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【野球】与田剛

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こんにちは、「トレログ」編集部です。記念すべき第1回目の更新は、元プロ野球選手で、現在は野球解説者として活躍中の与田剛さん。剛速球を武器にしていた与田さんが教える、トレーニングの極意とは?

 初めまして、プロ野球解説者の与田剛です。かつてプロで11年間、速球を武器にピッチャーとしてプレーした私の経験を紹介する中で、将来の夢を抱く球児の皆さんが、何か成長のためのヒントを見つけてくれればと考えています。

 野球に日々取り組む皆さんの中には、将来はプロの選手になりたいという夢を持っている人も数多くいると思います。松坂大輔投手が今年ボストン・レッドソックスに入団しましたが、夢大きくメジャーに行きたいと考えている人もいるかもしれません。

野球選手として、大きくスケールアップするためにはどうすればいいのでしょうか。まず大事なのは、「己を知る」ということです。投げ方もそうですし、捕り方、打ち方のすべてに当てはまります。うまくなるためには、自分の姿が野球選手としてどのように動いているのかを知らなければなりません。

自分より技術的に優れている人の動きを基準にするのもいいでしょう。例えば、脚の速い人が、むちゃくちゃな走り方をしていることはないと思います。うまい人と自分の動きを比べ、真似することも良い練習になります。私自身も、プロ野球を見てピッチャーの投げ方を真似してみたり、自分のフォームを鏡で見て、それがプロの選手とどのくらい違うのかを理解するようにしていました。打ち方でも同じやり方ができると思います。そして、真似てみる際に、まず自分の形を知らなければ、基準となるものがわかりません。「己を知る」ことから、すべてが始まるのです。

 動きを意識し、目で見て理解すること。これは練習が終わり、自宅に帰ってからでも取り組めることだと思います。大きな姿見の鏡がなくても、窓ガラスがあれば見ることはできます。今日やった練習を振り返って、あのときのフォームはどうだったのか、確認をするようにしましょう。

 勉強と同じで、「予習」と「復習」が大切です。ただし、長時間をかけてやる必要はありません。最も大事なのは、できる限り毎日続けられる量と時間で行うということです。体に覚えさせることがスポーツでは重要ですから、例えば3日続けても1日休んでしまったのでは、体が動きを忘れてしまい、体に思い出させるのに時間がかかってしまうのです。今できる、無理のない範囲での量と時間というのが目安になります。苦痛な気持ちになってしまうようでは、続きません。

 今日意識して取り組んだ練習を、家に帰って復習してみる。そうすると、うまくいかなかったポイントが見えてくると思います。プロのレベルであっても、うまくいかないことはあるものです。うまくいったところはそれをレベルアップしていけばいいですし、うまくいかなかったところは、次の日にはどういう形で、どういう動きを意識して練習していくのかを考える。練習の「予習」を行うわけです。

 私の場合も、武器であった速球は非常に長い年月をかけて磨き上げたものです。何か「これをやれば速くなる」といったような、即効性のある練習法があるわけではありません。毎日毎日の練習で、少しずつ身につけていったのです。私の場合、練習に取り組む上での意識は「速い球を投げられるためにはどうすればいいか」しかありませんでした。その上で、付随する要素として、速さだけではなくコントロールも必要、変化球も必要と、その都度課題を見つけ、練習するようにしていました。

 速球もそうですが、短期間で身につけられるようなことは何一つないのです。そんなに甘いものではない、ということは大前提として知っておいてもらいたいですね。

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