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12日、歌舞伎座にて、初代市川吉右衛門(俳号「秀山」)の生誕120年記念「歌舞伎座百二十年 秀山祭九月大歌舞伎]」(昼の部)を鑑賞。
秀山祭は本年で3回目。当代吉右衛門は、初代(母方の祖父)の養子となり、22歳で、二代目を襲名した。
「九月を生きて越えられるか。それ位の月になると思」うと、二代目は、力をこめて語る(月刊「ほうおう」20年9月号)。それは、名優だった初代の芸に対する思いを継承し、未来に繋いで行くのがこの公演の目的であり、当代吉右衛門が、今回は昼夜にわたり、傾向の異なる重量級の三役を演じる決意を表現したものだ。
http://www.kabuki-za.co.jp/
この日の観劇のきっかけは、妻が友人に「平成中村座」見物に誘われたことにあった。
http://www.tbs.co.jp/act/event/daikabuki/
ところが、その後、事情があって、この計画が白紙に戻された。
そこで、妻が、先に娘とシネマ歌舞伎の「ふるアメリカに袖はぬらさじ」を観て、感激していたことと、TVの「鬼平犯化帳」の視聴から、かねてから、中村吉右衛門のファンであったこと。そして、私も今月の豪華な配役を知り、是非久しぶりに歌舞伎座へ行きたいと思い、「今月の歌舞伎座に、吉右衛門と玉三郎が出ているよ。一緒に行かないか」と誘って、今回の歌舞伎鑑賞が実現した。
http://www.kabuki-bito.jp/news/2008/05/__photo_93.html
司馬遼太郎 作「竜馬がゆく 風雲編」は、幕末の京都を舞台に、坂本竜馬(市川染五郎)が幕末動乱の時代を生き、愛妻となるおりょう(市川亀治郎)との出会いから結婚に至る恋模様と、新撰組の襲撃、盟友・中岡慎太郎(尾上松緑)との交流、薩摩潘の西郷吉之助(中村錦之助)と対面,薩長同盟をみのらせようとする、元治元年(1864)の池田屋事件から、蛤御門の変、そして、竜馬が新撰組の襲撃からおりょうの機転で、命を辛うじて救われる寺田屋事件(1866年)までをドラマティックに描く。
NHK大河ドラマで武田晴信を演じた亀治郎の女形が、さっそうとしていて魅力的である。
染五郎はすべての演目に登場する大活躍だが、亀治郎も、昼は歌舞伎座、夜は新橋演舞場に出演の奮闘。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%AB%9C%E9%A6%AC%E3%81%8C%E3%82%86%E3%81%8F
http://www.kabuki-bito.jp/news/2008/08/__photo_116.html
http://www.kabuki-bito.jp/news/2008/09/__photo_118.html
「ひらかな盛衰記」は「源平盛衰記」を平易に砕いたという意味。「逆櫓」は文耕堂(竹田出雲)らが時代浄瑠璃とした三段目。
木曾義仲の軍勢が源義経らに追われたエピソードを、義仲の臣、船頭松右衛門に身をやつした樋口次郎兼光(吉右衛門)が義仲の一子駒王丸を助けて、船頭日吉丸又六(染五郎)らと渡り合い、義経の臣・畠山重忠(中村富十郎)の温情に助けられるが、駒王丸の命と引き換えに、自分は縛につく。
逆櫓の松の伝説が頭に入っていないと、多少理解がしにくいが、そういう理屈より、歌舞伎独特の約束事を、プログラムとイヤホンなどの助けを借りて、理解する。イヤホンの解説がとても役に立った。長時間じっとしている子役も大変。ストーリーの重要なシーンで、子役があくびをした。ご苦労様。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B1%8B%E5%B3%B6%E3%81%AE%E6%88%A6%E3%81%84
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%95%A0%E5%B1%B1%E9%87%8D%E5%BF%A0
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B2%BB%E6%89%BF%E3%83%BB%E5%AF%BF%E6%B0%B8%E3%81%AE%E4%B9%B1
「日本振袖始」は義太夫舞踊。記紀の時代の「八岐大蛇」(やまたのおろち)伝説を、江戸時代に近松門左衛門が浄瑠璃に翻案した。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A4%E3%83%9E%E3%82%BF%E3%83%8E%E3%82%AA%E3%83%AD%E3%83%81
舞踊は、前半が、岩長姫実は八岐大蛇(玉三郎)の華麗で妖艶な踊り、後半が、頭が八つの大蛇になった(8人の俳優が一緒に踊る)歌舞伎的な豪華でファンタスティックな世界。大蛇退治のスサノオ(染五郎)との立ち回りは、祭礼神楽の主要な演目。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%82%B5%E3%83%8E%E3%82%AA
私と妻の前列で、外国人(英米系)夫妻がガイドらしい日本人の紳士とともに鑑賞していたが、昼の部の最後の演目、坂東玉三郎と市川染五郎らによる華麗な舞踊を観た後、立ち上がりながら、amazing (素晴らしい、びっくりした)と大きな声を上げていた。が、それは、おそらく同時に鑑賞していた人々の総意ではなかっただろうか。
妻も、「観覧料が高くない、と感じさせられる満足感を覚えた」と言っていました。
帰りがけに、歌舞伎俳優名鑑、家系図などが掲載された「歌舞伎手帳」を購入。今後は、シネマ歌舞伎などとも一層親しもうと。
参考:まめこ様のブログの記事では、
http://blogs.yahoo.co.jp/mamechan88/44380453.html#44380453
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