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「創氏改名は朝鮮の人たちが、仕事が欲しくてやったことだ」
(03年5月31日/自民党政調会長・麻生太郎) 九月の自民党総裁選で福田に敗れた麻生太郎だが、この漫画アニメオタクの、唇が歪曲した男もけっこう失言の多い政治家だ。 7月の参院選の直前には、「アルツハイマー」発言があった。 自分のことを「キャラが立つ」などと、TV業界用語でヌケヌケと自慢してたが、オツムより舌の滑りの方が良いことだけは確かだ。 世間では「チョイ悪おやじ」などと言って、福田よりはイジリ甲斐があるせいか、マスコミ(大衆・俗衆のオピニオン・リーダー)受けしたようだし、政界では何と「名門」(血筋?)なのだという。 名門ねえ…麻生・貝島・安川といえば、福岡筑豊では知らぬ者のない三大炭鉱主だ。 いわゆる炭鉱資本家の御三家だ。 植民地の朝鮮から数多くの男たちが、黒いダイヤと呼ばれる石炭を採掘するため、大正から昭和にかけて半強制的に連れてこられ、奴隷労働を強いられた。 昭和7年(1932)には、麻生家が経営する炭鉱で、朝鮮炭鉱夫たちが三週間もの大ストライキを打った。 あまりにもひどい低賃金と非道な馘首(くびきり)に、堪忍袋の緒が切れたのだ。 歴史に残る朝鮮人初の大争議だった。 どれほどの劣悪な労働環境で、朝鮮炭鉱夫が働かされていたかは、たとえば 浦山桐郎監督の映画『青春の門』(原作・五木寛之、主演・吉永小百合)にも描かれている。 その麻生家の第四代当主が太郎だ。 「創氏改名(朝鮮人に日本人名へ変えるよう強制した)は、朝鮮の人たちが仕事が欲しくて、向こうから望んでやったことだ」とウソブクが、これが又「新しい教科書」一派と同じ、一部の例外を全体の事実であるかのごとく見せかけるトリックだ。 炭鉱では日本語が解る頭領(まあ親方のようなもの)が、朝鮮人労働者を仕切っていたのだが、この頭領たちが、「創氏改名」以前から日本名を使っていた。その方が何かと便利だったからだ。 朝鮮人だけが相手の仕事ではなく、会社(日本人経営者)や様々な日本人とも交渉があったからだ。 差別や偏見を少しでも避けたいという、切実な気持ちもあったろう。 だが自分の意志で日本人らしき名を通称として用いるのと、日本への同化・従属である皇民化政策の一環として、日本名を強制するのとでは雲泥の差があることぐらい、どんなに想像力の貧しい政治家でも分かると思うのだが…たとえば麻生氏も、試しに安本丹(アンポンタン)とか名を無理やり変えさせられたとしたら、どう感じるだろう? 文字通り朝鮮人の汗と血で、麻生家は巨萬の財を成した。 財産も金も、それがどんな方法で蓄えられたものか、外見では分からない。 しかし父祖の行為や振る舞いを、麻生太郎は充分承知しているはずだ。知った上での発言であるとすれば、なんとも恥を知らぬ名門としか言いようがない。もっとも「名門とは、成り上がりが百年以上続いた家系」と思えば、品格など求める方が間違いというものだが。
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