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毎週火曜日更新! アスリート6人が教えるスポーツ・トレーニング方法

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もうすぐ、学校は冬休みのシーズン。それでも、若きアスリートのみなさんはグラウンドや施設で毎日練習に励むことになるでしょう。「やらされている」という感覚ではなく、「自主性」を持って練習に取り組むには? 瀬古さんの実体験には、ヒントがたくさん詰まっています。

イメージ 1 中学・高校の指導者の方には、いつも言ってやらせるばかりではなく、たまには生徒が何をやりたいのかを聞く耳も持ってもらいたいと思っています。「先生にやらされている」という印象が、部活動ではどうしても強くなりがちで、「自分で走っている」という気持ちが薄いように思います。そうすると、例えば先生が転任で代わってしまうと全然ダメになってしまうような選手も出てきます。

 大会に向けた準備も、選手一人一人違いますから、「自分の形」を見つけなければなりません。私は、高校時代から自分に合ったやり方を考えながら競技に取り組んでいました。どれだけ練習をしても、レースの際にピークが合わなければ「ただの人」だと言っても過言ではありません。

 私が自分の体を把握できたのは、大学3年くらいでしょうか。それまではなかなかつかむことができませんでした。体は生き物ですから、日々状態は違っているもの。毎回同じなどということはあり得ないのです。体が重くても走れるときはありますし、逆に軽すぎて走れないこともあります。ですから、自分で「このときはこうだった」という経験を覚えておかなければなりません。先生に言われてやっているだけでは、そのように"考えて走る"ことができなくなってしまいます。

 その意味で、日誌をつけることはとても良いことだと思います。自分の体が重いのか軽いのか、そのときのタイムはどうだったのかを書いておくのです。そして、自分のベストコンディションを見つけ出すことが何より重要です。

 ある程度のレベルであれば、練習内容が大きく変わることはありません。100%の力を出し切れるかどうかが、一流選手と二流選手を分けるのです。そういうことを覚えていくのは10代のうちだと私は考えます。

 走るうえで、フォームは非常に重要です。理想としては一番速いのは100m走の選手の走り。ケニヤの選手の走り方はそれに近いです。

 私の場合、誰かのフォームを真似したという経験はありません。ただ、大学の頃には短距離の選手が行う「引き付け」や「もも上げ」、「切り替え」の練習に取り組んでいました。脚力を向上させるために「これはいいな」とかねてから思っていて、自分から進んで行うようになりました。その結果として、スピードを増すことができました。

 あまり長距離選手の練習メニューでは見られない光景かもしれませんが、マラソン選手であっても実はただ走るばかりではなく、こうした練習にも取り組まなければならないのです。練習しておけば、ここというところでスピードを出し、スパートを切ることができるようになります。逆に、やっていなければ絶対にできません。

 私の場合、大学時からマラソンに出場してはいましたが、取り組んでいた練習はマラソンではありませんでした。走る量だけなら、今の時代の高校生の方が多いくらいかもしれません。距離を走ればいいというものではないということも考えて、練習メニューを組み立てる必要があると思います。
今や世界クラスの選手を何人も輩出している、日本サッカー。子どもたちのサッカーのレベルも、昔と比べ格段に上がっているそうです。そんな時代で、小島さんが考える指導方法とは? あの中田英寿選手の名前も登場しますよ。

イメージ 1 子供にサッカーを教える場合、指導者としてはどうしても勝たせようという指導になってしまいがちだと思います。その中で、試合に出られない子がどうしても出てきます。サッカー界にとって、少しでもサッカーを経験した人というのは、将来のJリーグを見守ってくれる人たちになるわけです。ですから、サッカーを嫌いになってほしくない。ずっと好きでいてくれるような指導が重要になってくると思います。

