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毎週火曜日更新! アスリート6人が教えるスポーツ・トレーニング方法

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今回はゴールキーパーとして、世界中の選手とフィールドで対峙(たいじ)してきた小島さんならではの「ストライカー論」が繰り広げられます。

イメージ 1 国際舞台の試合でも、日本代表のシュート力、決定力について取り沙汰されることが多くあります。まず言えることは、日本の風土、文化自体が、「失敗すると怒られる」文化なのだと思います。だから選手はシュートを打たない。ゴールの枠を外すなどしたら、すごく怒られてしまうわけです。外国の選手は、そうしたことはまったく気にしません。10本打って8本外しても、2本入ればいいや、くらいに考えているのです。

 ストライカーを育てるという観点から考えれば、子供のうちは逃げずにどんどんシュートを打っていくよう教えていくべきでしょう。打って外したことを怒るのではなく、シュートを打てる状況で打たずにパスを選択した選手に、点を取りにいく大切さを言い聞かせていくようにしなければいけないと思います。「もっと良い状況の選手がいたじゃないか」などと言い始めると、選手は絶対に打てなくなるもの。そうしたことは、プロになってから考えればいい話なのです。

 プロに入り、勝負の世界になってくると、角度の無い位置にいる自分がシュートを打つよりは、真ん中の完全フリーの選手の方がゴールを決めやすい、という選択をすることもあるでしょう。しかし、ゴールキーパーの立場から見ると、シュートを打たれなければ、キーパーは楽なのです。自分の前にいるディフェンダーが、こちらに向かってシュートを打ってくることはありません。となると誰が打ってくるのかと言えば、相手のフォワードしかいません。そうした選手が、シュートを打てる場面にもかかわらず、パスを出してくれたのなら、それだけで助かるのです。

 「怖い選手」というのは、常にゴールキーパーの私の位置を見て、機会をうかがっている選手です。極端なことを言えば、ハーフウェーラインからであっても、私の位置が悪ければ、ボールを止めた瞬間にシュートを狙ってくる。そうした選手は嫌ですよね。

 そういう意味では、歴代の優れたフォワード、現代で言えばカズ(三浦知良)でしょうか、彼らは試合で対戦すると、気持ち悪いくらいに私を見ていますよ。「俺に気があるんじゃないか」と思うくらいです(笑)。

 ゴールキーパーとしては、私の位置を見ていないフォワードに対しては、私の位置がわかっていないのですから、思い切って前へ出られます。逆に私の位置を常に把握しているフォワードに対しては、まずシュートを警戒しなければなりませんから、1歩下がって構えることになり、結果として次の動きが1テンポ遅れることにもつながるのです。

 シュートについて、様々な技術があるとは思いますが、ゴールを狙う気持ち、シュートを打つ気がなければ、どんなに良いキック、強いシュート力を持っていたとしても、ゴールにはつながらないのです。サッカーは、点を取り合うスポーツなのですから。

 あとは、空いているところ、キーパーの手の届かないところに決める、ということ。外国人選手はこの点が非常に優れています。「このコースに、このスピードで蹴ればいい」ということを熟知しているわけです。日本人は、きれいに蹴りたがることが多くありますが、サッカーでは、腕以外の身体のどの部位であっても、「入ればゴール」なのです。

良いフォワードとは、ゴールを決められるフォワードのこと。「ちゃんと蹴れる選手」のことではありません。「蹴る」こと以上に、「入れる」ことを意識してプレーすることも大切なことではないでしょうか。

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情報化がめざましい現代では、トレーニングに関する情報もあふれています。「ベストの練習法などない」という与田さんの言葉からは、情報に左右されず自分で考えて訓練することの大切さがわかります。

