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逃げた泥鰌

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[風を感じ、ときを想う日記](905)5/24
逃げた泥鰌

 こんなことわざがある。「柳の下にいつもどじょうはいない」。一度柳の木の下でどじょうを捕まえたからといって、そこにいつもどじょうがいるとは限らないということ。いいかえれば、たまたま幸運なことがあったからといって、いつも同じようにそれを得られるわけではないということである。

 ところが、そのどじょうのしっぽが、昨日、柳の下でちらりと見えた。スルリと逃げられてしまったが、もう一息というところだった。ここでいう「どじょう」とは、昨年のグラウンド・ゴルフ大会で準優勝したときのことである。今年も、主催は老人クラブ連合会、後援は某葬儀社だった。昨年のことは、このシリーズ、2018年5月25日付け第855号「準優勝」の記事を参照いただきたい。

 この日の成績は21アンダー、昨年より10点も悪い。これで見る限り、いま一歩だったと残念がるほどのことではない。実はその内容なのだ。寸前のところでホールインワンを逃した場面がいくつもあった。もちろん、クラブを放り投げて悔しがるほどのことでもないが・・。救いは、指定ホールでホールインワンを達成でき、家内に喜こんでもらえる景品をいただいてきたことである。
 
 この日の参加者は、男性が150名ばかり、女性が70名あまりだった。なんと元気な高齢者が多いことか。晴天にも恵まれ、みな、20アンダーくらいでは話の端にも上がらないほどの好成績をあげていた。

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G・Gの研修旅行

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[風を感じ、ときを想う日記](904)5/18
G・Gの研修旅行

 研修旅行といっても、グラウンド・ゴルフを楽しむために、一泊で出かけただけのことである。毎年、ゴールデンウィーク明けの一番気候のいい時期に行う恒例の行事である。今年も、5月の第2日曜日と月曜日に行った。メンバーは町内のクラブの仲間23人、行き先はいつもの静岡県裾野市だった。

 富士の裾野に立地するこの旅館は、天然芝の専用グランドを4面、32ホールも備えている。気分を変えてのびのびとプレーするにはうってつけの場所である。旅館差し回しのバスで、町内を9時半に出発した。新東名など、道路がさらによくなり、2時間もかからないで現地に着いた。

 お昼を済ませると、さっそくグランドに出て4ゲームを楽しんだ。ただ、この日は大会を兼ねることにしていたので、それなりに真剣にプレーに打ち込んだ。それでも、いつもと違う素晴らしいグランドコンディションと、周囲の雄大な自然に励まされて、いっそう充実した楽しさを味わうことができた。

 宴会疲れの残る2日目は、遊びに徹して4ゲームをこなした。朝ご飯は早め、プレーも早めということで、それに続く昼食も早めになった。午後は、富士宮市の酒蔵を見学させてもらい、結局自宅にも早めに帰着することができた。
 
 あいにくの薄曇りで、富士の姿をはっきり見ることはできなかったが、2日間を通して天候に恵まれ、心行くまで旅行を楽しむことができた。

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五月の風

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[風を感じ、ときを想う日記](903)5/10
五月の風

 今月の「ゆうゆう通信」には、巻頭の挨拶として次のような小文を載せた。

 ・・・令和の2日目は八十八夜。豆まきをしたのはつい昨日のようですが、あれからもう88日も経っていたのですね。この頃を境に、霜の降りる心配はほとんどなくなるといいます。

 八十八夜とは、日本独自の雑節で、農作業などの季節毎の目安として設けられたもののようです。霜の被害を免れた新茶は、このころ摘み取られるものが最も上等なのだそうです。そして、この日お茶を飲むと長生きするとも伝えられています。

 お茶には、タンニンやビタミンCなどの有効成分が沢山含まれ、私たちの健康維持に不可欠な存在です。またお茶は、人の心に安らぎをもたらし人間関係に潤いを与えてくれます。お茶にしっかりと親しみ、これから先をさらに彩り豊かなものにしていきましょう。・・・

 その2日後の午後だった。一天にわかにかき曇り、雷雲と共に雹が降ってきた。白いツブツブがパラパラと降ってきたので、あれはアラレだろうかヒョウだろうかという話になった。直径5ミリが基準になっているというので、物差で測ってみた。白いかたまりはその基準をはるかに超えていた。ヒョウだったのだ。