 私自身も、22歳から6年ほど、試合に出られない期間がありました。その間は実際、腐っていたのですが、チームスポーツは使う方も人間で、使われる方も人間。人間の信頼を得られなければ、いくらうまくても試合に出ることはできません。うまいけど、彼が入るとチームのバランスが悪くなる、という選手はいるものです。

 1+1+1+……が11人集まると、単純計算では11になるのですが、それが入る人間によっては10にも9にもなってしまいます。逆にそれが12、13になるような選手が良い選手なのだと思います。子供の段階では言ってもなかなか理解できないことだとは思います。選手を引退し、色々な立場になって初めて見えてくるもののような気がします。

 とは言え、指導者の役割として、幼い頃から少しずつでもそういうことを教えていかなければ、大きくなってからでは何か心を入れ替えるきっかけとなるようなショックな出来事がない限り、選手が気付くことはできないと思います。

 技術的に言えば、今の時代の子供たちは僕などよりもリフティングが上手な子もいるくらいです。昔は今ほどテレビでサッカーが取り上げられることは多くありませんでした。今はテレビのサッカー番組も増えましたし、その中で曲芸のようなボールリフティングも見られるようになりました。こういう技があるのだと知らなければ、まず取り組むことはありません。そういう環境が、今の子供たちにはあると思います。

 小学生のスキルとなると、すべてはボールリフティングなどといったボール扱いです。曲芸のように見えるボールリフティングであっても、すべてボールコントロールの技術なのです。

 ボールに対して行う動きというのは2つだけ。すなわち、「止めて」「蹴る」これだけです。止めてしっかり蹴れなければ、どんなに脚が速くても、どんなに体力があっても、サッカー選手としては不十分です。

 逆に、しっかり止められ、しっかり蹴ることができたなら、それだけで世界に挑戦できます。実際にそれだけで世界に挑戦している選手が日本にもいるのです。それが中田英寿です。

 中田英寿は、ボールをしっかり止めて、しっかり蹴れる、ただそれだけの選手なのです。しかし、だからこそ、インステップで蹴っているかのようなすごく速いインサイド・パスが出てくるのです。蹴ろうと思って蹴っているわけですから、自分の思ったところへ思ったスピードでパスを出す。そして、その前段階として、しっかりボールを止められているのです。ですから、私は中田選手のことを天才だとは思いません。彼は努力の人だと思っています。

 しっかり蹴るためには、しっかり止めなければならない。あと、思ったところへボールへ出すためには、キックの種類も多い方がいいですね。インサイド、インステップだけでは直線的なボールしか出せませんが、障害物がある場合に思ったところへボールを出したいときには、インフロント、アウトフロントといった技術も必要となります。その究極の形が、中田英寿と言えるのではないでしょうか。
このブログの読者のなかには、プロのスポーツ選手を目指しているという方、もしくはそんなお子様をお持ちの方もいるのでは。元プロ野球選手の与田さんの学生時代の取り組みから、プロになるために必要な本人、そして周囲の取り組み方が見えてきます。

イメージ 1 私は、常にうまくなりたいと考えていました。プロに入ってからも、良いピッチャー、勝てるピッチャーになりたいと思い続けていました。引退するまでそういう姿勢でした。ですから、いつも「考えて」野球に取り組んでいたのです。

 子供の頃から、プロに行くことが目標でした。プロに行くために、と考えると、今所属しているチームでトップになってもまだまだ無理。県大会に行くと、甲子園に行くような強豪のチームのもっと良い選手がいます。そうした選手たちが、日々どのように練習に取り組んでいるのか、どういうフォームで投げているのか、どのような意識でいるのか。それを真似ようという意識が常にありました。

 野茂英雄投手と一緒にプレーしたこともありますが、彼がどのように投げ、どのように練習しているのかも見て学びました。投球フォーム自体はまるっきり違うのですが、リリースのポイントや始動のポイントは一緒です。「途中」が異なるだけで、「始め」と「終わり」は皆同じなのです。そして、その「途中」で自分とどのように違う動きをしていて、どういう力の使い方をしているのか。横でじっと見ていましたね。

