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このブログの読者のなかには、プロのスポーツ選手を目指しているという方、もしくはそんなお子様をお持ちの方もいるのでは。元プロ野球選手の与田さんの学生時代の取り組みから、プロになるために必要な本人、そして周囲の取り組み方が見えてきます。
子供の頃から、プロに行くことが目標でした。プロに行くために、と考えると、今所属しているチームでトップになってもまだまだ無理。県大会に行くと、甲子園に行くような強豪のチームのもっと良い選手がいます。そうした選手たちが、日々どのように練習に取り組んでいるのか、どういうフォームで投げているのか、どのような意識でいるのか。それを真似ようという意識が常にありました。 野茂英雄投手と一緒にプレーしたこともありますが、彼がどのように投げ、どのように練習しているのかも見て学びました。投球フォーム自体はまるっきり違うのですが、リリースのポイントや始動のポイントは一緒です。「途中」が異なるだけで、「始め」と「終わり」は皆同じなのです。そして、その「途中」で自分とどのように違う動きをしていて、どういう力の使い方をしているのか。横でじっと見ていましたね。 小・中学生の段階では、これほどの明確な目標設定を持つことは難しいと思います。私自身も、中学生の頃に日々の努力を1日も欠かさずできたかと言えば、どこかではやはり休んでいるのです。ただ、「できない」と言っても、「できない」と思ってできないのと、「やろう」と思ってできないのとでは大きな違いがあります。できなかったことに対する罪悪感が違ってきます。「なぜできなかったのだろう」という思いを次につなげられるのです。 小・中学生のうちからプロに目標設定をし、そのためになりふりかまわず取り組む姿勢は私も求めていません。私自身の経験から言えば、その中でも意識を高く持つために、原始的な発想ですが部屋中に張り紙をしていました。「今日は何本」「練習やったか」などと書いていました。高校に入ってからは、細かい練習内容ではなく、「プロに行く」ということしか書いていなかったように思います。 小・中学生の頃に、すべて自分の意志で練習に取り組めたかと言えば、そんなことはありません。私にも「やらされた」という時期はありました。それほどまでに強い意志を持った子供はいないと思います。そこで大人たちが果たす役割が非常に重要になってくると思います。親も、指導者もそうです。 強制的に取り組ませる時期も、必要ではあります。ただ、強制的にやらせる場面でも目的意識をしっかり持たせることが大切です。親であれば、毎日10本素振りをするという目標を立てたとき、一言「今日素振りやったか?」と声をかけてあげる。大人でさえ忘れることがあるのですから、子供であればなおさらです。そこで、大人がきっかけを作ってあげることが必要です。 そして、日々の練習の成果を見て、認めてあげることです。認められることで、「日々努力してきたことで少しずつ結果が出てきた」と実感し、興味を持たせることが大切です。そうしていくことで、「やらされる練習」ではなくなっていく。勉強でも、予習・復習をすることで成績が上がるようになると、勉強が楽しくなっていきます。それと同じで、野球の方が少し時間はかかるかもしれませんが、そういう環境を周りが作っていくことが重要だと思います。
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2007年11月27日
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