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自分で局面を打開していくドリブルは、 見ていてもカッコいいものです。 僕の場合も、マラドーナの影響が強かったですから、 ドリブルにあこがれました。 とはいっても、試合となると、 ドリブルする場面ってそれほど多くない。 やはりパスのほうが多いんです。 で、きょうはパスとパスを出すときに不可欠な 状況判断についてお話しようと思います。 前回も書きましたが、まずは近い距離で正確に 相手の足もとに蹴れるようなることが大切です。 そして少しずつ距離を広げていき、 遠くにいる相手にも正確なパスを蹴れるように練習します。 距離が長くなれば、蹴り方も変わります。 飽きずに地道に、練習を続けてください。 練習のときとは違って、実際の試合では、 まわりに相手チームの選手が何人もいる中で パスを出さなければなりません。 そういうときにまず必要なのが、 思ったところに正確に蹴れる技術なわけです。 そしてもう1つ必要となるのが、状況判断です。 ボールを持ったとき、次に何をするかを決めるのは、 0.0何秒の判断です。 「こうしようか、それともああしようか」なんて、 迷っているヒマはありません。 ここで一番大事なのは、周りを見ていること。 それも、蹴るときに見たのではもう遅い。 ボールが来る前にしっかり周りを見ておいて、 ボールが自分のところに来たら即座に判断して蹴るんです。 判断よりもむしろ予測のほうが重要と言ってもいいですよね。 少し視野を広げてみてください。 あそこにボールを持っている人がいて、 味方の選手や相手の選手がどう動いているか、 あるいは動こうとしているかが見えてくれば、 じゃあ自分はこっちにボールを出そうという答えが、 自然に出てくるようになりますから。 こういうことは、実際に試合に出ないと なかなか身につかないものです。 たとえば4対4とか、相手をつけて練習することはできますし、 そうした練習は非常に大切です。 でも、やっぱり実戦にはかないません。 相手プレッシャーの厳しさも、 自分の緊張感もまるで違うからです。 だからこそ、試合に出たときには ただボールを追いかけるのではなく、 目的意識をもってプレーしてほしいと思います。 自分の技術の向上につながるだけでなく、 もっともっとサッカーが楽しくなるはずです。 |
【サッカー】前園真聖のトレログ
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11月も後半に入りました。 Jリーグも残すところあと2試合となり、 とくに優勝争いをしているチームのサポーターのみなさんは、 ワクワクドキドキしながら毎日を過ごしているのではないでしょうか。 J1はもちろんですが、J2の戦いも熾烈をきわめていて、 僕がかつて在籍していた横浜フリューゲルスと 同じホームグラウンドである横浜FCを含めて、 上位3チームが激しい首位争いをくり広げています。 J2の場合はJ1への昇格がかかっているだけに、 その厳しさはJ1とはまたべつの側面があり、 僕もいま、そのしびれるような戦いを ドキドキしながら見守っています。 さて、シーズンはそろそろ終了ですが、 僕のブログは本格的にトレーニングの話に 入っていくことにしましょう。 まずはストレッチで体をほぐすことから始めてください。 その後、ボールを使って軽くリフティングをするなどして、 さらに体を温めます。 ところで、前回も書きましたが、 僕はいま、幼稚園と小学校に通う子どもたちを対象に サッカー教室を開いています。 教室にやってきた子どもたちは、 当然すぐにボールをさわりたがります。 でも、最初から思いきり蹴ったりすると筋肉をいためてしまうので、 まずはボールを使わない練習で体を温めさせています。 たとえばステップやスキップ。 僕はこれまで、そういうことは教わるものではなく、 自然に身につくものだと思っていたのですが、 そうではないんですね。 いまの子どもたちは、僕らのころにくらべると体はずっと大きいけれど、 基本的な身体能力とでも言えばいいのかな、 リズム感とかバランス感覚に欠けているんです。 走り方のバランスがすこしへんだったり、運動能力の低下を感じます。 そういうこともあって、ウォーミングアップをかねて、 ボールを使わない練習をしているわけですが、 これは大人の場合にも効果的です。 このブログを読んでくださっている皆さんの中は、 ウィークデーは仕事で忙しくしていて、 週末にサッカーを楽しんでいる人も多いと思います。 そういう人の場合は、ステップやスキップで体をよくほぐしてから ボールを使った練習に入っていったほうがいいですね。 ケガを予防することにもつながりますから。 体が十分に温まったら、ボールを使った練習です。 まずは基本的なパスの練習から。 2人組になって、相手の正面に蹴ります。 