になれるように頑張っていきます。 3か月間ありがとうございました。 |
【サッカー】前園真聖のトレログ
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みなさん、こんにちは。 今日は前回に続き、 「平常心」についてのお話から始めようと思います。 「平常心」って、口で言うのは簡単ですが、 スイッチを切り替えるように 「平常心」になれるわけではないですよね。 やはりそれには、 ちゃんと練習をやってきたんだという自信が必要です。 自分はここまでやってきたんだから、 安心して試合を迎えられんだって気持ちがないと なかなか平常心ではいられません。 ところで、僕はものすごく練習をやってきたほうでは なかったと思います。努力家でもなかったし、 どっちかって言うと練習は嫌いなほうでしたね(笑) 昔は、3時間でも4時間でも長く練習するほうがいいと 言われていましたけど、僕はたとえ1時間であっても、 しっかりとした目的意識をもって練習に集中できるのならば、 そのほうがいいと思っていますし、 実際そういう練習をしてきたわけです。 その中で自分に力がついてくるのを実感できていたので、 舞い上がったりすることなく試合に臨めていました。 自信を持つことができたんでしょうね。 それは「誰よりもたくさん練習したんだ」 というような量の問題ではなかったと思います。 さっきも書いたように、 僕はものすごく練習をするほうではなかったわけですから。 たぶん、どれだけ集中してできたかということに 自信があったんですね。 蹴ることひとつを例にとっても、 50本蹴って何本狙ったところに当たったかではなくて、 10本をとにかく集中して全部当てるつもりで蹴るほうがいい。 人間は何時間も集中しつづけることはできません。 しっかり練習する1時間は、 だらだら練習する3時間よりも価値があります。 仕事の場合でも、 パソコンの前に6時間も7時間も張り付いて残業するよりも、 集中してバッとやったほうがいいんじゃないかと思います。 次回はなんと最終回になります。早いものですね。 引き続きお付き合いください。 |
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遅ればせながら、新年明けましておめでとうございます。 みなさんはどんな年末・年始を過ごしましたか? 去年最後のブログでも書いたように、 僕は「全国高校サッカー選手権」の解説をしていました。 鹿児島出身の僕としては、 神村学園が初出場で国立行きを決めたのが印象的でしたね。 神村学園の竹元監督とは幼稚園、小中高とずっと一緒で、 鹿実では僕が2年のとき3年でキャプテンだったんです。 下宿先も同じで、よく“しごかれた”覚えがあります(笑) 昔から知っている先輩が 監督として国立に戻ってきたのはすばらしいことだし、 僕もすごくうれしかったですね。 鹿児島県大会を勝ち抜くだけでも大変なことなのに……。 国立でプレーした選手が監督として国立に帰ってきたのは、 竹元監督が初めてだとか。 本当にすごいことだと思いました。 2007年最初のブログでは、 「駆け引き」についてふれてみたいと思います。 現役時代、僕はつねに相手の裏をとることや 相手の嫌がるところにパスを出すことを 考えながらプレーしていました。 僕もそうですが、どんな選手にもクセはあるものです。 「好み」と言ってもいいかもしれません。 同じチームと何試合かやっていると、自分がマークする人、 自分をマークする人が決まってきたりしますよね。 そうすると、相手のクセも見えてきて、 がぜん、駆け引きが面白くなります。 「こいつはこういうプレーが得意だからこう来るだろう、 じゃ自分はその裏をかいて……」とか、 「いま相手は僕が右にパスを出すと思っているだろうな、 じゃ左に出してやろう」とか、 言葉は悪いですが、相手をだましにいく。 これがうまくいくと、本当に楽しい。 ボールをもらうときも、ただ走ってもらうだけじゃなく、 もらってから右に行くように見せかけておきながら、 逆に行くとか……つねに相手の裏を突いていくというのは、 サッカーをプレーするうえでとても大事なことです。 相手の裏をかくこと、それがサッカーにおける 「駆け引き」ではないかと思います。 とはいっても、 サッカーの試合はとてもスピーディに進行するので、 なかなか相手が何を予想しているかなんてことは 考えられないものです。ある意味、 サッカーをやっていていちばんむずかしいことかもしれません。 僕も最初のうちは、自分のことで精一杯でした。 毎回一度は書いているような気がしますが、 やはりこれも、実戦を重ねていくなかで身につくことなんですね。 皆さんに心がけてほしいのは、平常心でいること。 何かアピールしてやろうとか、 いつもと違うところを見せてやろういったことを 考えていると、どうしたって舞い上がっちゃう。 判断が狂ってミスにつながります。 いつもと同じ気持ちで試合に向かってください。 平常心を保つことができれば、 試合経験の多い少ないに関係なく、冷静になれるし、 冷静になることができれば、相手のことを見る余裕も生まれてきます。 次回ももう少しだけ、「平常心」について書きます。 |