 小・中学生の段階では、これほどの明確な目標設定を持つことは難しいと思います。私自身も、中学生の頃に日々の努力を1日も欠かさずできたかと言えば、どこかではやはり休んでいるのです。ただ、「できない」と言っても、「できない」と思ってできないのと、「やろう」と思ってできないのとでは大きな違いがあります。できなかったことに対する罪悪感が違ってきます。「なぜできなかったのだろう」という思いを次につなげられるのです。

 小・中学生のうちからプロに目標設定をし、そのためになりふりかまわず取り組む姿勢は私も求めていません。私自身の経験から言えば、その中でも意識を高く持つために、原始的な発想ですが部屋中に張り紙をしていました。「今日は何本」「練習やったか」などと書いていました。高校に入ってからは、細かい練習内容ではなく、「プロに行く」ということしか書いていなかったように思います。

 小・中学生の頃に、すべて自分の意志で練習に取り組めたかと言えば、そんなことはありません。私にも「やらされた」という時期はありました。それほどまでに強い意志を持った子供はいないと思います。そこで大人たちが果たす役割が非常に重要になってくると思います。親も、指導者もそうです。

 強制的に取り組ませる時期も、必要ではあります。ただ、強制的にやらせる場面でも目的意識をしっかり持たせることが大切です。親であれば、毎日10本素振りをするという目標を立てたとき、一言「今日素振りやったか?」と声をかけてあげる。大人でさえ忘れることがあるのですから、子供であればなおさらです。そこで、大人がきっかけを作ってあげることが必要です。

 そして、日々の練習の成果を見て、認めてあげることです。認められることで、「日々努力してきたことで少しずつ結果が出てきた」と実感し、興味を持たせることが大切です。そうしていくことで、「やらされる練習」ではなくなっていく。勉強でも、予習・復習をすることで成績が上がるようになると、勉強が楽しくなっていきます。それと同じで、野球の方が少し時間はかかるかもしれませんが、そういう環境を周りが作っていくことが重要だと思います。
前回、スポーツを長く楽しむコツを教えてくださった芝スミ子さん。今回はバドミントンついて実践的なレクチャーをしていただきます。基礎フォームも写真でわかりやすく解説していますので、ぜひ参考にしてください!

 私が実際にバドミントンを教えるときは、最初は走ることも重要ですが、ラケットに関してはグリップから始めることにしています。小学生などには特に強調して教えていますね。

 バドミントンは走るスポーツというイメージがありますが、台湾などでは太っている年配の方で、足が動かない人であっても、毎朝5時、6時からバドミントンを楽しむ光景をよく目にします。動けなくても、ラケットの面はしっかりと向けられているので、上体だけであってもバドミントンができているのです。ここでも、基礎のグリップができていることが、何より重要なことがわかります。

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フォアでもバックでも、正しいグリップで"面"を作ることがバドミントンの基礎

 やはり、基本のグリップと言えばイースタン・グリップ。打つ方へ、フォアだったら手のひらを、バックだったら手の甲を向ける持ち方になります。年配の方だとウエスタン・グリップ(面に手のひらをのせ、そのままグリップまで下ろし握る持ち方)で固まってしまっている人が今から変えるというのは難しいこともあるでしょう。実際、今教えている東京都の家庭婦人の方で、ウエスタン・グリップにもかかわらず30代で優勝したプレーヤーもいます。しかし、これからバドミントンを始める、あるいはうまくなりたいという方は、まずイースタン・グリップを身につけることが重要でしょう。

 ラケットの握り具合は、親指と人差し指はしっかり握り、あとの指は添えるだけというイメージです。そして、一度打ったら次にバックでもフォアでもすぐに移行できるように、くるっと持ち替えられるようにしておくと良いです。ゴルフなどでもトッププレーヤーが打った後にクラブをクルクルとグリップを回す姿を目にすることがありますが、バドミントンでもこのくらい手にゆとりを持つことがポイントです。