 練習においては、今できることを少しずつやっていければいいと私は考えています。学校の授業でもよくあることだと思いますが、例えば40人の子供がいて、そのうちの20人は塾に通っているといった場合です。そうした子供は、学校の授業よりも先行して予習をしています。学校の授業内容を、1ヵ月も前に塾で習っている、というときに親が出てきて「もっと先に進めてくれ」などと要求したとします。しかし、クラスの残りの20人は塾に行っていないのですから、授業の内容も初めて見聞きするものばかりです。できる子ばかりに合わせてしまえば、ほとんどの人間がおいていかれてしまうのです。成長のスピードも、それぞれの子供で異なります。指導者はチームを強くすることばかりではなく、広い視野で周囲を見回せるようでなければならないと思います。

 ただし、子供に対して過保護になってもいけません。情報を与えすぎると、人は迷うものです。例えば5つトレーニング方法があるとなった場合、1年間の中でその5つすべてに取り組みたくなるのです。1つしかなければ、とりあえずその1年はその1つに集中することができます。指導者があまりにも「頭でっかち」になり過ぎ、結果を出そうとして短期間に詰め込みすぎては子供たちも迷ってしまいます。

 たくさん選択肢があれば、その中からベストのものを選ぶことができる、とは私は考えません。ベストとは、結果からさかのぼっていって初めてベストだとわかるもの。「結果が良かったからそれがベストだった」と思えるわけで、トレーニングを選ぶ段階で「これがベストだ」と選べるとは思えません。この練習に取り組めばどうなるかはわからない。運命的な選択とも言えるわけです。

 今思い返してみると、私が学校に通っていた当時は、情報はさほど多くありませんでした。足腰を鍛えるためにタイヤ引きをやる。冬場は硬式ボールを軍手1枚でキャッチボールし、全力のノックを受けるのです。今の時代からはナンセンスとすら見える練習でしょう。こうした私がかつて取り組んでいたトレーニング方法によって、もしかしたら伸びる子もいるかもしれません。しかし、逆に潰れてしまう可能性もあります。後者を考える人が多いと思います。

 そうしたとき、中学生ではまだ難しいでしょうが、高校・大学の段階になれば、自分で決めた自分が責任を持つ練習を信じてやっていくしかないと私は考えます。企業でも、「これをやれば100%儲かる」などという話はありません。しかし、結果までの過程における自分の決断と準備があるかどうかが最終的には大切になってくると思います。仮にミスをしたとしても、その後につなげていけるかどうかに関わってくるのです。

 日々自分で考える訓練を積んでいけば、いずれ自分に合った理論というものが多かれ少なかれ見えてくるもの。まさにこの点を、指導者は見ていってあげなければなりません。子供たちのそうした力を引き出すための厳しさと優しさを持つことが重要です。

 デレック・ジーターは8歳のとき、ニューヨーク・ヤンキースの試合を観て「絶対このチームに入る」と思ったそうです。興奮のあまり、ベッドに入っても眠れない。夜中に親の寝室へ行き、「話がある」というのです。すると親は、夜中にもかかわらず電気をつけ、息子を座らせ、それがどんなに大変なことなのかをきちんと話して聞かせたのです。

 今やジーターは大成功を収め、それまでの道のりをたどることができます。しかし当時のジーターには、成功までの道は見えていなかったはずです。スポーツ選手であれ、起業家として成功した人であれ、スタートの時点ではまったく将来が見えないところから始まっている。私も、これからどうなっていくのかまったく見えない状態でした。そこでは、自分で考えたことを信じてやり続ける以外に道はないのです。
誰でも気軽に楽しめるのがバドミントンの魅力ですが、一歩進んだテクニックを身に付けるには? 前回に続き、芝スミ子さんが実践的テクニックを、写真付きで詳しく解説します。

 バドミントンにおいては、もちろん正しいフォームで打つことは重要です。しかし、あまりきっちり指導されると、その先へ進めなくなる人も出てくるかもしれません。まずは、自分に合った形でバドミントンに取り組んでもらえればいいのではないかと考えています。