 八十八夜を過ぎても、お茶には安心できない日々があるようだ。

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車庫の屋根の葺き替え

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[エッセイ 516]
車庫の屋根の葺き替え

 車庫の屋根がずいぶん傷んできた。樹脂製の波板なので、風雨はもとより、紫外線にはとくに弱いようだ。色あせし、もろくなって、ところどころひび割れもしている。何カ所か雨漏りの跡も確認できる。ぼつぼつ葺き替えの時期にきているようだ。記録をみると、前回やったのはもう15年も前のことになる。

 そのときは、母屋の塗装工事で来てもらっている業者に、ついでにやってもらった。古い記憶では35,000円だったと思う。実は、つい数カ月前にもペンキの塗り替えをした。その業者からは、もしそのつもりがあるなら、いつでもいってくださいといわれていた。しかし、なんとなく言いそびれてしまった。

 気候もよくなり、屋外の作業も快適にできるような季節になった。「よし、今回の葺き替えは自分でやってみよう!」と思い立った。実は、前々回のときは自分でやった。高齢になったとはいえ、これくらいの作業なら簡単にこなせるはずだ。さっそく、ホームセンターで樹脂製の波板12枚と付属部品を買ってきた。

 快晴の朝、一番で作業に取りかかった。まずは、いままでの古い波板を剥がさなければならない。古釘を、ギイギイと鳴らしながら引き抜き、次いで傷んだ波板をすべて引きはがした。15年前にペンキ屋が葺いた波板は、長さが一間半もある大きなものだった。傾斜の付いた梁の上では、その扱いにさえ苦労した。

 さっそく新しいものを葺きたいところだが、鉄骨の一部が腐食しており、補強する必要があった。それらを済ませ、やっと本番に入った。一番下流側から4枚ずつ、合計12枚を専用の釘で順に固定していった。打ち込んだ釘は約150本、ご近所の方には、その金槌の音が相当迷惑になったのではなかろうか。

 やっと、全部固定することができた。時計をみたらちょうどお昼になっていた。朝ドラを見終わってすぐ始めたので、3時間半くらいかかったことになる。途中でトイレに行ったり、水を飲みにいったりしたのでそれにも結構時間をとられたが、とにかく半日で仕上げることができた。

 あとは、古い波板の処分が残っている。その粗大ゴミは、連休が明けてから指定業者に頼むことになる。おそらく1,500円くらいはかかりそうだ。波板と部品等の購入費は17,000円強、総額では19,000円近くになりそうだ。それでも、業者に依頼したときより1万5〜6千円節約できたことになる。

 それにしても足腰が痛い。立ったり座ったりするときはもちろん、平坦なところを歩くのにさえ難儀な思いをしなければならない。傾斜の付いた梁だけの危なっかしい足場で、半日も踏ん張っていたのだから当然であろう。

 今更ながら、体力の衰えを実感しないわけにはいかない。そうはいっても、ケガをしなかっただけ儲けものと考えるのが穏当なところではなかろうか。
(2019年5月5日)

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フジ(藤)満開

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風を感じ、ときを想う日記(902)4/29
フジ(藤)満開

 その前日の夜、NHKニュースで市内のフジの名所がいくつか紹介された。画面に唯一登場したのは、毎年見せてもらっている個人宅の藤棚だった。今年は、行事やら雨やらで、延びのびになっていた。明日は予定もなく、お天気もよさそうなので、なんとしても見せていただこうと思っていた矢先だった。

 「あれ!房が少し短くなったんじゃあないですか?」ちょうど、庭先で草むしりをしていたその家の主婦に問いかけてみた。「おじいちゃんが亡くなって以来、少し出来が悪くなったようなんですよ。以前も、特に手入れをしていたわけではないのですがねェ」。それでも、NHKが取材に来るほど立派なフジである。

 そこは、半世紀前、市の西部地域が大規模に開発されたニュータウンの隣接地である。小山のようになったその一角だけ、手つかずの自然が残されている。その、斜面と雑木林に続く農家の庭先に大きな藤棚がしつらえられている。棚の他鉢植えでも、沢山の珍しい種類のフジが並べられている。

 テレビのおかげで、山里のような一角に、この日は来訪者が絶えることはなかった。しかし、フジの花の特性だろうか、その殆どは老夫婦のようだった。

 この屋のご厚意により、毎年美しいフジの花を楽しませていただいている。ありがたいことだが、さりげなく置かれている募金箱に、そっとコインを投入するのが精一杯である。

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