 ラケットをギュッと握る人がいますが、それではバックに対応できませんし、何よりシャトルが飛ばなくなってしまいます。力を入れるのは打つ瞬間だけ。それまでは、力を抜いて楽に持つようにします。初心者の人は、これがなかなかできないのです。

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正しいグリップは、親指と人差し指でしっかり握り、他の指は添えるだけ。ギュッと握りすぎないことがポイント

 最初はラケットを持たず、リラックスして体の前で手を回す練習を行うのも良いと思います。家庭でも気軽に取り組むことができますし、バドミントンの基礎の手首の使い方を体で覚えるようにしましょう。

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まずはラケットを持たず、手首の使い方を覚えよう。リラックスして打てることが重要だ
今回は、波多野和也さんが2回目の登場。現在バスケットボール選手として華々しい活躍をする波多野さんも、学生時代に練習のつらさから「バスケをやめよう」と思うこともあったとか。そんな悩みを克服したきっかけとは? スポーツだけでなく、勉強や仕事にも応用できそうなお話です。

イメージ 1 前回もお話しましたが、僕がバスケットを始めたのは中学入学後でした。プロ選手になった現在、キャラバンという形で小・中学生から高校生のお子さんにバスケットを教える機会があるのですが、そこでいつもビックリさせられるのは、今の子供たちと、その年齢だったころの僕たちとではレベルが全然違うということです。今の子たちの方が全然うまいのです。

 そこで思うのは、昔の僕たちより全然うまいのだから、このままバスケットを続けてほしい、ということです。

 僕にもバスケットをやめようと考えたことはありました。そこでバスケットをやめずに続けられたのは、「やめないためには」ということよりも、もう少しだけやってみよう、それでも本当にダメならやめようという考え方をしていたからでした。

実際、高校生のときにそういう状況に陥ったことがありました。そこで、あと少しだけやってみる。最初はやはり嫌々なのですが、実際にあと少しだけやってみた後、自分が悩んでいたことが、実はたいしたことではなかったことに気がつけるのです。

 どうしても、「嫌だな」という思いは先に来てしまいます。しかし、嫌なのはわかった、と一度認めて、その上で少しだけ我慢しようとしてみてください。すると、嫌だったことがたいしたことではないとわかる。そして、続けていくことができるようになると思うのです。

 高校に入って3ヵ月くらいの頃でしたが、バスケットが本当に嫌になってしまいました。練習がきつかったこともありますが、家から離れた静岡の高校だったこともあって、ホームシックにもなってしまったのです。そして、バスケットをやめたいと思いました。そのことを監督にもコーチにも打ち明けました。そのときにコーチから言われたのが、先にお話した、もう少しだけ頑張ってみろ、ということでした。

 そこで我慢した結果、今に至るという感じなのですが、振り返ってみると、当時の自分の悩みは本当にたいしたことではないのです。

 その高校1年生のとき以来、バスケットをやめたいと思ったことは一度もありません。大学生のときなどは、バスケットが楽しくて仕方がありませんでした。練習はきついのですが、部員はみんな楽しんで取り組んでいました。夏合宿などではすごい量を走ったりしますので「しんどい」と思ったことは正直ありました。それでも、「やめたい」と思ったことはなかったです。

 苦しいときに苦しいと思うのは、誰もがそうだと思います。そうした苦しいときに声を出して自分のテンションを上げるのです。周りから「うるさい」と言われるくらいでいいのではないでしょうか。

監督からも、苦しいときこそ声を出せと言われていましたが、中学生や高校生の頃はそのことがなかなかわからないと思います。「声を出したって苦しいのは変わらないじゃないか」と思うかもしれません。しかし、声を出すことで盛り上がることができ、良い雰囲気の中、チーム全員で乗り越えていけると思うのです。

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