 誰も、最初から選手としてプレーしなければならないわけではありません。何より、遊びの感覚から始められるのがバドミントンだと思いますので、気楽にプレーしてみるのが良いと思います。私の場合、初めてラケットを握ったのは小学校6年生の頃で、先生に「はい、打ってみて」「遊んでみて」と言われて自由に打たせてもらい、指導は「サーブは下から打つんだよ」くらいのものでした。その後、中学生になり本格的にフォ−ムを教わる事になります。 だから、最初はまず打ってみることが大切です。その上で、指導者が「こうだよ」と教えてあげればいいのです。

 また、バドミントンは走るスポーツというイメージがあります。ただ、実際には台湾などでは太っている年配の方で、足が動かなくても毎朝5時、 6時からバドミントンを楽しむ光景をよく目にします。動けなくても、ラケットの面はしっかりとシャトルの進行方向へと向けられているので、上体だけでバドミントンができているのです。前回紹介しました基礎のグリップができていることが、何より重要と言えるでしょう。

 正しいグリップで打てるようになり、さらにバドミントンを上達したいと考えている人もいらっしゃるでしょう。上手になるためには練習しなければならないのは「フットワーク」。上体だけで打つのではなく、いち早くシャトルの落下点に回り込み、下半身も使って打てるようになるための「足の運び」を身につけるのです。これは、練習で回数を重ねれば、誰でもできるようになります。

 どこにシャトルが来るのかを予知する力も、上体だけで打たないためには重要です。予知する力がなければ、足は動かないものです。相手が打ってきたとき、バタバタした動きになってしまう人は予知ができていないかもしれません。相手が打ってくるシャトルを、よく見て動く事が大切です(写真1)。

【写真1】
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シャトルの落下点を予知し、いち早く足を運べるように練習を積もう

【写真2】
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正しいフットワークを身につける練習法の一例。コートのあらゆる位置に打ってもらい、それに反応して打ち返す。落下点の予知力も養える

 ショット後に、次の動きへいち早く移行することも大切です(ホームポジションに戻る。写真2の真ん中)。例えばスマッシュの場合、右利きの人であればショットの瞬間に右足で地面を蹴って、左足で着地するときに、蹴った右足がポンと自然に上がるイメージで打ってみてください。次の動作が早くなり、より早くシャトルの落下点へ入ることができるようになります。
体格が違う外国人との試合でも、臆(おく)することなく立ち向かっていく波多野さん。今回のお話にある「自らぶつかっていく」という具体的なトレーニング方法は、精神面にも通じるものがあります。

イメージ 1 個人的な考えですが、中学・高校の頃は、体がまだまだできていません。ウェイトトレーニングなどによって筋肉をつけようとをするのは、高校2年くらいからでいいのではないでしょうか。中学生の時点から筋肉をつけてしまうと身長が止まってしまう可能性もあるのではないかと思いますし、ウェイトトレーニングはあまりお勧めしません。それであれば、もっとご飯を食べて体重を増やす方がいいと思います。

 あと、特に女子であれば、当たったら痛いという考えを持っている子たちも多いと思いますが、考え方を変えれば、当たることでファウルをもらえるかもしれません。そういうふうに考えてぶつかっていけばいいと思います。ぶつかったとしても、痛さはたかが知れています。実際にやってみれば、思っていたほど痛くはないはずです。

 そういう気持ちでぶつかっていけるためにも、重心を真ん中に保つということが、バスケットをやるうえでは大切になってきます。重心がズレてしまっていると、当たったときにも横向きになってしまったりします。しかし、重心が真ん中にあれば当たってもバランスは崩れないのです。

 僕の場合も、中学・高校の頃は非常に体型が細かったですので、苦労した経験があります。サイズのある相手とマッチアップしたときなどは、ガンガン攻めてこられると、逃げていたのでは守れない。やはり、自分からぶつかっていかないとダメなのです。相手がドリブルをついて押してこようとしたときに、自分は重心を低くして、相手の腰のあたりに手を当てて押さえるようにしていました。このようにディフェンスをすれば、体格差があっても耐えることができました。大きな相手が来たからといって、高さで対抗することを考えて腰を高くするのではなく、腰を低くして腕でしっかり守ることが大事だと思います。

