「おばあちゃんの鐘馗(しょうき)さま」

安倍改憲ノー。戦争法と共謀罪廃止、野党は共闘。

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テロルの時代

著者 本庄 豊、 出版 群青社
 
 1929年(昭和4年)3月5日、東京神田の旅館で、労農党代議士山本宣治(39歳。「山宣」やません)がテロリストに襲われ、命を奪われました。この本は、そのテロリスト黒田保久二を追跡しています。最後まで、大変興味深く読み通しました。
 なんと、テロリスト黒田は、戦後、北九州で失業対策事業に従事していて、全日自労(全日本自由労働組合)の組合員となっていたというのです。これには驚きました。そして、次のように語っていたそうです。
 山宣を刺したのは、ある偉い人から頼まれたもの。成功したら、150円の報酬と、いい身分を約束された。しかし、逮捕されてから、その偉い人は1回しか面会に来ず、服役を終えて面会を求めても相手にされなかった。そこで、新天地を求めて満州に渡った。けれども、うだつは上がらず、敗戦になって引き揚げた。そのときにも偉い人を訪ねたが、門前払いされた。
 そこで、この偉い人とは誰なのか、これを著者は追跡していきます。
1928年(昭和3年)2月の第1回普通選挙で、労農党の山本宣治が京都第2区で当選するなど、全国で無産政党から49万票を得て8人が当選した。政府はこれに驚き、同年3月15日、治安維持法違反として一斉捜索・検挙した(3.15事件)。
 テロリスト黒田は七生義団の相談役であったが、その前は、大阪や兵庫県で巡査をしていた。そうだったのか……、なんと元警察官がテロリストの正体だったのですね。
 山宣暗殺を黒田に直接指示したのは、七生義団総理の木村清。木村はアリバイづくりのため、事件当夜は朝鮮に渡っていた。この木村の後ろには、警視庁特高課がいて、事件のあと黒田を免罪しようと動いた。しかし、本当の黒幕は大久保留次郎であり、事件のとき大久保は台湾総督府の警視総長として台北にいた。なるほど、なるほど、そういうことだったんですか。
 自首してきた黒田を調べた警視庁特高課は、山本が先に手を出したから正当防衛だというキャンペーンをはろうとしていた。しかし、これに対して松阪廣政検事が、これは殺人事件だとして、誤ったリークをなした警視庁に厳重抗議をした結果、正当防衛キャンペーンは消え去った。
 黒田は殺人罪で起訴されたものの、裁判中に保釈された。えーっ、嘘でしょう。思わず、叫びたくなります。今ならあり得ませんよ、これって。そして、判決は求刑どおりの懲役12年であった。そのうえ、黒田は恩赦を受けて6年後には出獄した。なんということでしょう。
 黒田の法廷のほとんどは、七生義団の団員で占められていた。うむむ……。そして、刑務所内で、黒田は河上肇教授と出会った。『貧乏物語』で有名な河上教授です。不思議なめぐりあわせです。
事件の黒幕であった大久保は、千葉県知事、東京市長の要職を歴任し、戦後は代議士に当選して、国家公安委員長にまでなった。これに対して、テロリスト黒田は、1955年、北九州の遠賀療養所で、脳梅毒のため死去した。62歳だった。
 よくぞここまで調べたものだと感心してしまいました。山宣に少しでも興味のある人には欠かせない貴重な本です。わずか170頁の本ですし、読みやすいので、すらすらっと読みとおすことができます。
(2009年4月刊。1600円+税)
 
 
患者の言い分と健康権
著者 :井上英夫 著
http://www.shinnihon-net.co.jp/catalog/images/5200/978-4-406-05248-1L.jpg
■ 生存、健康、平和――歩きながら人権を考える
医師は人権のにない手にも人権侵害の担い手にもなりうる――人権とは「すべての人が安心し、居心地よく暮らすための思想と制度」と考える著者が、身近な「患者と医師の関係」から、ハンセン病政策、「最低生活」保障、障害を持つ人の権利まで幅広く論じます。21世紀を健康権の世紀にと訴える骨太かつ軽妙な文章に、学びながら元気が出る一冊。
 
 
 
目次〕
  • はしがき
  • I  患者の言い分−生存権から健康権へ
  • II  人権って何だろう−サッカーからハンセン病まで
    1. 社会保障と人権の歴史
    2. ハンセン病と人権―熊本地裁判決を読む
    3. 人間の尊厳、人権と健康権
    4. 生存権裁判と憲法二五条
  • III  戦争と人間の尊厳−外から日本を考える
山田昌弘『希望格差社会』 
「負け組」の絶望感が日本を引き裂く
 
 
フリーター、ニート、使い捨ての労働者たち―。職業・家庭・教育のすべてが不安定化しているリスク社会日本で、勝ち組と負け組の格差は救いようなく拡大し、「努力したところで報われない」と感じた人々から希望が消滅していく。将来に希望が持てる人と将来に絶望している人が分裂する「希望格差社会」を克明に描き出し、「格差社会」論の火付け役となった話題書、待望の文庫化。
 

パラサイト・シングルの時代

三十歳を過ぎても親と同居し、レジャーに買い物に、リッチな独身生活を謳歌するパラサイト・シングルたち。そんな彼らがになう未成熟社会・日本のゆくえとは?

 
三〇歳を過ぎても親元に同居して、レジャー旅行にブランドものに、リッチな生活を謳歌する気ままな独身男女―パラサイト・シングル。今の日本には、こんな連中が一〇〇〇万人もいる!いったいなぜ、こうした人種があらわれ増殖したのか?そして、自立と苦労を厭い現状維持を望む彼らがになう日本社会の未来像とは?パラサイト・シングルの生態を分析することで、未婚化・少子化現象、さらには経済不況まで、今の日本が抱える数々の問題を、すっきり理解することができる。精緻な社会調査をもとに、いつのまにか一大勢力となっているパラサイト・シングルの実態を探り、変わりゆく現代日本人の生活とその未来を鋭く洞察する。
 
目次
序章 パラサイト・シングルの時代
第1章 リッチなパラサイト・シングル
第2章 パラサイト・シングルと結婚問題
第3章 未婚化不況―パラサイト・シングルの経済的影響
第4章 依存主義の台頭―パラサイト・シングルの社会的影響
第5章 低成長化とポスト青年期の出現―諸外国と比較した日本の若者
第6章 パラサイト・シングルの形成―日本のポスト青年期
第7章 パラサイト・シングル社会の未来―依存主義からの決別を
 

マルガリータ

マルガリータ
 

戦国末、ローマに派遣された天正遣欧少年使節。八年後に帰国した彼らを待っていたのは「禁教」だった。四人の内、ある者は道半ばで倒れ、国外に追放され、拷問の中で殉教する。だが、千々石ミゲルだけは信仰を捨てた。切支丹の憎悪を一身に受けながら、彼は何のために生きようとしたのか?ミゲルの苦悩の生涯を、妻「珠」の目から描く傑作。

松本清張賞受賞作品
著者 むらき嵐(文芸春秋)
 

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