短い距離でしっかり相手のところに蹴れるようになることが大事です。 あたり前のことですが、 短い距離でゆれずに真っすぐ相手に届かなければ、 サイドチェンジをするときのような長いボールを 正確に蹴れるようにはなりません。 だから僕は、子どもたちには徹底的にこの練習をさせています。 パス練習がすんだら、次はドリブルに移ります。 コーンを並べて、その間をジグザグにドリブルしていく というのが一般的でしょうか。このときも、右足だけで蹴ったり、 左足だけとか、あるいは足の裏を使ってと、 基本的なことをきっちり練習してください。 くり返しになってしまいますが、基本的なことを大切にする。 それを忘れないでください。 次回はもう少し実践的なことについてふれたいと思います。 |
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みなさん、こんにちは。 前園真聖です。 今日から約3か月、8回にわたって、 サッカーのトレーニングについてお話していこうと思います。 どうぞよろしくお願いします!! 僕は小学校1年生から、 地元のスポーツ少年団でサッカーを始めました。 もともと6歳上の兄貴がやっていて、その影響ですね。 どうやら物心ついたころからボールを蹴っていたらしくて、 サッカーをするのは自然の流れだったんだと思います。 それからずっと、サッカーをやってきました。 プロ選手としては去年引退しましたが、いまは解説をしたり、 幼稚園児、小学生にサッカーを教えています。 サッカーと離れることはありません。 僕にとってサッカーは好きで続けてきたものです。 正直に言えば、高校時代に練習が厳しくてちょっとだけ 「嫌だな」とか「やめたいな」とか思ったこともあったけど、 でもきつい練習でいくら疲れても、 やっぱり次の日はサッカーをしたかった。 そういう思いがあったらから続けてこれたと思うんですよね。 もちろん、勝つことも大事でしたけど、 まずはサッカーを楽しみたいと思ってました。 これからもその気持ちは変わらないし、 だからずっとサッカーを続けていくつもりです。 僕が子どもの頃のアイドルはマラドーナでした。 当時はいまと違って、海外のサッカーを簡単に見ることは できませんでしたが、友だちからビデオを借りて、 それこそテープが擦り切れるほど、釘づけになって見ていました。 マラドーナのドリブルもよくまねしていましたね。 いまの子どもたちだと、ロナウジーニョとかロナウドとかを見て、 ああいうフェイントができるといいなとか、 あんなふうにシュートが決められるといいなって、 まねしたりするでしょう? 僕はまねすることって、すごく大切だと思うんですよ。 憧れの人がいるってことは、もっとじょうずになりたいっていう 気持ちの基本になるはずです。 僕にとってマラドーナがそうだったみたいにね。 さっきも書きましたが、 僕はサッカーが本当に好きだから続けてきました。 たとえば試合に負けたりしても、 思いどおりのプレーができていたりすれば 「きょうはやったな」って気持ちになれたんですよね。 いつも「こんなプレーをしたい」というイメージがあって、 それを追求してたし、できると楽しかった。 もっとがんばろうって思えました。 楽しさやうれしさがないと上達していかないと思います。 だから、これを読んでくれているみなさんには まず「サッカーを楽しんでほしい」と伝えたいですね。 僕もいま、子どもたちには「サッカーって楽しい!」って 思ってもらいたいという気持ちで、サッカーを教えています。 |
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前園真聖(まえぞのまさきよ) ≫ 生年月日 : 1973年10月29日 ≫ 出身地 : 鹿児島県 ≫ 主な経歴 : 鹿児島実業高校〜横浜フリューゲルス(1992年〜1996年)〜 ヴェルディ川崎(1997年)〜サントス(ブラジル:1998年)〜 ゴイアス(ブラジル:1999年)〜湘南ベルマーレ〜 東京ヴェルディ1969(2001年〜2002年)〜安養LG(韓国:2003年)〜 仁川ユナイテッド(韓国:2004年) 1992年に鹿児島実業高校から横浜フリューゲルスに入団。 1994年にはU-21日本代表に選出され、 アトランタ五輪を目指すとともに、A代表にも選出された。 のちに日本サッカー協会の方針によりオリンピック予選に専念し、 主将として日本の28年ぶりのオリンピック出場をはたす。 本大会ではブラジルを破る大金星をあげた 「マイアミの奇跡」の立役者のひとりとなった。 その後、ヴェルディ川崎をはじめとするJリーグや
韓国のチームでプレー、2004−2005シーズンを最後に引退。 現在はサッカー解説者として活動するかたわら、 サッカー教室を開くなど、サッカーの普及促進活動を展開している。 |




