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関学大「日大との信頼関係は完全に崩壊」断言
毎日新聞2018年5月17日
真相究明に程遠い内容の日大回答、責任者から謝罪なく…
アメリカンフットボールの日大−関学大定期戦(6日、東京・アミノバイタルフィールド)で日大守備選手が反則行為を重ねた問題について、関学大の鳥内秀晃監督と小野宏ディレクターは17日、日大に対する不信感をあらわにした。関学大が抗議文(10日付)で求めた「反則プレーに至る経緯やそれまでの指導内容などを含めたチームとしての見解」が盛り込まれず、真相究明には程遠い内容の日大の回答に加え、内田正人監督ら責任者から謝罪のない現状に小野ディレクターは「両校はライバルとして深いつながりがあるが、今は決定的に信頼関係は損なわれ、完全に崩壊している」と断じた。
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問題の反則プレーについては既に複数の関係者が「監督の指示」と明かしており、「最初のプレーでQBを壊せ」などと指示していたという。しかし、日大の回答では内田監督の発言内容を具体的に記さないまま、「選手の受け取り方に乖離(かいり)が起きていた」「試合前ミーティングでの監督の発言は、規則に違反して相手選手を負傷させる意図は全くなく、選手全員に『厳しさ』を求め、士気を上げるため」などと釈明している。
これに対し、鳥内監督は「選手との乖離というなら、最初の反則で選手をベンチに下げて『求めている厳しさはそれではない』と言うべきだ」と主張。「そういう厳しさをチームに求めたなら、みんながああいうプレーをするはずだが、やったのは一人だけ」とも指摘し、回答内容に納得していなかった。さらに「あの監督のもとにコーチがいる。(監督に)意見を言えない可能性がある。それで学生を守れるのか疑問。受け入れられない」と日大指導陣全体を非難した。
小野ディレクターも「反則行為を監督・コーチが容認していたと疑念を抱かざるを得ない」として「日大が自浄能力を持って真相を究明し、関東学生連盟もきちんと調査してほしい」と訴えた。
負傷したQBは右膝軟骨損傷などで全治3週間と診断され、後遺症などは残らない見込みだが、現在も練習に復帰していない。刑事告訴など法的措置の可能性について小野ディレクターは「本人や家族が決めること」と否定しなかった。
大学日本一を決める毎日甲子園ボウルの優勝回数は関学大が歴代最多28回、日大は同2位の21回。内田監督は昨年12月の同ボウルで日大を27年ぶりの優勝に導いた。【来住哲司、倉沢仁志】
日大の回答書に対する関学大の見解
・部長および監督から、被害選手や保護者への直接謝罪を要望する。
・1プレー目の反則行為で把握している事実や経緯、試合後の対応など具体的な回答を求める。
・反則行為をした選手を交代させず、退場処分後も注意・指導される様子がうかがえない。ルールを逸脱した行為を監督・コーチが容認していたと疑念を抱かざるを得ない。
・多数のメディアで日大の指導者が反則行為を指示したという報道が相次いでおり、改めて事実確認を行い、5月24日の回答書で説明を求める。
・関東学生連盟によるヒアリングには、被害選手および保護者とともにチームとして全面的に協力する。
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