 僕は中学・高校の頃から、自分よりもサイズがある、体重のある相手と練習や試合で対戦してきました。その中では、重心を低くしないとどうしても押されてしまうのです。そういう経験を積んできているので、外国人と多く対戦する今のbjリーグでのプレーに生かせているのではないでしょうか。

 外国人とマッチアップするときには、とてつもなく重さを感じます。ただ、これも幸運なことに、僕は大学時代に長澤選手という非常にサイズのあるチームメイトと練習で対戦していたことが、とても良い経験となっています。ですから、今外国人と対戦するときも、確かにパワーはとんでもないですが、多少の慣れがあるわけです。だからこそ、外国人相手でも引くことなく、まず当たっていけるのだと思います。
高校時代からオリンピックを目標にするようになった、という山本さん。のびのびと楽しんでいた水泳少年が、一流選手の道を歩み始めたその時、トレーニングはどう変化したのか? 興味深いお話が伺えます。

イメージ 1 中学の頃になると、朝練なども始まって本格的に練習に取り組むようになります。そうやって練習を積み重ねていく中で記録も伸びていきましたし、ジュニアオリンピックなどの大会にも出場するようになりました。全国の大会へ参加すると、「上には上がいる」と思い知らされました。大阪府のレベルでは優勝できるくらいにはなっていたのですが、全国に行くと軽く予選落ちになる。そうして初めて、「もっと強くなりたい」と思うようになりました。

 中学1年生の頃、バタフライを練習で多く行うようになり、まだ小学生から中学に上がったばかりで体ができていませんでしたので、肩の筋力不足で痛め、半年ほど泳げない時代がありました。「水泳をやめたい」と思ったこともありました。以来、肩は補強の練習を継続するようになりました。腹筋・背筋を鍛え、腰を痛めないようにもしました。

 ただ、ウェイトトレーニングに取り組んだのは高校に上がってからです。私の場合は、中学生のときはただ伸び伸びと泳いでいました。体が大きくなりきっていない段階で鍛えすぎてしまうと、成長が止まってしまうのでは、という懸念もありました。体が大きくなり、成長が止まってからウェイトは行うようにしよう、と考えていました。練習で注意していたのは、良い泳ぎ、フォームだけでした。

 よく言われていたのは「練習泳ぎをするな、練習から試合泳ぎをしろ」ということです。練習泳ぎとは、「楽な泳ぎ」のことです。それをやっていると、強くはなれません。「試合の泳ぎ」は長く続けることができません。それだけきつい泳ぎなのです。練習泳ぎなら、数多くの練習もこなすことができます。「こなす」だけの練習になってしまうのです。バテてもそうした試合の泳ぎで攻めていく。そして記録を出していけるかが重要なのです。もしへばってしまっても、良い泳ぎを意識して行うことの大切さを言い聞かせられました。

 高校に上がると、そろそろ日本のトップを目指していきたい、そのためには筋力をつけて、体を大きくしていきたい、と考えるようになってきました。それまでいっさいそうしたトレーニングは行っていませんでしたので、私の場合は高校時代にグーンと記録が伸びました。

 高校時代に記録が大幅に伸びた背景には、目標をしっかり持っていたこともあったと思います。その頃には、オリンピックに行きたいと思っていましたから。高校3年生のときにオリンピックがやってきましたから、1年生の頃から本当に必死で取り組んでいました。長期的な目標がありましたので、1年生のときはこう、2年生ではこの記録をクリアしていかなければ、などと色々と考えていた時期だったと思います。そのために、1日1日必死で練習していましたね。

 また、高校入学を機に環境も変わったこともありました。新しい環境では、日本のトップの選手、自分が目標としている選手がたくさんいました。バタフライの日本チャンピオンもいましたから、練習から彼らの記録を越えていかないことには、勝つことはできない、オリンピックには行けない、という思いがありました。ですから、練習の中でも、常にそうした人の記録を気にして、その記録を抜くように努力していました。今日は何本勝てたのか、と。環境が変わったことは、自分にとってとても大きかったと思います。

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