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みなさん、こんにちは! きょうは攻めにまわったときのプレーについて、 お話しようと思います。 ところで、このブログの読者の中には、 子どもたちにサッカーを教えている人もいると思います。 本題に入る前に、僕が子どもたちにサッカーを教えるなかで 大切に思っていることを紹介させてくだい。 これまで何度も書いてきたことですが、 サッカーは個人の判断力がカギを握るスポーツです。 ボールが自分のところに来て、次に何をするかは、 0コンマ何秒という時間のなかで判断をしなくちゃならない。 その判断力をやしなうには、実際に試合のなかで さまざまな局面を経験していくことがもっとも有効なわけですが、 だからといって、コーチとして何もできないかというと、 そんなことはありません。 僕の場合、練習中に「ここが大事」と思える場面があったら、 必ずそこでプレーを止めることにしています。 その場で「何で2人に囲まれているのに、 ボールを持っちゃうんだ。そういう不利な状況だったら、 味方に出したほうがいいだろう」とか言うわけです。 そのまま流してしまって、後になってからその話をしても、 子どもたちは返事はするけど、本当のところどこのことを 言われているのかわかってないんですね。 だから、気になったことはそのつどその場で言う。 けっこう大事なことだと思います。 さて、攻撃の話に移りましょうか。 ボールを持ったら、まずは相手ゴールのほうに向くこと。 守備のときの逆ですね。 自分ができるだけ攻撃しやすい体勢に持ち込みます。 その後の選択肢は、とても大ざっぱな言い方をすると、 ドリブルをして1人で相手をかわしていくか、 味方を見つけてパスを出すか、の2つです。 どちらを選ぶのか、短い時間のなかで判断をくだします。 時には、どちらも無理ということもあります。 そんなときはボールをキープします。 ボールの出しどころがないのに、無理に蹴っても取られてしまうし、 強引にドリブルにいってもやはりとられてしまうのがオチです。 キープしているときは、 相手とボールの間に自分の体を入れてブロックし、 できるだけ相手からボールを遠ざけます。 守備をしているときにボールがどこにあると 取りにくかったかを思い出せば、 どんな体勢をとればいいかは自然にわかると思います。 僕のブログも、今年最後になりました。 年末年始、みなさんはどのように過ごす予定ですか? 僕は「全国高校サッカー選手権大会」の解説をします。 「高校サッカー」はお正月の風物詩のひとつにもなっていますよね。 みなさんも時間があったら、 ぜひテレビで高校生たちの熱戦をごらんください。 よいお年を! |
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きょうはディフェンスについてお話したいと思います。 ディフェンスは日本語にすると「守備」。 「守って備える」って、 なんだか受け身な感じがしてしまいますが、僕はディフェンスって、 「自分たちが点を獲りにいくために相手ボールを奪いにいく」ことで、 ある意味、攻撃の1つの形だと思っています。 昔から言われているディフェンスの鉄則に 「前を向かせない」というのがあります。 これは永遠不変の鉄則です。 だから、なんとか前を向かせないようにする。 でも、向かれてしまうときもありますよね。 そんなときはどうすればいいのでしょうか? 1回でボールを獲りにいかないことです。 ただがむしゃらにいっても、かわされてしまいます。 けん制しながら相手を見て、相手の動きを遅らせる。 そうすれば、味方もサポートに来ることができます。 そして、その相手が次に何をしようとしているのか、 誰にボールを出そうとしているのかを予測して、 ボールを獲りにいく。つまり、インターセプトです。 ここで大事なのは、前回もお話した 個人の「状況判断」になります。 サッカーはチームスポーツですが、 個々の判断にゆだねられる局面がとても多いんです。 たとえば、これを狙ってボールを奪えれば ビッグチャンスになるという局面で、 多少のリスクを冒してでも行くかどうかを 決めるのは個人の判断力です。 サッカーにはそういう場面がたくさんあります。 その積み重ねの90分といってもいいくらいです。 ちょっと話がそれますが、ピッチの中では、 あちこちでそういう状況判断が行われています。 サッカーを観戦するときも、 ボールを持った人だけに注目するのではなくて、 それぞれの選手がどういう判断をしているのかを見るようにすると、 サッカーを見る楽しさがもっと広がると思いますよ。 ここまで、「個人の状況判断」ばかりを連呼してきましたが、 だからといって、個人が勝手に自分の判断ばかりに 頼って動いていたら、チームはばらばらになってしまいます。 そこで必要なのはチームとしての「意志統一」です。 たしかに瞬間の判断を下すのは個人です。 でも、ほかのメンバーがその判断を即座に理解し、 それをサポートしなければ得点に結びつけることはできません。 ですから、チームとしての決め事も必要になります。 ベースとしてチームの「意志統一」があってはじめて、 個人の状況判断が生きてくるんです。 |





