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そのものの時めいていた過去と、
もう滅ぶしかない未来とを同時に匂わせるのです。
しかもそれをたったの十七文字でやってのけようとして、
わたしたちは骨身を削るのです。
日本の古典を洒落や滑稽さでもじる江戸談林俳諧の宗匠として名を馳せ、もてはやされた松尾桃青。
素人の連句の会に出向き指導をすれば出座料、できた連句に「秀逸」や「珍重」などと点をつければ点料が懐に転がり込む。正直に「稚拙」「愚劣」と点をつければ、ののしられ叩き出されて、恨みまでをかってしまう。
「こんな点者生活は、太鼓持ちとさほど違わないではないか。しかも談林派は、もじり尽くして行き詰り、果ては一日四千句と数を競う。そんなもの俳諧のたれ流し、下痢腹俳諧じゃないか」。
物静かな深川へ居を移し、談林俳諧に決別し、俳号を好きな木にちなんで「芭蕉」にかえた。そして、ひとりぼっちのわびしさ「わび」に目をつけ、そのわびしさに徹して句作を行い俳諧の革新をはかるのであった。
安住をのぞまず、托鉢僧のような乞食行脚、風に吹かれるカンナ屑・・・・。草が枕で、空行く雲が掛布団・・・・。
芭蕉を「『人はひとりで生き、ひとりで死んでゆくよりほかに道はない』ことを究めるために苦吟した詩人」と、井上ひさしは考えて書き下ろした、芭蕉一門主流の歌仙三十六句にちなんで綴る全三十六景の一代記です。
俳聖・松尾芭蕉役に、歌舞伎に止まらず、
意欲的に現代演劇に取り組んでいる
坂東三津五郎を迎え、鵜山仁が卓抜な演出の腕をふるいます。
ほぼ一人芝居『芭蕉通夜舟』
いよいよ、こまつ座初登場!!
http://www.komatsuza.co.jp/contents/performance/
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芭蕉をこのようにとらえた、井上ひさしさんは素晴らしい作家だと思います。
是非見に行きたいですね・・・^^
転載させていただきます・・・
2012/8/18(土) 午前 8:03 [ ant*j*11*0 ]